若い頃にお金を浪費している人は、40代で貯める体質になっておかないと大変なことになります。そこでこの世代向けの「貯まらん体質」改善マニュアルを作ってみました。

40代でお金が貯まる人になるための注意点

若い頃にお金を浪費していた人でも、40代には教育費などの支出が多く、ここでお金を貯められる体質になっていないと大変なことになります。そこで、この世代向けの「貯まらん体質」改善マニュアルを作ってみました。

1:自分の平均寿命を知ろう

2017年の日本人の平均寿命は、男女とも過去最高を更新して女性87.26歳、男性81.09歳。つまり、現在45歳の人が定年するまでの年数は15年ですが、定年後の人生の方が20年以上長いのです。

この世代の人にとって大切なのは今何を買うかではなく、棺桶のフタを閉めるときまでお金が無くならないようにすること! ちなみに、東京都では直葬といって、お葬式をするだけでも20万~30万円かかります。貯金ゼロでは死ねないんですね。

2:スタート地点を確認しよう

スタート地点がわからなければ、ゴールが設定できません。スタート地点とは、今いくらお金があるか、ということです。 貯金や株、投資信託……などなど、全部あわせていくらあるか、まずは確認しましょう。

3:老後に受け取れるお金を確認しよう

ねんきん定期便を見て、将来いくら年金がもらえる見込みなのかを確認しましょう。また、退職金やその他個人年金保険、一生物の終身保険など、老後に受け取れるお金を確認しましょう。

4:生活費を計算しよう

貯金通帳とクレジットカードの明細から、1カ月の支出を把握してみましょう。そして、現在の支出を参考にしながら、このままだと足りない老後の生活費の金額を計算します。例えば、現在、毎月の生活費が25万円なら、そこから年金などの老後に受け取れるお金を引くと、足りない金額がわかります。

その足りない部分を60歳までに貯めるのが理想です。また、お金が足りない場合は60歳以降働くことを検討しましょう。

5:ファイナンシャルゴールを設定しよう

例えば、生活費25万円、年金などで老後に受け取れる金額が20万円の夫婦の場合、あと5万円×12カ月×26年=1,560万円を準備しなければいけないことになります。もし退職金が1000万円出るなら、あと560万円貯めればよいことになりますね。

こうしてファイナンシャルゴールを設定します。ゴールを設定したら、560万円÷15年÷12カ月=31,111円といったように、毎月いくら貯金をすればいいのかを計算し、貯金を実行すればよいのです。

6:言い訳しない!

「もっと給料が上がれば貯められるのに……」といったように、貯まらん体質を改善するのに「たら」「れば」は禁止です。

7:借金は返済する

生活費のための借金やリボ払いがあったら、今後はカードを使わずに現金生活をしてできるだけ早く返済しましょう。

8:今日からできることを探す

まず、毎月目標額を貯めるために、今日からできることを考えましょう。スマホなど通信費のプラン見直しや家計簿をつけるなどなどです。

いかがでしたか? 今までお金が貯められていなかった40代の人は、今ここで貯める体質になっておかないと、本当に大変なことになってしまいます。今からでも充分間に合います!「貯まらん体質」改善マニュアルをぜひ実践してみてください。
(文:山口 京子(マネーガイド))