ルノー、日産改革案に賛成 2委員会にポスト確保
2019/6/20 23:18
日産自動車は21日未明、25日の定時株主総会後に発足する新体制案を発表した。指名委員会等設置会社に移行したうえで、仏ルノーのジャンドミニク・スナール会長が指名委員会、ティエリー・ボロレ最高経営責任者(CEO)が監査委員会に入る。ルノーは賛成の意向を示し、日産の企業統治改革がひとまず前進することになりそうだ。
日産の西川広人社長兼CEOは21日朝、「指名委等設置会社への移行は大きな節目になる。めどが立って良かった」と語った。
ルノーは委員会でのポストが足りないとして、指名委等設置会社への移行を含む株主総会での議案について投票を棄権する意向を示していた。今回の人事案で折り合いがつき、ルノーは株主総会ですべての議案に賛成すると明らかにした。
日産、ルノーに2枠用意 委員会人事で譲歩へ
仏ルノー、日産の改革阻止する可能性 新委員会のポスト巡り=関係筋
FCA会長、「議論尽くした」 ルノーへの統合案取り下げ
2019/6/7 12:30
欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のジョン・エルカン会長が従業員向けの書簡で、6日に仏ルノーへの経営統合の提案を撤回したことについて「合理的に行える議論は尽くした。従業員や株主の利益を守るため決断した」と説明していたことが分かった。
一方、エルカン会長は「今後も企業価値を高めるあらゆる機会に前向きであり続ける」として、他社との提携や統合などを積極的に模索する姿勢を示した。
FCAは5月27日にルノーへ統合案を提示。仏ルノーは4~5日に取締役会を開き、FCAの提案を協議したが、結論を出せなかった。FCAはルノーの筆頭株主である仏政府の介入を理由に統合が難しくなったと判断。6日、提案を取り下げると発表した。
エルカン会長は「ルノーと(統合を)協議するという決断は正しかった」とする一方、「議論を終わらせるという決断は簡単では無かった」として無念さもにじませた。
FCA、ルノーとの統合合意めざし譲歩案 ロイター報道
2019/6/3 4:53
ロイター通信は2日、仏ルノーに経営統合を提案した欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が、譲歩案の交渉をしていると報じた。5月27日の案では示していなかった仏政府からの取締役受け入れや、実質的な本社機能をフランスに置くことなどを含むもようだ。ルノーの筆頭株主の仏政府の賛同を得ることで統合を前進させる狙いとみられる。
ロイターが関係者の話として報じた。FCAが当初示した案では本社はオランダに置き、取締役11人のうちFCAとルノーからそれぞれ4人、ルノーと連合を組む日産自動車から1人を指名するとしていた。
本社については、仏政府の国内の雇用への懸念をやわらげる狙いがあるとみられる。登記上の本社をオランダに置き、実質的な業務を行う拠点をフランス国内とすることで配慮を示す。旧フィアット(イタリア)と旧米クライスラーが統合したFCAでも本社はオランダに置くが、イタリアのトリノと米デトロイトで実質的に事業を運営してきた。
取締役ポストについては、仏政府と日産自がそれぞれルノーに15%出資しているにもかかわらず、仏政府には配分されないことに仏政府内から不満が出ていたとされる。このほか、工場の雇用維持を保証する期間の延長やルノー株式の評価について見直すことを含めて交渉しているもようだ。ルノーの経営に強い影響力を持つ仏政府の賛同は、統合の合意を得るうえで重要な意味を持つ。
ルノーは4日にも取締役会を開き、FCAとの経営統合について話し合う。FCAと経営統合の独占的な協議に入ることを正式に決める可能性がある。FCAとルノーの統合が実現すれば世界3位の自動車メーカーが誕生する。
FCA、ルノーに統合提案 効果は年6000億円超
2019/5/27 20:19
【フランクフルト=深尾幸生、パリ=白石透冴】欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は27日、仏ルノーに対し、経営統合を提案したと発表した。両社の株主が株式の50%ずつを握る統合を目指す。ルノーは取締役会は関心をもって提案された統合の可能性を精査することを決めたと表明した。実現すれば合計世界販売台数が約870万台となり、世界3位の自動車メーカーが誕生する。
FCAによると、売上高は単純合算で約1700億ユーロ(約20兆8600億円)、営業利益は100億ユーロとなる。統合完了をめざす時期は明らかにしていない。
統合会社はオランダに置き、その下で両社の統合作業を進める考え。対等の精神を強調し、当初の取締役11人のうちFCA、ルノーそれぞれ4人を指名する。日産も1人を指名するとしている。また、取締役の過半数は社外取締役とする。
統合の効果は年間50億ユーロ(約6100億円)以上を見込む。工場の閉鎖は想定しておらず、車両設計など技術の共通化を通じて投資の効率化を中心に実現するとしている。日産や三菱自にとっても最大10億ユーロの効果があると見積もる。
両社の補完関係は大きい。FCAは北米に強く、ルノーは欧州で強い。南米ではシェア1位になる見込みだ。車種面では、FCAは「ジープ」や「ラム」などの多目的スポーツ車(SUV)・ピックアップトラックの高収益ブランドのほか、「アルファロメオ」や「マセラティ」の高級車ブランドを抱える。ルノーは小型車中心のルノーブランドのほかに新興国で強い低価格車ブランド「ダチア」を持つ。
ルノーがFCAの統合提案を受け入れれば、日産に提案している統合案を一時的に棚上げする可能性もある。ルノー・日産連合を率いたカルロス・ゴーン被告の逮捕後、両社の関係は緊張していた。一方で、ルノーがFCAと統合して大きくなれば連合内での力関係が変わり、連合の今後に影響を与えることは間違いない。
2019/5/26 3:54
【フランクフルト=深尾幸生】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は25日、欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と仏ルノーが包括的な提携に向け交渉していると報じた。複数の関係者の話としている。将来的にルノーと日産自動車・三菱自動車との連合への合流につながると指摘する関係者もいるという。
FTによると、進行中の交渉では複数の選択肢が検討されており、失敗に終わる可能性もある。技術面の協力だけの提携を超え、車台や生産拠点の共有などを協議しているという。日産が交渉に加わっているかは不明だとしている。
FCAの2018年の販売台数は484万台。仮にルノー・日産・三菱自連合に加われば、年間販売台数1500万台超と現在首位のVWグループを大きく引き離す。FCAは遅れている電動化や自動運転の技術開発のための投資を効率化する狙いがあるとみられる。
FCAはルノー・日産連合が弱い高級車分野でアルファ・ロメオやマセラティといったブランドをグループ内に抱える。また、FCAは収益の大半を北米に依存しており、欧州に強いルノーとの補完関係はある。だが、北米は日産も注力しており、抵抗も予想される。
FCAは前最高経営責任者(CEO)のセルジオ・マルキオーネ氏時代から米ゼネラル・モーターズ(GM)との統合を提案するなど、規模の拡大による効率化を志向していた。3月には仏グループPSAがFCAに対し、統合提案をしたことが報じられている。
マルキオーネ氏の死去をうけて18年7月に就任したマイケル・マンリーCEOも他社との提携に前向きだ。3日の決算電話会見では「次の2~3年は様々な機会があるだろう。FCAは積極的に動く」と話していた。
ルノーは4月に日産に経営統合を打診。6月末に開かれる日産の定時株主総会後にも、統合など日産との資本関係の見直しに関する要求を強める見通しだ。ルノー側にはFCAとの包括提携をちらつかせることで日産との協議を有利に運びたい思惑がある可能性もある。
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