青い色の封筒に入って送られてきた「ねんきん特別便」とはどういうものでしょうか?

青い色の封筒に入った「ねんきん特別便」とはどういうもの?

青い色の封筒に入ったねんきん特別便は2008年3月までに送付されました。「ねんきん特別便」が送付される対象者は、年金受給者と年金加入者の全員で、内容は主に「年金記録のお知らせ」「年金加入記録回答票・返信封筒」です。

送付されたら年金記録に「もれや間違い」がないか点検します。戦時中や終戦後に勤めた期間、旧姓での勤務期間、転職後に空白の年金期間がある人等は注意しましょう。

年金記録に「訂正がない」人は「年金加入記録回答票」のハガキに「訂正がない」に〇をつけ、提出年月日、氏名記入で郵送します。加入記録に「訂正がある」(現役加入者及び年金受給者)場合は「訂正がある」に〇をつけ、「年金加入記録回答票」に年金証書もしくは年金手帳を添付し、年金事務所へ来訪した方がいいでしょう。郵送手続き希望の時は同封の「ねんきん定期便専用ダイヤル」に電話をします。

年金事務所で記録の確認をし、年金額が改定になる場合は、手続きをします。


緑、灰色、黄色の「ねんきん特別便」

「青のねんきん特別便」を受け取っていない人に平成20年4・5月及び平成20年6月から10月までに送付されたのが「緑のねんきん特別便」です。送付物や内容はほぼ「青のねんきん特別便」と同じです。

「未統合記録の氏名、生年月日、住所」と「基礎年金番号と住基ネットの情報」の名寄せを行い、同一人の可能性の高い人に日本年金機構から記録を送り、確認を求めたのが「名寄せ便」と言われる「グレー便」「黄色便」です。

「ねんきん特別便」と「ねんきん定期便」どう違う?

ねんきん定期便は平成21年4月より始まりました。年に1回誕生月に年金制度加入者の個人宛住所に届く年金記録のお知らせです。ねんきん特別便とはどう違うか確認してみましょう。

ねんきん特別便ではわからないけれど、ねんきん定期便で毎年わかることは「老齢基礎年金・老齢厚生年金の見込み額」「直近1年間の保険料納付状況」です。35歳、45歳、59歳時のねんきん定期便ではそれに加え「これまでの保険料納付総額」「勤務全期間の標準報酬月額・標準賞与額(おおよその給与・賞与)」もわかります。

つまり、ねんきん特別便は、加入期間の確認が主なので、「もらっていた給料と年金記録上の給料が異なるようだ」等、年金額については確認できません。

統合されてない記録は約2108万件

もう何年も経っていますが、ねんきん特別便を受け取っていますか?「年金加入記録回答票」を返信した覚えはありますか? 記録統合の作業はかなりの部分が終わっているそうですが、まだ記録が統合されてない記録が約2108万件(平成26年1月時点)あるとのことです。

「年金加入記録回答票」の提出期限は決まっていないそうです。「返送なんてしたかな?」と定かではないときは、今からでも年金事務所で年金加入期間の確認をしてきてはいかがでしょうか?
(文:拝野 洋子(マネーガイド))