著者累計700万部突破のベストセラー作家で、『大富豪からの手紙』でも9万部突破の著者・本田健さんと、日本最大級の美容室「EARTH(アース)」の取締役で、『年収1億円になる人の習慣』(現在8万5000部)の著者、山下誠司さんの対談が実現しました。本田健さんが『大富豪からの手紙』で取り上げた「人生で大切にしたいテーマ」について、お2人に語り合っていただきました。
決断=新しい未来を創り出すこと
本田:私は、「決断をすること=自分の新しい未来を創り出すこと」だと思っています。「決められないこと」は人生にやってこないし、「決断」なしには、何も動きません。
進学、就職、転職、結婚、独立など、さまざまな場面で「決断」を先延ばしにしていると、目先の安全や安定は得られても、心が躍るような人生にはならない気がしています。
「決断すること」は、山下さんのような経営者にとっても、重要な役割のひとつだと思うのですが、山下さんは、「決断」をするとき、何を判断基準にしているのですか?
山下:「直感」を大切にしています。「決断」で大事なのは、正しさよりも、速さです。
右でも左でもいいから、とりあえず「直感」にしたがって、決めしてしまう。途中で間違いに気がついたら、そのときに修正すればいいだけのことです。
早く「決断」して、早く「行動」していれば、早く修正ができますよね。
本田:データや数字を検証したり、分析することはないのですか?
山下:たとえば、「出店」の計画を立てるときに、商圏や立地のデータをチェックすることはありますが、データはあくまでも、「補足事項」にすぎません。
データよりも「直感」だったり、「自分がお客様だったら、そこに行きたいかどうか?」という感覚を大事にしていますね。
本田:たしかに、データは「後追い」ですからね。天気予報みたいなもので、「1週間前に雨が降った」という記録があったとしても、明日、確実に雨が降るかどうかは、誰にもわかりませんし……。
山下さんは、決断に迷うことはないのですか?
山下:一度、迷いはじめるとキリがなくなってしまうので、「3分以内に決断する」など、時間の制限をかけるようにしています。
私は、「時間を期限で区切って仕事をしたほうが、無制限で仕事をするより、質の高い仕事ができる」と考えています。
期限を設定すると、迷っている時間の余裕がなくなるので、「決断」のスピードが確実に速くなります。
本田:山下さんは、悩んだり、迷ったり、落ち込んだりする時間を、極力なくす努力をされていますね。
山下:悩んだり、迷ったり、落ち込んだりする時間があるのは、「暇だから」と思うようにしています(笑)。
もちろん、人間には感情があるので、「悩み」や「落ち込むこと」を完全になくすことはできません。でも、悩んでいる時間を「短くする」ことはできますよね。
『年収1億円になる人の習慣』の中で、「落ち込んでいいのは、最長『3分』まで」と書いたのですが、私は「心配事は、いくら悩んだところで、1ミリも解決しない」と思っているので、落ち込む時間を極力短くして、そのあとはすぐに、事態の収拾、解決、改善に取り掛かるようにしています。
私の場合、落ち込んだり悩んだりしたら、時間に制限を設けて、その「原因」と「解決策」をノートに書き出して整理しています。時間内に書き出そうとすると、悩んでいる暇なんて、ありません。
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