「100円自販機マップ」を思い浮かべることができますか? お金を貯められる人は常に安く買う方法を意識しています。

あなたの町の「100円自販機マップ」アタマの中に描けますか

街中には自販機があふれていて、ちょっと歩けばすぐに飲み物を購入できます。コカコーラを飲みたかったらあそこ、伊藤園系ならあそこ、のように近くの自販機をイメージしている人も多いと思います。

自宅から最寄り駅まで、鉄道駅の構内、職場の最寄り駅から会社まで、たくさんの自販機の前をあなたは通り過ぎます。数え切れないほどです。このとき、「100円自販機」がどこにあるかすぐ答えられるでしょうか。もし、100円自販機マップを、あなたの生活圏内ですぐイメージできないとしたら、あなたはお金を貯める体質になっていないかもしれません。

ここでは「100円自販機マップ」を描く話をしてみましょう。

150円でペットボトルを買うほどもったいないことはない

スーパーマーケットでの買い物をしたとき、500mlのペットボトルの標準的価格は100円前後です。しかし普通の自販機で買えばこれが150円前後になります。お茶と清涼飲料水ではお茶のほうがやや低めの設定ですが、それでも100円は上回るはずです。

もし、似たような商品を100円で買うことのできる自販機をしっかりチョイスし、毎回50円得したとします。1日1本、夏場は2本を買ったとすれば、年間で500本くらいの飲み物を買う機会がありますが、なんと年2万5000円も得することになります。

実際にはすべてを100円自販機に置き換えられないかもしれませんが、ちりも積もれば、のインパクトはけっこう大きいものです。

好きな味の飲み物が安いなら、これに越したことはない

これから町を歩くときは自販機の種類を見てみましょう。100円自販機といえばかつては味も微妙なものばかりでしたが(80円自販機というのもあります)、メジャーな定番商品が100円ということもあるからです。

たとえば100円自販機にコカコーラの缶で500mlタイプが並んでいることがあります。100円ならこれはかなりお得といえます。スコール(カルピスソーダ系の炭酸飲料)は東京では100円自販機の定番となっていますが、味はライバル社のものに負けていません。

UCCのミルク缶コーヒーも100円自販機の定番ですが、好きな人にとってはお値打ち以外のなにものでもありません(冬場の夜、UCCミルクコーヒーが100円で買えることは個人的には200円の価値ありと思いますね)。

もし、好きな味の飲み物がお安く買えるのなら、これほど「美味しい」話はないわけです。

100円自販機はコインパーキングとセットのことが多い

ここまで読んできて、「100円自販機といえばコインパーキングとセットじゃないの?」とすぐ答えられる人はアンテナの感度が高い人です。

実は100円自販機の定番設置エリアはコインパーキングの敷地内(つまり小銭を崩すニーズに応えている)なのです。

だとすれば、「100円自販機マップ」作成もある程度めどが立ちます。生活圏内のコインパーキングがあるたび、ちょっと立ち止まってみればいいからです。小銭を作りたいというニーズに応えつつ、安い飲み物を提供するというのはなかなかうまいビジネスモデルだと思いますし、それをしっかり利用できれば我々の財布もしっかり節約になる、というわけです。

なお、100円自販機はその性格上電子マネー対応ではありません(現金決済だからこそ安値販売が成り立っている)。小銭を用意しておくことは忘れないようにしておきましょう。

安く買うというアンテナは常に張っておこう

もうひとつおまけでお話をするなら「まいばすけっと(イオンの展開する小規模スーパー)なら100円を切る飲み物も多いよね」「100円ショップの飲み物コーナーも穴場だよね(でも108円だけど)」のように発想をどんどん広げられる人は安く買うためのアンテナを張っている人といえるでしょう。

「まいばすけっと」はコンビニ感覚で出店しているエリアがあり、ちょっと歩けば100円ショップ以上に安く商品販売していることがあります。コンビニに寄らず100歩ほど歩くだけで140円のカフェラテが110円になることもあります。100円ショップも「2本で108円」という商品にメジャー商品が混在していることもあります。

こういう「安値追求」は、家計の切り詰めに役立つわけですが、楽しんだ人が勝ちです。ガマンしたり苦しむわけではなく、お金を貯める方法にするべきです。

ぜひ楽しくアンテナを張って、財布のひもを抑えてみてください。
(文:山崎 俊輔(マネーガイド))