銀行で子ども名義の口座を作り、子どもの通帳を持つと、オトク・便利になることを3つ紹介します。

子どもの銀行口座開設は意外にスムーズ!

お子さんがいる方は、子ども名義の口座を持っていますか?

「わざわざ作りにいくのが面倒」「小さな子どもを連れていくと大変そう」「まだ赤ちゃんだから必要ないかな」などと、持っていない方も多いのではないでしょうか?

ところが、子ども名義の口座を作るのは、思ったより大変ではありません。私も数年前ですが、子どもが1歳と3歳のときに都市銀行に口座を開きにいきました。思っていたよりもスムーズで、拍子抜けしたほどです。

子ども名義の口座を作り、子どもの通帳を持つと便利になることがたくさんあります。そこで、子ども名義の通帳を作ると便利になることを3つ紹介します!

その1:子ども用の貯蓄としてきちんと確保しやすい

お年玉や入園・入学など節目のお祝いとして、祖父母や親戚からお金をもらう機会もあるもの。また、”児童手当”を将来のお子さんの教育資金として貯めている方もいらっしゃることでしょう。

そんな子ども用のお金を、親の口座に入れてしまうとどうなるでしょうか? 残高が増えて気持ちが大きくなり、気軽に外食に使ってしまったり、住宅を買うときの頭金にしてしまったり、「お金があるから旅行に行こう!」と、突然計画してしまったり……。いつの間にか使い込んでしまう可能性大!です。

そんな事態を防ぐには、子ども名義の口座の出番です。「子どものための貯蓄」として別取りできて、うっかり使いこむことがなくなるのです。

その2:習い事代などの支払いがスムーズ

お子さんが大きくなるにつれて、習い事や塾などに通うことも増えるでしょう。それらの月謝を、「お子さん名義で振り込んでください」と言われるケースもあります。

私の友人Aさんは、子どもの習い事の月謝を払うために毎月ATMに行って、母親名義の口座から、子どもの名前を打ち込んで振り込み手続きをしていました。お子さん名義の口座についてお伝えしたら、さっそく作り「すごく便利! 振り込むのがラクになった」と喜んでいただけました。

その3:将来お子さんにお金の教育がしやすい

小さい子どものうちは、お年玉で100円もらっても、1万円もらっても、本人は金額の大きさはよくわかりません。いただいた金額や内容を、親御さんが家計簿などにメモをしているかもしれません。

記録があれば、お子さんが大きくなってから「○歳のときにおじいちゃんからお年玉を3000円いただいたんだな」などと理解できますよね。

ただし、その家計簿を何年も保管できない場合もあります。家計簿が続かずに処分してしまうケースがあるほか、WEBやスマホアプリの家計簿に移行する方もいますよね。

ここでも、子ども名義の口座の出番です! 通帳は一般的に、記帳済みの欄であれば鉛筆で直接メモを書きこんでも大丈夫(注意:記帳されていない空欄に書きこむと、ATMでエラーになるのでやめましょう)。

例えば“入金3000円”の横に、「おじいちゃんよりお年玉」と書いておけば、大切な記録になります。お子さんが大きくなったときに、もらったお金が自分の通帳に貯まっているのが目に見えてわかれば、お金についてより理解が深まるのではないでしょうか。

以上、子ども名義の通帳を作ると便利になることを3つお伝えしました。まだ子ども名義の口座を作っていないという方は、ぜひ試してみてください!
(文:西山 美紀(マネーガイド))