お金がなくて節約をしている人が真っ先に削るのが外食費でしょうが、金持ち体質、富裕層の人の考え方とは? 私の周りには、自宅で食事をせずに人脈作りのための「投資」として、外食費を使う人が大勢います。

金持ち体質な人は外食費も「経験への投資」と考えている

私の周りの金持ち体質の人たちは、自宅で食事をするよりも、外食費を多く使い、美食を探求する人が大勢います。

もちろん、小さい子どもがいるとか、その人のライフステージによっても多少異なりますが、彼らはおいしいものがあると聞けば、どこへでも飛んでいき、大金を使う傾向があります。

それでも健康が保たれている人が多いのは、ストレスが少ないからでしょう。あるいは、食事でストレスを解消しているのかもしれません。また、リッチになってしまった人は、もはや欲しいものがあまりないので、美食という経験にお金を使います。

外食費を使うことで「人との出会い」という目的を達成する

金持ち体質の彼らに外食が多いことには、もうひとつ理由があります。それは、人との出会いを求めるからです。

人をもてなすとき、関係を深めるときは、酒食をともにします。これは全世界で共通です。好意を持っている異性をデートに誘うときも、「食事でもいかがですか」ですよね。

そして、誘ったからには、当然ですが自分がおごります。よほど仲の良い人同士の場合をのぞき、割り勘というのはほとんどやらないのも「金持ち体質」の人の特徴です。

相手も、今回はごちそうになったから、次回は自分が酒席を持とうとします。これで再会の口実ができますので人脈はどんどん豊かになっていきます。それが仕事にも生かされるのです。

さらに、金持ち体質の人は、まったく同じ人と何度も食事をするのではなく、必ず新しい人を連れてきて、相手にとって新たな人脈作りになるような場にします。

会社や上司の愚痴で終わりがちな、毎度同じメンツの職場の同僚との飲み会とはまるで異なることがわかります。
(文:午堂 登紀雄(マネーガイド))