2019年11月22日金曜日

サントリーがペットボトル再生で世界初の技術

サントリーがペットボトル再生で世界初の技術


サントリーがペットボトル再生で世界初の技術
 ペットボトル再生で世界初の技術です。

 ごみとして回収されたペットボトルが一気に砕かれ、あっという間に新しいペットボトルの原型が作られていきます。これは飲料メーカー大手のサントリーが開発した「FtoPダイレクトリサイクル」と呼ばれる技術です。従来の工程を大幅に省くことでリサイクルの効率を上げ、二酸化炭素の排出量が60%以上、削減されるということで、2030年までにすべてのペットボトルをこうしたリサイクル素材、または植物由来の素材に切り替える方針です。さらに、サントリーは15日にプラスチックの循環型経済を目指す協力体「GPAP」に日本企業として初めて加盟したと発表しました。

サントリーBF、ペット再生 ESG呼び込めるか 

2019/6/24 4:30

サントリー食品インターナショナル(サントリーBF)は、親会社が5月末にペットボトルを100%再生すると宣言した。社会で持続的に事業を続けていくために環境への取り組みでリスクを減らす狙いだ。20カ国・地域(G20)で海洋プラスチックごみ(廃プラ)の対策の枠組みが決まったばかりだけにタイムリーな行動だが、直後の株式市場の反応は鈍い。

平成の「就職人気ランキング」から読み解く就活










平成の就職人気企業ランキング、平成元年のトップは文系・三井物産、理系・日本電産

2011年1月の就職合同説明会の様子。黒いスーツ姿の就活風景は変わらないが、人気企業はその年ごとに変わっている (撮影:風間仁一郎)
2019年5月1日に元号が「平成」から「令和」に変わる。筆者の年齢は32歳ということもあり、「平成」という時代と共に生きてきたという感覚がある。
物心がつく前にあった「バブル経済」、小中学生の頃にあった「2000年問題」や「ITバブル」、就活のタイミングがちょうどかち合った「リーマンショック」、社会人になってから「東日本大震災」もあった。
キャリアに関わる仕事をしているが、こういった経済ショックや自然災害といった社会変動が就職活動に及ぼす影響はかなり大きいと感じている。景気が低迷すると、就職氷河期となり、そのあおりで新卒時に就職できないと、非正規社員としてずるずると年を重ねてしまう。
どの時代に生まれ、どのタイミングで就活をするかによって、ファーストキャリアだけでなく生涯キャリアが決定づけられてしまっている。
昨年、経団連から就活ルールの見直しが発表され、つい先日には経団連と大学側との間で「通年採用(現行の新卒一括採用スタイルではなく、1年中採用活動を行う)」を広げていくという合意があった。こういった変化により、新卒時の就活の、その後の生涯キャリアに与える影響が、低下することを願う。

平成31年間で社会も変わり、就活も変わった

このように、「就活」と「経済」には密接な関係がある。今回の就活ルール見直しでは、国際競争力を高めるための人材採用や人材育成と、現行ルールが噛み合っていない背景がある。この記事では「就職人気企業ランキング」という切り口で、平成31年間を振り返り、就活の変遷を振り返ろうと思う。
まずはこちらの動画を見てもらいたい。平成31年間の「就職人気企業ランキング」(マイナビ調べ)のトップ10を、「文系総合」と「理系総合」でそれぞれまとめている。
このランキングでは、企業を業界ごとに色分けしており、「企業」という切り口だけでなく、「業界」という切り口でも就職人気企業ランキングを考察できるようにしている。
なお、企業の業種分類は下記の通りとなっている。
文系学生の就職人気企業ランキングにおいて、実に20回も1位獲得しているJTBグループは群を抜いている。トップ10にも1990年を除いて、実に30年顔を出し続けていることからも景気や時代背景に左右されない人気の高さがわかる。

JTBグループは文系ランキングのトップの常連

JTBグループが含まれる観光・レジャー・ブライダル業界は、業界全体としても人気があり、平成を通じてトップ10の常連となっている。例えば、平成の前期だと「近畿日本ツーリスト」、後期ではエイチ・アイ・エスやオリエンタルランドといった企業がランキング上位を獲得している。「旅行」や「レジャー」といった、学生目線で「楽しい」「好き」と思われる点が人気の理由だと考えられる。
また、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)といった航空会社やJR東日本(東日本旅客鉄道)といった鉄道会社が含まれる「物流・交通・航空」業界も安定した人気を獲得している。
交通インフラ関連は、社会基盤を支える仕事ということで景気に左右されずにニーズが安定している。さらに航空会社のように華やかさを兼ね備えている点が人気の理由ではないだろうか。
平成が始まってから2000年までは、NTT(日本電信電話)もトップ10の常連だった。「JR東日本と同様に、前身が国営会社かつ社会インフラに関わる事業領域という点で根強い人気を博していた。
「金融業界」も企業の顔ぶれは変わっているが、ランキングに常に顔を出している。金融業界の中でもメガバンクは、ITによる業務自動化を推し進めることで大量のリストラを実行するといった報道により、直近2年はトップ10から姿を消している。
昔から文系就活で人気のある印象の商社も、1998年までは五大商社がトップ10に名を連ねている。1999年以降トップ10から遠ざかっていたが、直近3年は、伊藤忠商事がトップ10に返り咲いている。

理系はソニーが14回トップ獲得

理系学生の就職人気企業ランキングでは、最多の14回のトップを獲得しているソニーが目を引く。特徴的なのは、2012年3月期に5200億円の赤字に転落した時期こそランキング外になっているが、平成の31年間を通じてコンスタントにトップ10に顔を出していることだ。国際競争の激化や東日本大震災の影響もあって業績が伸び悩み、多くがランキングから姿を消している電機メーカーの中で、唯一気を吐いている存在だ。
同様に6度のトップを獲得しているのがトヨタ自動車だ。1990年代後半あたりからトップ10の常連となっている。なお、自動車・重工業界では、2008年頃までは本田技研工業、三菱重工業、石川島播磨重工業(IHI)といった大手重工会社が上位に食い込んでいた。
電機業界や自動車・重工業界に共通しているのは、2008年のリーマンショック以降、業界全体としては就活における存在感が薄くなっているということだ。業界トップ企業(ソニーやトヨタ自動車)だけはかろうじて人気を保っているが、業界他社は軒並み順位を落としてしまっている。
日本の高度経済成長を支えていたものづくり(電機・自動車・重工)業界から就職人気が移っていったのが食品・小売・卸業界だ。サントリーやカゴメが元々トップ10に入っていたが、近年では明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)や味の素といった企業もトップ10の常連になっている。重工業から食品への人気の変化は、より生活に密接に関わってイメージがしやすい仕事というだけでなく、シャープや東芝といったものづくり企業の経営悪化が大きく影響していると考えられる。
就職人気企業ランキングの変遷を見ていて、いくつかの特徴が見えてくる。この特徴から平成における若者の就活の特徴をまとめた。
① 景気がどれだけ変動しようと、大企業人気は揺らがない
② 経営悪化や不祥事の報道があった場合、同年もしくは翌年にはランキング上位から消える(例:シャープ、東芝、電通)
③ 企業単位というよりは、業界単位で人気が集中する傾向がある(企業ではなく、業界で選ぶ傾向がある)
④ 文系の場合、「身の回りにあってイメージしやすい商材に関わる業界」や「楽しい、好きといった感情に紐づく業界」に人気が集中

⑤ 理系の場合、リーマンショックまでは「ものづくり(電機・自動車・重工)」業界に人気が集中していたが、リーマンショック以降は身近な「食品(サントリー、カゴメ、味の素、明治グループ)」業界に移行している
このように就職人気企業ランキングを見ると、時代ごとの出来事がランク付けに反映されていることがわかり、非常に興味深い。さらに、業界ごとの隆盛をランキング形式で読み取ることもできる。

人気企業ばかりエントリーすると失敗しやすい

しかし、20代の就活を支援していると、新卒就活で失敗する人には就職人気企業ランキングだけで就活方針(どの企業にエントリーするか?)を決めている人が非常に多いと感じる。
なぜ失敗する人が多いかというと、「みんなの人気企業」はエントリー数が多く、「倍率が高い企業」になってしまっているからだ。しかも、エントリーしているのは人気企業だけという場合も多い。そのため、就活の準備が不足している人や、学歴が劣っている人(何だかんだ企業には学歴重視の傾向が残っている)は、なかなか就職先が決まらずに卒業してしまう。
現在進行系で就活を行っている人には、就職人気企業ランキングを参考にはしたとしても、ランキングに載っていない企業(主に中小やベンチャー企業)にもエントリーすることをお勧めしたい。全企業の99%を占める中小企業には、ユニークな事業を行っていたり、若い頃から裁量を持って働ける環境があったりする。
何が言いたいかというと、「他人基準(みんなが選んでいる会社を選ぶ)」だけではなく、「自分基準(自分の特徴と希望に合った会社を選ぶ)」も考慮した就活を行うことが大切だということだ。そうすれば、倍率の高い企業での就活を避けることができ、自分らしく納得のいく企業を選ぶことはできるのではないだろうか。

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