「苦労は美徳」ではお金持ちになれない理由
ストレスがたまらないお金持ちの仕事術とは
「世の中は厳しいものだ」「だから我慢しなさい」という説教を聞いたことがないでしょうか。しかし、「世の中は厳しい」という人に限って貧乏で、ちょっと世の中をナメているくらいの人のほうが稼いでいる傾向があります。普通の人は、「世の中は厳しくあるべきものだ」という発想で行動しているので、物事を複雑に考えようとしがちです。「難しいものほど価値がある」「苦労は美徳」「コツコツ真面目に努力することが大切」と思っています。だから、大局よりも目の前の小局に振り回されやすいといえます。ガマンしなければならないと考える。結果、自分より賢い人に使われ、ストレスがたまる一方です。
お金持ちになるには、世の中をナメよう
しかし稼いでいる人は、「自分は運がいい」「自分にはできる」「世の中、楽勝だ」と考えています。だから、あまりリスクにとらわれずに挑戦できる。失敗したことも引きずることなくすぐ忘れ、いいことしか覚えていない。だからますます挑戦体質になる。現代社会のストレスの多くは人間関係によるものといわれていますが、稼いでいる人は他人から批判されても、「自分の価値がわからない、気の毒な人だ」と上から目線で考えます。意見が違っても、「わからない人にこれ以上言ってもしょうがない」とパッとあきらめる。他人からどう見られるかも気にしていない。だから、ストレスが溜まらない。もちろん、会社員である以上は人間関係を選びにくいので、こううまくいくばかりではないですが、「依存しない」ことで乗り越えられるストレスは多いものです。
苦手なことからは徹底的に逃げ回る
さらに彼らは、苦手なこともやりません。自分がやりたいこと、好きなことだけをやり、それ以外の仕事は、他人に振ったり外注に出したりする。サラリーマンであっても、ある程度社会経験を積んで自分の得意分野・不得意分野が見えてくると、どうすれば不得意な仕事から逃げ回り、得意なことだけに専念できるかに知恵を絞る。好きなことは没頭できるので、ますます力をつけていく。どれだけ時間をかけてもストレスにならないので、毎日が楽しい。だから、さらに世の中楽勝だ、という気分になる。こうして彼らはたくましく生き抜いていくのです。偏っているようにも映りますが、こんな発想は、閉塞感の漂う日本だからこそ必要なことかもしれません。
(文:午堂 登紀雄(マネーガイド))
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