今や「筋肉ブーム」。筋肉合成にはビタミンCが必須。ビタミンCが不足すると、筋力が低下することも分かっています。ビタミンCの宝庫「ブロッコリー」は、鶏ムネ肉とセットで今や筋肉をつけたい人の「マスト野菜」ですよね。しかし、ブロッコリーはビタミンCだけではありません。ベータカロテンやビタミンEなどの抗酸化作用が豊富に含まれダイエットに効果的な「野菜の王様」です。

ブロッコリーは「肝臓」「胃」、さらに「ダイエット効果」


 そして、今、特に注目されるのが「スルフォラファン」という硫黄物質です。このスルフォラファンは「肝臓の解毒作用」を助けます。また胃がんの原因となる「ピロリ菌」も抑制。さらに、金沢大学の発表では、マウスを用いた動物実験で肝臓や脂肪組織の炎症,インスリン抵抗性を改善させ,肥満など生活習慣病の予防につながる波及効果が期待できることが分かりました。
 さらに「メチルメタンチオスルホネート(MMTS)」という成分が含まれて、これがさまざまな炎症で傷ついた細胞の修復に役立つことも分かっています。

ブロッコリーの新芽「ブロッコリースプラウト」は栄養成分10倍!

 そしてこのスルフォラファンとMMTSを効果的に摂取するには、ブロッコリーの新芽である「ブロッコリースプラウト」が最も効率的! ブロッコリースプラウトはブロッコリーの10倍以上のスルフォラファンが含まれています。また、MMTSは熱に弱い成分。生で摂取することが必要です。ブロッコリーはなかなか生で食べるのは難しいですが、ブロッコリースプラウトは生でそのまま食べられるので、とても理にかなっているのです。

リーズナブル!調理いらず!ブロッコリースプラウトは賢い野菜!

 しかも、ブロッコリースプラウトはそのまま軽く洗ってそのまま使えます! ちぎれば包丁だって必要なし! そして、天候に左右されない室内栽培なので、お財布にも優しい野菜です。火を使わず、調理いらずだから、これからの暑い季節にぴったりです。
 そこで、ブロッコリースプラウトのちょい足しで、筋力アップから肝臓や胃のケアにもなるメニューをご紹介!
1.疲労回復、代謝アップに「冷しゃぶ」にオン!

 冷しゃぶは、余計な脂を落としてさっぱり食べやすいヘルシーメニューですよね。疲労回復にもってこいの豚肉に含まれるビタミンB1はブロッコリースプラウトのビタミンCと同時に摂取することで、さらなる代謝アップにつながります。豚肉の脂はスルフォラファンの吸収をアップさせます。
 また、ポン酢と一緒に食べれば、酢に含まれるクエン酸がさらに疲労回復。ゴマだれを使うと、抗酸化作用のビタミンEがブロッコリースプラウトの抗酸化作用をさらにアップさせます。
 スルフォラファンは細胞が壊れるときに生成されるので、「よくかむこと」が大事。オイルを含んだタレを使うことで、ブロッコリースプラウトがしっとりして、食べやすくなります。
2.糖質ケアに「冷やし中華」にオン!

 これからの季節においしくなる冷やし中華。しかし、糖質は高めです。ダイエットを考えるなら、コンビニの冷やし中華などにブロッコリースプラウトをプラスしましょう!
 何といっても洗ってちぎるだけだから手間いらず。スルフォラファンのダイエット効果とともに、食物繊維が麺の糖質による血糖値の急上昇を抑えてくれます。また、冷やし中華のタレに含まれるオイルがスルフォラファンの吸収をアップ。しっとりさせることでスルフォラファンが食べやすくなります。
3.肝臓ケアおつまみに「サバ缶」にオン!

 今トレンドのサバ缶とブロッコリースプラウトは、包丁いらずで超簡単な「肝臓ケアの最強のおつまみ」です。
 サバの良質なタンパク質とブロッコリースプラウトのスルフォラファンは肝臓ケアに働いてくれます。筋力アップという意味でも、タンパク質の合成を助けるのはブロッコリースプラウトのビタミンC。もちろん、サバのDHA、EPA、ブロッコリースプラウトのスルフォラファン、MMTSと抗酸化成分がバッチリ内臓脂肪に働いてくれます。
 いかがでしたか?
 これから暑くなる季節は、調理いらず! 安い! 最強!の「ブロッコリースプラウト」をお薦めします。いろいろなメニューに取り入れて楽しんでみてください。