お金持ちが好きなレジャーといっても千差万別ですが、余暇と収入の関係を紹介したいと思います。

余暇と収入の関係

お金持ちといっても、タイプは千差万別ですが、中年から年配のお金持ちが好きなのはゴルフ、若い成金経営者が好きなのがヨット、乗馬クラブに行くと名家出身の若い人が結構いる、などといったわかりやすいレジャーでは、「だから何?」となってしまいますので、余暇と収入の関係を紹介したいと思います。

富裕層は映画や演劇の鑑賞、読書、楽器の演奏などを経験していることが多く、貧困世帯はカラオケやパチンコが多いという調査結果があります。

富裕層は、芸術や文化に触れることで精神的な修養をしているのでしょうか。逆に貧困層は、安く手軽に楽しめる暇つぶしが好きということなのでしょうか。

しかしこれは直観的にも経験的にもうなずける話で、以前ニューヨークでミュージカルを観に行った時、観客の多くはリッチそうな雰囲気でした(ドレスコードがあるので当然かもしれませんが)。

一方でパチンコやゲームセンターをのぞいてみると……まあ、人の趣味や時間の過ごし方にとやかく言うのは野暮ですね。

前述の調査結果で怖いと感じたのは、親の趣味が子どもにも影響を与え、文化的教養の蓄積に大きな差がつき、それが将来の職業選択にも影響を与えるという指摘があった点です。

高学歴の親の子もまた高学歴になる傾向があるのは、親自身が読書など勉強している姿を見せるなど、勉強することのポジティブな面を子どもに示しているからだと思われます。

同じように、親がどのような趣味やレジャーをするかによって、子どもの思考や発育に影響を与えると考えると、これはよくよく考えなければならないかもしれません。
(文:午堂 登紀雄(マネーガイド))