節約をする時に、みじめな気持ちになるのが貧乏節約。反対に「良いお金の使い方をしたな」と思うのが金持ち節約。あなたはどちらのタイプでしょうか? その考え方ひとつで人生変わりますよ!

「節約」するなら豊かな気持ちを持つことが大切

節約というと、家計が苦しい人だけが取り組むと思われがちですが、実は豊かな人こそ「お金を無駄に使わない」ことを徹底しています。そうでないと豊かさを持続できないと知っているからでしょう。

節約に取り組む時に注意が必要なのは「考え方」です。「考え方」が貧しいとどんなに節約しても豊かになりにくく、反対に豊かな「考え方」で節約をするとどんどん豊かになっていきます。その人やお金の持つエネルギーが良い方向に向かうのか、悪い方向に向かうのかによって変わるということです。自分の「考え方」が貧乏に向かっているのか? 豊かさに向かっているのか? 考えてみましょう。

みじめな気持ちになる?良いお金の使い方をしたなと思う?

「節約」と聞いて嫌悪感や貧乏臭さを連想し、みじめな気持ちになるのが貧乏節約です。損得勘定や値段、ブランド名などでしかモノに価値を見いだせない人がこれに当てはまります。「節約」と聞いたとたん、「安かろう悪かろう」と感じ、心がガックリとしてしまうのです。

反対に、「節約」と聞いて「賢いお金の使い方をすること」と思うのが金持ち体質の節約で、その商品の価値と値段が合っているか?と考えます。その値段より価値が高い買い物ができた時は、「良いお金の使い方をした」と感じます。心が豊かな人こそ、無駄なことにお金は使いません。つまり、自分にとっても何が必要で、何が無駄であるかもわかっている人なのです。

欲しいモノを我慢した?今あるモノに目を向けた?

欲しいモノを我慢するのは辛いものです。だからこそ、節約にはマイナスのイメージがつきまとうのだと感じます。しかし、節約は我慢大会ではありません。私達日本人は既に多くの物を持っています。その証拠に、ゴミ箱やゴミ処理場は常に溢れ返っています。

人の「欲しい」という欲望は、残念ながら尽きることはありません。その欲望に身を任せてお金を使っていたら、家計の破綻は目に見えています。今あるモノに目を向け、これで十分といった「足るを知る」ことで、欲望をコントロールすることが大切です。それでも「欲しいモノ」がある場合は、どうしたらお金をかけずに手に入れることができるか?ということに視点を変えるようにしましょう。

バーゲンで買う?欲しい物を必要な時に買う?

バーゲンで安くなっているからと買い物に行って、つい衝動買いしたり、失敗したケースは誰にでもあるでしょう。しかし、そういう買い物はもう卒業したいものです。「値段」を基準に買うのではなく、欲しい物を必要な時に買うようにすれば、ショッピングに行く回数も減り、衝動買いも防げます。また、気に入った物が見付からない場合は「買わない」という選択肢も大切です。

子どもに「無駄使いしてはダメよ」と言う?「大切に使ってね」と言う?

お金は使わないことが美徳ではありません。子どものうちは無駄使いがどういうことか、まだ理解できていません。無駄使いをして、初めて「これは無駄使いだった」と知ります。大人になってからのお金の失敗は金額も大きくなり、取り返しがつかないことになりがちです。だからこそ、子ども時代はお金を使いながら小さな失敗と成功を繰り返し、金銭感覚を養っていくことが大切です。

いかがでしょうか?「節約してもなかなか生活が豊かにならない……」と思っている人は、貧乏節約と金持ち節約と、どちらに自分がいるか考えてみてください。

「節約」というお金の扱い方を家計に取り入れることで、自分や家族、社会、更に地球環境がどうなるのか?と考えてみましょう。そうすれば、「節約」は上手なお金の扱い方のひとつだと気付くはずです。ぜひ、豊かな考え方でお金と向き合えるようにしてみてください。
(文:二宮 清子(マネーガイド))