上司や先輩から「悪いんだけど、今日残業してくれない?」と頼まれることもあるでしょう。もちろんなにも予定がなければ引き受けても良いのですが、どうしても都合がつけられなかったり、デートや女子会などの予定が入っていることもあるでしょう。
あるいは、疲れているから少しでも早く帰宅しようと思っていたのに……というタイミングでの残業要請であることも考えられます。残業をしたくない理由は多々あれど、上の立場の人からのお願いをお断りするというのは、どうにも気が引けてしまうものでもあります。
とはいえ「今日は残業をしないで帰りたい」という気持ちを角が立たないように伝える方法って、ないものでしょうか?

後輩のお手本となるスマートさが必要

いくらアットホームな雰囲気の職場だとしても、礼節を重んじることは当たり前。しかし「仕事だから」といって、必ずしもプライベートを犠牲にする必要もありません。
そこで知っておきたいのが、残業を頼まれたときに使える“角が立たない残業の断りかた”。ビジネスパーソンとして、マナー違反な断りかたをするわけにはいきません。

他のみんなはどう伝えているの?

そこで知りたいのが、“他の人はどう伝えているのか?”ということではないでしょうか。自分の断りかたは正しいのか、それとも一般的ではないのか……。とにかく上手な断りかたが知りたいのです!
というわけで、角の立たない断り文句をリサーチし、以下にまとめてみました。
(1)「明日の朝でもよろしいでしょうか?」
その日残業ができないかわりに、次の日の朝に早出することを提案するという人がけっこう多いようです。スパッと断るだけだと、下手をすれば信用問題となりかねませんが、代替案を提案することで仕事に対する真剣さや、機転がきく対応ができることも同時にアピールすることができます。
(2)「退勤までの時間でしたら可能ですが、何をお手伝いいたしますか?」
はっきりと「残業はできないけれど、なにか手伝うことがあればできる範囲で頑張りますよ」と言い切ってしまうのもひとつの手です。申し訳ないからと“はっきり”断らないのって、相手としても対応に困ってしまうんですよね。
最近では「う~ん、○○かも」とか「たぶん大丈夫な気がする」などと自分の意思をぼかした表現を使う人も多いですが、それはプライベートの場だけにしておきましょう。
(3)「本日は病院の予約をしておりまして…」
病院へ行くなどのデリケートな理由の場合には「それでも残業してほしいんだ!」とゴリ押ししてくることはないでしょう。残業をすることができない直接的な原因が体調不良なら、ごまかさずにそれを伝えてみるのがベターです。
いかがでしたか。職場全体が残業をして当たり前という雰囲気だと、ひとりだけ残業をせずに帰るのはなかなか勇気が必要だと思います。
しかし、仕事終わりにどうしても外せない用事があるときだってあるはずです。そういうときのためにも、角が立たない断りかたを頭の片隅に入れておいて損はありません。