「1000万円つくれる人」は「1億円もつくれる人」
資産1000万円つくれるのは40代
日本人の平均貯蓄額を調べると、1000万円の資産をつくれるのは40代の人だそうです。しかし、同じ40代といっても、40歳で1000万円できた人と、49歳で1000万円できた人とでは、ずいぶんと異なります。40歳で1000万円つくれた人の場合
40歳にときに1000万円あると、リタイアまでのあと25年で、その1000万円を6000万円にまで増やすことも可能です(複利の7.2%で試算)。もし、その25年間にリタイア後のために、毎月5万円のつみたて投資ができたのなら、6000万円ではなくて、1億円になっていてもおかしくはありません。そのくらい、長期の複利運用というのは、可能性を広げてくれるものです。
49歳で1000万円つくれた人の場合
一方で、49歳になって1000万円に到達した人は、同じことやっても、65歳で手にできるのは6000万円ではなくて、3100万円に過ぎません。前者の約半分です。ましてや、65歳までに1億円つくるには、毎月20万円のつみたて投資が必要です。到達年齢が9年違うだけで、実に4倍の負担増となるのです。ですから、だれでも「1000万円作れたから1億円も可能」というワケではありません。1000万円から1億円に飛躍できる人には、実はあるストロングポイントがあります。それは3つのPです。
1億円つくれる人の3つのPとは
▼プラン(Plan)お金を着実に増やせる人は、プランを持っています。「いまの資産を、何年後にいくらに増やす。そのための必要収益率は何%である」といったシンプルな数字の計画を持っています。それがないと、人は増やせるだけ増やしたいとどん欲になったり、一度は増やせてもそれを失う恐怖にかられたり、ばくぜんとした不安でお金を動かせなかったりします。意思が強かったり、頭脳が明晰であったりする必要はないのです。ただ、うまくいくプランを信じていることが重要です。
▼プロセス(Process)お金を増やしていく安定感を持っている人は、失敗しないプロセスを持っています。プロセスとは、「目標の設定→計画の作成→情報の収集→慎重な行動→実績の検証→計画の見直し」という投資の行程です。それを意識して繰り返すことができるので、良い結果も繰り返されます。プロセスを持たずに商品探し、銘柄捜しに明け暮れる人は、たまたま儲けることができても、それを繰り返すことができません、法則性がないから再現性もありません。
▼ポリシー(Policy)ポリシーとは、投資の方針です。たとえば、現物資産にしか投資しない、短期で売買をしない、独りよがりの集中投資をしない、確率が分からないことをしないなどの、自分の行動規範です。自分のポリシーを持っている人は、つまらない儲け話に乗ることもないし、一見美味しそうな詐欺話にかもられることもありません。ポリシーのない人は、リターンの大きさにつられて、リスクの高い投機にはまってしまいます。
どんなプラン、プロセス、ポリシーを持ったらいいか、それこそ専門家に聞いて学んでください。儲けさせてくれる銘柄を追いかけても報われません。
(文:北川 邦弘(マネーガイド))
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