大好きな人だからこそ、ありったけの愛を与えたい!思いっきり優しくしたい!そう思うのは当然のこと。
母性が強い女性ならば、よりそんな気持ちになるのではないでしょうか。
でも、せっかくの優しさも度が過ぎると「甘やかし」と化し、彼をダメンズにしてしまいます。
男性の意見を参考に、優しさと甘やかしの違いを考えてみましょう。

金銭面編

・優しさ
「給料日前のデートは正直キツイです。財布の中身は閑古鳥状態。僕の彼女はそんな状況を察して、給料日前は割り勘にしようねとか、手作りお弁当でピクニックに行こうなどと僕のプライドを傷つけないように気を遣ってくれます。」(27歳 男性 営業)
一億総貧困化と言われるほど厳しい時代となっている現代日本では、経済的に余裕がある男性は多くありません。
それでも、彼女にはお金がないなんて思われたくないのが男心です。
無理をしてしまう男性は少なくないなかで、彼女から割り勘や手作りお弁当の提案をしてもらえると、ふと肩の荷が降りて嬉しくなります。
お金がないことを責めず、なくても楽しめる代替え案を出せる女性は優しさを持っていると言えるでしょう。
・甘やかし
「うちの彼女は、給料日前にお金大丈夫?もし、大変なら出すから言ってね!と言ってくれます。彼女とは結婚するつもりなんで、結婚したら俺の稼ぎで返そうと思っています」(25歳 建築)
彼の経済状況を心配して気遣うまでは良いですが、安直に貸す・出すというパターンは望ましくありません。
男性によってはプライドを傷つけることになるし、疑問を持たずに受け取る男性はそのうちヒモと化すかもしれません。
つまり、女性を金ヅル扱いする男性を育てることになるのです!
彼の金銭面が心配なら、お金以外のことでサポートしてあげてくださいね。

生活面

・優しさ
「半同棲中の彼女は、家事分担の時に○○君は残業の多い仕事だから、7割は私が請け負うね。と言ってくれます。その分、休日は多めに任されますが、それでもありがたいです。」(25歳 インストラクター)
働いてる女性側からすれば、家事分担は平等にしてもらいたいのが本音。とは言え、仕事内容などによっては難しいこともあるでしょう。
そんな時、臨機応変に対応してくれると嬉しいものです。
家事全部を女性が負担してくれるのを喜ぶ男性は多いですが、それは優しさではなく甘やかしなのでお間違えなく。
・甘やかし
「僕の彼女は着替えの手伝いから、ゴミ出しまですべてパーフェクトにやってくれます。こんな彼女となら結婚生活も極楽なんだろうなー」(27歳 IT)
彼が大好きだから何もかもやってあげたい!という気持ちは分かるし、料理や掃除が女子力を発揮する場だと思う人もいるでしょう。
家事ができるアピールで結婚を考えてもらうという作戦もあります。
でも、ぶっちゃけそれは甘やかし以外の何物でもなく、結果的に自分の首を絞めることになると多くの若い女性は分かっていません。
結婚前から家事を全て引き受けて、一から百まで何もかもしてあげることで、恋人や奥さんは彼の母親と化してしまいます。
さらには彼はそれを当然のことと勘違いし、結婚後に女性の仕事がどんなに忙しくても、子どもが生まれて死にそうに大変でも、何もしてくれない旦那さんになってしまうのです…。ああ、恐ろしい!

心理編

・優しさ
「仕事がうまくいかない時に、何も言わずにそばにいてくれた彼女。ただそばにいてくれるだけで、すごく勇気をもらえる。」(27歳 アパレル)
仕事がスムーズにいかなかったり、人間関係で悩みがあるのは辛いし、凹みますよね。そんな彼を慰めたいと思うのは当然ですが、余計な口出しはNGです。
彼から求められた時は別として、ダメ出しやアドバイスは男性にとってプライドを傷つける言葉にしかなりません。
そんな余計なことを言う女性をうざったいと感じることも…。
彼が弱っている時は、ただそばにいるだけで良いのですね。いつでも彼の味方でいる、それが彼の勇気の源になります。
・甘やかし
「仕事の愚痴をいつも聞いてくれる彼女。今の仕事が辛いなら辞めちゃいなよ!もしもの時は私が助けるから。なんて言ってもらえて、それもありかな…と思ってます」(28歳 IT)
愚痴を聞いてくれる彼女はとってもありがたいけれど、逃げるようなアドバイスはいかがなものでしょう?
安易に転職を勧めるのも問題ですよね。まるで子どもの先回りをして危険を取り除いてあげる過保護な親のようです。
こうしたら甘やかしは、彼の転職癖を後押ししてしまうことになります。
彼の逃げ場を作ってあげることはただの甘やかしです。彼の心の拠り所になってあげることこそ本当の優しさではないでしょうか?

まとめ

優しさが度を過ぎると甘やかしになると分かっていただけたでしょうか?
彼の言うことを何でも聞いてあげるとか、何でもやってあげることは、優しさの意味をはき違えている行動です。
そんな甘やかしが度を超すと、男性をダメンズにしてしまうでしょう。
境界線を見つけるのは難しいかもしれませんが、アメとムチのアメとしての「甘やかし」と、彼を想っての「優しさ」とのバランスを意識しながら彼に接して、良好なお付き合いをしてくださいね。
(森山まなみ/ライター)
(愛カツ編集部)