これまで、1000万円以上の貯蓄がある人にたくさんお会いしてきたガイドですが、意外かもしれませんが、なかには不幸せそうな人もいるのです。

お金を貯めすぎて、陥ってしまうワナとは?

これまで、1000万円以上の貯蓄がある人にたくさん会ってきました筆者ですが、なかには不幸せそうな人もいるのです。その人たちには、いったいどんな特徴があるのでしょうか。お金がたくさん貯まっても不幸せにならないように、ぜひチェックしてみてください。

1:ひたすら我慢の連続で貯めている

貯蓄がたくさんあっても不幸せそうな人は、「我慢しています」と言う言葉がよく出てきます。「欲しかったけど、我慢しました」「お金がかかるのであきらめました」などという言葉です。

もちろん、貯蓄初心者さんは、最初のうちは頑張りや我慢は必要です。ですが、すでに1000万円以上貯蓄がある人なら、そこまでの“我慢”をせず、少しは自分にご褒美をあげても……と思うのですが、いかがでしょうか。

「貯める」と「使う」のバランスが取れず、「貯める」ばかりに偏ると、自分を苦しめてしまいます。少しは「使う」ことにも意識を向けられたらいいですね。

2:友達づきあいが、ごくごく最小限

「新しい人と出会うのは面倒だし、何よりお金がかかるので……」と、昔からの友達数人としか会わず、それ以外は誰とも会わずに自宅にいるという方です。

もちろん気心が知れた旧友も大切にしたいですが、新しい人と出会うことで、世界や可能性が広がるもの。貯蓄を守るために、せっかくのチャンスを失っていてはもったいないですよね。

3:「安いかどうか」で判断する

何かを買う時に「欲しいかどうか」ではなく、「安いかどうか」で判断するクセがついてしまっている人です。もちろん、必要以上に高い値段で買わないように気を付けることはいいことですが、「欲しくないけど、安かったから買った」「すごく欲しいけど、割引がないので買わなかった」というように、物事を“値段”で決めていては、買い物をしても満足感は得られません。

金額ではなく、「欲しいかどうか」という自分の気持ちを基準に考えるようにしたいですね。

4:何もしないで「お給料が上がらない」と嘆く

「お給料が上がらない」「ボーナスが減った」というお悩みはよくありますが、1000万円以上も貯蓄があるのに、少しでも減るのがイヤで何の工夫もしていない人は、不幸せそうな人です。

仕事に関する勉強や工夫をするほか、資格や転職活動についての見通しを聞いてみると「どうせ何をしても変わらないし、お金がかかるし……」というお返事。いえいえ、それはやってみないとわかりません。多少お金はかかってもステップアップができるなど、得られるものは大きいはず。お給料が上がるかもしれないし、知識や実力がついて、仕事が楽しくなるかもしれません。

5:「貯めたらどうする」という目的がない

「1000万円貯めたお金をどうしますか?」と聞いてみても、「銀行に置いておくだけ」「不安なのでもっと貯めます」というように、どう使いたいかという目的がない人です。お金が貯まったから何かに使えて幸せという意識はなく、むしろ「もっと貯めなきゃ」という不安な気持ちになっているように見えます。「貯めたらどうするか」という目的があるかどうかは、貯蓄を達成したあとの幸せ気分に大きく影響すると感じています。

以上、1000万円貯蓄がある人なのに、不幸せそうな人の特徴を5つお伝えしました。「お金が貯まったのに、いろいろ不安だ」という人は、ぜひチェックしてみてください。また、これからお金を貯めようと思っている方は、お金はあっても不幸せな人にならないよう、この5つを意識してみてくださいね。
(文:西山 美紀(マネーガイド))