2019年1月14日(月)まで開催している「島耕作『超』解剖展」
2019年1月14日(月)まで有楽町マルイ8階にある特設展示スペースにて、連載35周年を記念した「島耕作『超』解剖展」を開催中。
1983年に誕生して以来、サラリーマン漫画の金字塔として絶大なる支持を得ている「島耕作」シリーズ(週刊モーニング)。若手サラリーマンの島耕作が出世の浮き沈みを経て、現在は会長にまで上り詰めた同作は、発行部数5000万部を超える人気ぶりだ。昭和から平成、そして次の元号へと変わろうとするこの時代においてもなお、ビジネスパーソンの心を変わらずに捉え続けているのはなぜなのか?同展では、さまざまな視点から“解剖”し、35年の軌跡を振り返りながら魅力を紹介している。
会場に入りまず目に飛び込んでくるのが、島耕作誕生からの歴史と、日本や世界の歩みを照らし合わせた長い年表。「島耕作が歩んだ激動の昭和~平成時代」として、不況や災害に見舞われる日本で、大企業のトップに上り詰めた島耕作の、波乱の人生を振り返っている。
また、会長に至るまでの軌跡を名シーンで紡ぐ「想い出のアルバム」や、仕事のモチベーションを上げてくれる名言を集めた「戦う男たちの名言集」、島耕作と恋愛関係にあった女性を中心に、登場人物を相関図で紹介している「できるヤツほど良くモテる!男と女の相関図」など、興味深い展示が続く。
さらに会場では、漫画連載の名シーンから厳選した「弘兼憲史直筆サイン入りキャラファイングラフ」をはじめとする、会場限定記念グッズの数々を展示販売。来場者の中から抽選で「島耕作ラベル」のワインをプレゼントする特別イベントも実施している。
12月17日には、スペシャルゲストとして作者の弘兼憲史先生が登場。展示をじっくりと見てまわりながら、「島耕作『超』解剖展」の印象について、「年表を見て自分でも忘れていることが多くて(笑)。気合いを入れて描いたところはすべて網羅してくれていて、本当によく選んでいただいたなと思う」と語った。
今後の「島耕作」シリーズについては「この先の展開をよく聞かれますが、特に考えてはいなくて。法的に会長は100歳までやれるので、このまま続けるかもしれないし、自分がもし入院したら『入院 島耕作』を描くかもしれないし(笑)」と笑顔を見せた。
ファンはもちろん、原作を読んだことがない人でもきっと楽しめる同展。出会い、生き様、ロマン、自分らしく働くための智慧が描かれた不朽の名作の魅力を感じに、ぜひ足を運んでほしい。(東京ウォーカー)