今月から限定でサービスが開始された“0円
タクシー”は、東京23区内であれば、どこまで行っても料金はなんと“0円”。
その仕組みはどうなっているのか。
そして、タクシーだけでなく、美容院まで広がる“0円サービス”を取材した。
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鈴江キャスター「東京駅までお願いします」
鈴江キャスターが乗り込んだ1台のタクシー。銀座を出発し、渋滞もなくスムーズに東京駅へ到着。
ドライバー「着きました」
料金は1360円と表示されているが…。
ドライバー「0円でございます」
鈴江キャスター「0円でいいんですか?」
ドライバー「0円でございます」
実はこのタクシー、東京23区内であればどこへ行っても料金はなんと“0円”。
今月から期間限定で走行を開始した、この“0円タクシー”にネットでは…。
「0円タクシー見たけど、めちゃくちゃ目立つ!」「斬新なシステム」「0円で成り立つってすごいな」
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「配車アプリ」を使って利用することができる“0円タクシー”。なぜ、0円で利用できるのだろうか。
そのヒミツはこの目立つ車体にあった。
鈴江キャスター「これ、どん兵衛のラッピングがされてますね。この屋根の上も、ランプがどーんと、どん兵衛の形になっています」
カップ麺をイメージした真っ赤な外装。揚げの耳がついた行灯(あんどん)も、目立つように歩行者に向けて設置されている。
さらに…
鈴江さんキャスター「座るところにもどん兵衛です」
車体の外にも中にも、企業の広告がたくさん掲載されている“0円タクシー”。
企業がタクシーの配車アプリに広告費を払い、そのお金で運賃をまかなっているので、利用者は0円で乗車できるという仕組み。
スポンサーである企業は、タクシーの車内などを利用して乗客に効果的に広告できるという。
日清食品「日清のどん兵衛」ブランドマネージャー・三井利宏さん「ブランドが好きになったとか、再度思い出していただくのに非常に効果あったなと」
タクシーのドライバーは…。
平和自動車交通株式会社・有澤信幸さん「アプリを利用されるのは若い方が多いのかと感じます」
“0円タクシー”開始以降、客層が今まで利用の少なかった若者に広がっているという。
また、アプリを配信する側にもある狙いが…。
株式会社ディー・エヌ・エー オートモーティブ事業部・森川洸さん「サービスの利用者を増やしていくことで、その後の通常(利用)で収益化をしていけると考えております」
それぞれにメリットがある“0円タクシー”。50台限定で年内まで稼働する。
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こうした広告費を利用した0円サービスは他にも…。
東京・恵比寿にある美容院のスタッフがスマートフォンで撮影していたのは、最新の美容商品などを実演しながら紹介する動画。
「15~20センチほど髪の毛から離したところから、スプレーで全体にふきかけていきます」
美容の動画アプリに配信されている。この動画を視聴することによって手に入るのは「0円クーポン」。
この美容院では、限定10名まで通常6480円のトリートメントを0円にしている。
この代金は、動画の中で紹介していた商品のメーカーが広告費として出している。
このクーポンを知らずに同じトリートメントを受けにきた女性は…
クーポンを知らずに来店した20代女性「けっこう奮発してトリートメントを受けているので、0円で(施術を)受けられたら幸せです」
利用客だけでなく、美容院にもメリットがあるという。
アムティ恵比寿・HIRO店長「なかなか、恵比寿という場所柄、値段層が高いイメージで、入りづらいという声がすごく多かったので、気軽に入れる仕組みになっている」
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特に消費者にとって魅力的な0円サービス。今後、さらに広がりをみせるのだろうか。
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