「投資先」として見た「米軍基地」はどうなのか?
三浦氏が軍用地投資を始めたのは10年前の’08年。既知の業者に「500万円で軍用地を買わないか」と誘われたのがきっかけだ。
「その土地は、年間の借地料だけで20万円は取れる物件だったので、『利息4%の貯金だと思えばいい』という感覚で購入しました」
その後、軍用地の存在は忘れていたが、4年後、知人から「軍用地を売ってくれないか?」と頼まれ、改めて価格を調べたところ、三浦氏は驚かされることとなる。
「当初500万円で購入した土地が、639万円まで値上がりしていました。借地料も4年間の合計が90万円近くになり、合計で約230万円もの利益が出ていました。この数字を見てさらなる軍用地への投資を決めました」
そこから本格的に購入を始め、現在では10億円超の軍用地を保有。年間約2100万円を超える借地料を得ているという。
「軍用地は価格の計算方法が特殊で、年間借地料にそれぞれの土地の相場に応じた『倍率』を掛け算して、売却価格が算出されます。倍率は株式と同様、需要が高いほど上昇。人気の高まりを受けて、6年前に倍率33倍で購入した軍用地が現在55倍前後に上がって、この勢いが続けば、来年には60倍を超える可能性もあります。利回りだと2%を切りますが、十分にキャピタルゲインを狙えるはずです」
◆軍用地投資は情報をいかに早く摑むかが要
米軍用地の借地料は年1%前後の上昇を長きにわたって続けているほか、土地自体の価値も右肩上がり。有望な投資先であるのは間違いないようだが、沖縄県外の人間であっても購入は可能なのか。
「県外の方でも購入できますが、近年は人気すぎてすぐ売れてしまうので、まずは購入可能な軍用地を見つける必要があります。情報源となるのが、沖縄の不動産屋のネット広告と地元新聞の広告。新聞も電子版があるので、県外からでも情報の入手は可能です。県内外問わず情報は一緒なので、いかに情報を早く摑むかが勝負です」
また、気になるのが軍用地の購入金額。その相場は2000万~3000万円前後だという。
「琉球銀行や沖縄銀行などの沖縄の地銀には、軍用地専用のローンがあります。東京にも支店はありますし、県外の人でも利用が可能。分筆されて小さくなった土地も市場に流れていて、安いものだと300万円ほどからありますよ」
一見、いいことずくめの軍用地投資だが、リスクはないのか。
「最大の懸念は基地が返還されて、借地料がなくなり、地価も下がることです。でも、仮に返還されても、その土地が区画整理され、使用収益が見込めるまで、借地料は支払われます。また、返還後に商業施設や住宅地として活用されれば、地価が上がる可能性もある。返還の可能性と、返還された場合に想定される地価の変動などから勘案して、私は嘉手納飛行場に限定して投資をしています」
こうして総資産を大きく伸ばしてきた三浦氏だが、次に見据えるのは「土地活用」だと明かす。
「軍用地以外にも沖縄で賃貸マンションやコンドミニアムなど6億円ほどの財産を築くことができました。よそ者である私を受け入れてくれた沖縄に土地の活用を通じて恩返しをしていきたいです」
数奇な運命の末に流れ着いた沖縄で有数の軍用地投資家として成功を収めた三浦氏。その後を追うのは、まだ決して遅くはない。
【三浦弘人氏】
’66年、東京都生まれ。軍用地投資研究家。著書に『満室の3倍儲かる非常識な投資法』(ダイヤモンド社)がある
取材・文/藤村はるな
「その土地は、年間の借地料だけで20万円は取れる物件だったので、『利息4%の貯金だと思えばいい』という感覚で購入しました」
その後、軍用地の存在は忘れていたが、4年後、知人から「軍用地を売ってくれないか?」と頼まれ、改めて価格を調べたところ、三浦氏は驚かされることとなる。
「当初500万円で購入した土地が、639万円まで値上がりしていました。借地料も4年間の合計が90万円近くになり、合計で約230万円もの利益が出ていました。この数字を見てさらなる軍用地への投資を決めました」
そこから本格的に購入を始め、現在では10億円超の軍用地を保有。年間約2100万円を超える借地料を得ているという。
「軍用地は価格の計算方法が特殊で、年間借地料にそれぞれの土地の相場に応じた『倍率』を掛け算して、売却価格が算出されます。倍率は株式と同様、需要が高いほど上昇。人気の高まりを受けて、6年前に倍率33倍で購入した軍用地が現在55倍前後に上がって、この勢いが続けば、来年には60倍を超える可能性もあります。利回りだと2%を切りますが、十分にキャピタルゲインを狙えるはずです」
◆軍用地投資は情報をいかに早く摑むかが要
米軍用地の借地料は年1%前後の上昇を長きにわたって続けているほか、土地自体の価値も右肩上がり。有望な投資先であるのは間違いないようだが、沖縄県外の人間であっても購入は可能なのか。
「県外の方でも購入できますが、近年は人気すぎてすぐ売れてしまうので、まずは購入可能な軍用地を見つける必要があります。情報源となるのが、沖縄の不動産屋のネット広告と地元新聞の広告。新聞も電子版があるので、県外からでも情報の入手は可能です。県内外問わず情報は一緒なので、いかに情報を早く摑むかが勝負です」
また、気になるのが軍用地の購入金額。その相場は2000万~3000万円前後だという。
「琉球銀行や沖縄銀行などの沖縄の地銀には、軍用地専用のローンがあります。東京にも支店はありますし、県外の人でも利用が可能。分筆されて小さくなった土地も市場に流れていて、安いものだと300万円ほどからありますよ」
一見、いいことずくめの軍用地投資だが、リスクはないのか。
「最大の懸念は基地が返還されて、借地料がなくなり、地価も下がることです。でも、仮に返還されても、その土地が区画整理され、使用収益が見込めるまで、借地料は支払われます。また、返還後に商業施設や住宅地として活用されれば、地価が上がる可能性もある。返還の可能性と、返還された場合に想定される地価の変動などから勘案して、私は嘉手納飛行場に限定して投資をしています」
こうして総資産を大きく伸ばしてきた三浦氏だが、次に見据えるのは「土地活用」だと明かす。
「軍用地以外にも沖縄で賃貸マンションやコンドミニアムなど6億円ほどの財産を築くことができました。よそ者である私を受け入れてくれた沖縄に土地の活用を通じて恩返しをしていきたいです」
数奇な運命の末に流れ着いた沖縄で有数の軍用地投資家として成功を収めた三浦氏。その後を追うのは、まだ決して遅くはない。
【三浦弘人氏】
’66年、東京都生まれ。軍用地投資研究家。著書に『満室の3倍儲かる非常識な投資法』(ダイヤモンド社)がある
取材・文/藤村はるな
2015年2月18日
本日の獲得ポイントで・・・・
779P
+9P
地味に稼がせて頂きました。
地味にね~
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