金持ちになれずに貧乏になる人は、自分より格下の相手には横柄になります。たとえば上司にはヘイコラするのに、オフィスビルの出入りのスタッフの人には挨拶をしないとか。自分のほうが上だから、自分からではなく相手から挨拶すべきだという傲慢さがあります。

金持ちになれない人ほど目下の人に傲慢

貧乏になる人は、自分より格下の相手には横柄になります。たとえば、仕事上でかかわる下請けのスタッフには、自分から挨拶をしないとか。自分のほうが上だから「相手から挨拶すべきだ」という傲慢さがあります。

しかし、稼ぐ人はそんな傲慢さはありません。それに相手を大事にすることは、いずれ自分に役に立ってくれる可能性があります。

仲良くしておけば、たとえば入退館時間が過ぎていても、「ちょっとだけですよ」とカギを開けてくれるなど、融通をきかせてもらえるかもしれません。

これは小さな話ですが、私の知人で不動産会社を経営する社長は、4年ごとに取引先を招いて、パーティーを開催しています。

対象は、物件の仕入先、販売先、提携代理店、金融機関、賃貸仲介会社、リフォーム会社など、関係するすべての業者です。

毎年ではなく4年ごとというのが絶妙で、毎年だと飽きられて面倒くさくなりますが、これだけ期間があけば新鮮さがあり、出席しようと感じます。

毎年だと新しいネタがないが、4年経てばどこも新事業や取扱商品変更などの動きがあるから、お互いに情報交換になります。

取引先も入れ替わり、新しい取引先の人に喜んでもらえる。疎遠になっていたスタッフも思い出し、また仕事を発注しようかという気になる。また顧客を紹介しようかという気になる。

こうして彼のビジネスはどんどん大きくなり、今は東京でも有数の不動産管理会社へと成長しています。
(文:午堂 登紀雄(マネーガイド))