こぼれたスープの受け取りを拒否したら、配達員がマンション内に料理を投げ捨てた――。「
Uber Eats(ウーバーイーツ)」の飲食宅配代行サービスを巡ってこんなトラブルがあったとツイッターで訴えがあり、話題になっている。
事実関係について、ウーバーイーツ側は、「プライバシー上、回答を控えたい」としたが、「悪質な行為には、警告など必要な措置を取る」と説明した。
「『個人事業主の配達員には関与できない』と言われた」
「Uber Eats頼んだら、配送30分ぐらい遅れたうえに、スープこぼされてグチャグチャになってた」。訴えたのは、ケータイジャーナリストの石野純也さん(41)で、こんな書き出しで2019年10月5日に写真をアップした。
米ウーバーイーツは、東京、大阪などの大都市でレストランと提携し、個人事業主の配達員に宅配業務を委託している。緑色の四角い荷物を背負って、自転車やバイクで配達する姿が、CMなどでもお馴染みだ。
石野さんは、スープなどの料理を注文したが、こぼれていたため、配達員からの受け取りを拒否した。料金も支払わなかった。すると、配達員は、「本部に確認します」と言ったまま、戻ってこなかった。そして、住んでいるマンションの共有スペースに料理が袋ごと投げ捨てられていたのを見つけたという。代わりの飲食物は、コンビニで買い直したそうだ。
ウーバーのサポートセンターに連絡を入れると、担当者は、「配達員は個人事業主だから、ウーバーは関与できない」「ご自身で警察に連絡してほしい」といった内容を説明したという。これに対し、石野さんは、配達員の名前や連絡先を聞いたが、教えられないと言われたそうだ。警察に通報するほどでもないと考え、「とりあえず片付けて」と依頼したが、これも断られたという。
「関与できないじゃなく責任があるよ」との声も
ウーバーのサービスについて、「2回に1回とか3回に2回ぐらいは、ちゃんとスピーディーに届きますし、配達員も感じいい」「最初は配達もしっかりしてて、普通出前してくれないところも運んでくれるいいサービスだった」と評価していたという。それだけに、石野さんは、今回の対応に不満が強いようだ。
石野さんは、ウーバー側が配達員に聞き取りをして、原因報告した上で謝ったり、改善策を提案したりして、捨てられた食べ物を引き取るぐらいはできるはずだとして、その対応について「ありえない」と批判している。
今回のことについて、ツイッター上などでは、「便利さの裏にあるリスク」といった指摘もあったものの、ウーバー側への厳しい声の方が多い。「マンションに捨てていくってのはもう論外だ」「関与できないじゃなく責任があるよ」「Uber Eatsもトラブル時にちゃんと対応しないと」などと書き込まれている。
ウーバーイーツの日本法人ウーバージャパンは10月7日、J-CASTニュースの取材に対し、「プライバシーに関わるため、個別のお問い合わせについては回答を差し控えさせていただきます」と答えた。
ただ、一般論として、次のように配達員の行為には対処していると説明した。
「日本においてビジネスモデルが新しいという実情はありますが、Uberは市場とお客さまに責任を持って運営をしています。サービスのクオリティを維持するために、悪質だと客観的に判断される行為については配達パートナーへの警告など必要な措置を取っています。Uberは、すべての方に安全で快適にUber Eatsのサービスをご利用いただきたいと考えており、このような事態に対し深刻に捉えております。今後もすべてのパートナーおよびお客さまがUber Eatsのサービスを安全で快適にご利用いただけるよう、コミットしていきます」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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