30代から考えたい、不安がなくなるお金との付き合い方
こんにちは。家計再生コンサルタントの横山光昭です。
「将来に備えた投資をいつからはじめるべきか」「子どもの教育費が心配だ」「老後資金貯め方は?」など、見えない不安に駆られる人は多いようです。
さまざまなメディアでは、人生100年時代を受けて、老後破綻、老後貧乏などネガティブな言葉で不安を煽りますし、子ども1人の教育費は1000万円以上、老後資金は3000万円などと聞き、将来に暗雲が立ちこめ、絶望視している人もいるかもしれません。ただ、この金額は世帯ごと、ライフスタイルで異なり、すべての人に当てはまっているとは言えません。
では、なかなかお金を貯めにくい、増やしにくい今の世の中、お金の不安対策をどのように考えていけばよいでしょうか? 30代からはじめたい、身近なお金との付き合い方を考えてみました。
横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、
株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで1万人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は55万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計270万部となる。また、お金の悩みが相談できる店舗を展開するmirai talk株式会社の取締役共同代表も務める。
お金やモノがないと楽しく暮らせない?
お金がないとゆったりと暮らせない、楽しく生きることができない、そう思ってはいないでしょうか?
お金を出してモノを買うと、気持ちは満足します。ですが、それは一瞬のこと。もしかしたら、所有して得られる安心感と満足感のためだけに、お金を使っているのかもしれません。
自分の購入履歴を振り返りそのように感じたら、ちょっと考え方を変えてみましょう。
これを買おうかなと思ったけれど、今買わなければ困るものではない。そうであれば、「このお金を残して、今後欲しいもの、必要なモノができた時に使おう」そう思うだけで、我慢して倹約する辛いという感情よりも、買いたいモノをいつでも買えるお金あるといった意味での、期待感の方が強くなるはずです。
今、物欲を煽る情報が飛び交い、身のまわりにはモノがあふれています。しかし、今あるモノを大切にする、もっと使いこなして価値を引き出すという意味でも、ぜひ考えて欲しいことの1つです。
妥協ではなく、丁度いいモノ選びは、心地よさにつながる?
あの人が持っているから、流行っているから欲しい。でも実は、自分にとって本当に必要なモノではないかもしれません。
お金を使う際には、「頻繁に使うわけではないから、この程度で十分」「多機能より、よく利用する機能を重視して選ぶ」といった自分の基準、つまり自分軸を持つことが大切です。多くの人に同調せず、自分なりでいく。それは個性となり、お金の使い方にメリハリがつき、あなた自身の宝になるはずです。
将来不安から消費行動は買い控え傾向にあると言われていますが、自分軸があると、自分が大切にしたい事柄にはお金を払えるでしょうし、逆にムダな支出が抑えられるようになります。使いはじめた後、選んだ決断に後悔することも減り、自分なりの目的や行動に最適なお金を投資できたことで、心地よい満足感を得られるでしょう。
お金の使い方と価値観をシフトチェンジしてみる
ここ数年、所有に価値を見いだすモノ消費から、体験に価値を見いだすコト消費へ、消費スタイルが変わっています。また、シェアリングエコノミーのように、購入しないで共有サービスを活用するニーズも高まっています。
前述のとおり、物質的な豊かさに満足感を求め続けると浪費が増え、自分軸を基にした支出は結果的に家計の節約につながり、お金を残す、貯めることになります。
実業家で経済評論家の故・邱永漢(きゅう えいかん)さんは、著書で「お金がたくさんあったからって必ずしも幸せになれるわけではない。普通の人が1万円で味わえる楽しさを、お金持ちの人は1万円では味わえない。客観的にはお金持ちのほうが幸せに見えても実はそうではないことも多い」と語っています。
人生100年時代と言われる今、30代はまだ折り返し地点にも来ていません。ですから、将来に向けたお金の不安にとらわれるのではなく、自分らしい幸福感を感じて生きていけるように、お金の使い方と価値観をシフトしていく必要がありそうです。きっと、お金との付き合い方、向き合い方が変えることで、お金を育てる成長にもつながるはずです。
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リスクモンスターは、10月25日より10月26日に かけて20〜59歳の男女800人を対象に行った調査 を元に「この企業に勤める人と結婚したいランキ ング」を作成しその結果を発表した。
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ランキングでは「トヨタ自動車」、「全日本空輸 (ANA)」が2年連続でトップ2となる結果になっ た。こちらの2社は、男女別においても1位2位を 占めており、変わらぬ高い人気が見て取れる。 次いで3位以下は「三菱東京UFJ銀行」、「タニ タ」、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」と続いた。
3〜10位の企業はすべて昨年より順位を上げての ランキング入りとなり、トップ20には製造業が 10社、総合商社3社、銀行業3社が名を連ねてい る。中でも三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井 住友銀行と、好調な業績を残したメガバンク3社 の躍進が目立った。
結婚相手の勤める企業に対して重視するポイント では、前回に引き続き「安定している」、「給料 がよい」、「社員を大切にする」が上位に挙がっ ている。それに対して「退職金や年金がよい」は ランクを下げており、年金に対する期待度の低さ が表れた結果となった。
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