月3万円を毎月貯めていくと、ただお金が貯まるだけではありません。利用できる金融商品の幅や使い道が広がったりと、メリットがいっぱい。月3万円貯金することで得られる、うれしいポイントをご紹介します

100万円の貯金があれば、経済危機にも負けない!

月3万円ずつ貯めることができれば、3年で100万円の貯金を達成することができます。3年単位で100万円の貯蓄が増えていくというのは、心強いもの。

たとえば万一リストラにあった場合、次の仕事がすぐに見つかるとは限りません。今のような時代には失業に備えて、最低で月の生活費の3カ月分は用意しておきたいもの。退職の仕方によっては、すぐに失業保険がでるとは限らないからです。当面の生活費として、貯金100万円が手元にあれば安心でしょう。100万円を元手に、資格取得でキャリアアップを目指すという手もあります。

100万円あれば、有利な金融商品を活用できる!

100万円を目指してほしい理由のひとつが、貯蓄が100万円単位になると、有利な金融商品を利用できるようになること。つまり、100万円の貯蓄は、「蓄財の入り口」になる単位といえるでしょう。ネットで利用できて、一般的な定期預金よりも金利が高い「ネット定期」の利率が、100万円を区切りとしてアップすることがあります。

また、リスクはあるものの、お金を増やせる可能性が高い商品も購入が可能になります。たとえば高金利の社債や外債も、多くは最低購入単位が100万円から。また100万円あれば、その一部を使って、現在、比較的安値圏にある日本株式を購入したり、外貨投資に挑戦することもできるでしょう。

100万円を有効に使うこともできます。住宅ローンの繰上げ返済は、1万円、あるいは1円からできるところも増えていますが、100万円貯まれば、その一部を繰り上げ返済に充てることも考えられます。繰り上げ返済は返済開始から間もないほど、効果が大きく、利息の負担を確実に減らすことができます。住宅ローンを組んでいる人は、早めに実行したいものです。

学資保険のまとめ払いに使えば、月払いよりも利回りがアップするので、教育費の準備にも有効でしょう。

このように、選べる金融商品・使い方が幅広くなりますので、お金を貯める・増やすスピードも速くなりますし、ますます貯蓄のモチベーションも上がっていきます。

取材・文/西山美紀 監修/畠中雅子(ファイナンシャル・プランナー)
(文:All About 編集部)