ボーナスはありがたいものですが、ボーナスありきの生活をしていると、貯まるモノも貯まらない、気付いたら生活費の補てんで何も残らなかったという事になります。

ボーナスを上手に活用する4つのルール

夏と冬のボーナスはどのように扱っているでしょうか? ボーナス一括払いですでにボーナスはない、ということになっていないでしょうか。それとも全額貯蓄して普段と変わりない生活を送っているでしょうか? 年に2回のありがたいボーナスだからこそ、上手に扱う術をお伝えします。

ルール1:ボーナス払いは厳禁

ボーナスは「なかったもの」「あればラッキー」と考え、ボーナス払いで何かを買ったり、生活費の補てんしたり、ボーナスありきのマネープランを立てることをまずはやめましょう。

公務員や大企業に勤めていると、ついついボーナスありきの生活になりがちですが、中小企業の場合そうはいきません。毎月の給料とは違い、業績や景気に大きく左右されがちなので、ボーナスをあてにすると、もしもの時に対応できなくなります。

ルール2:最低でも半分は貯蓄する

そうはいっても夏休みや年末年始は支出の多くなる時期、給料だけでは足りずにボーナスを充ててしまうこともあるでしょう。それでも、ボーナスの半分は貯蓄をするとルールを決め、お金を死守します。

ルール3:借金がある場合は繰上げ返済をしよう

学生時代の奨学金や車のローンなどがあれば、繰上げ返済にあて、借金をなくすことも大切です。家計における借金は1つまでが理想です。

住宅ローンを組む予定があるならば、それまでに奨学金や車のローンを完済させましょう。子どもが大学に行くなら、その時期は家計が楽になるように住宅ローンを返済額軽減型で繰上げ返済し、毎月の返済額を少なくしておきましょう。

ただ、バランスは必要です。一気に全額返済にあてたことで、貯蓄がゼロになっては「もしもの時」に対応できません。貯蓄をしつつ、家計が脅かされない程度を繰上げ返済にあてることがポイントです。

ルール4:1割は自己投資に使おう

せっかくいただいたボーナスですから、「生きたお金」としてお金を使いたいものです。生きたお金と言えば「自己投資」です。自己投資の定義は「使ったお金が将来2倍、3倍になって返ってくる」こと。

例えば、今の仕事の専門性を高めるようなことにお金を使えば、役職が上がり収入も増える、というようなものですね。セミナーや資格取得、経験値を上げるための旅行など、自分の価値を上げることに、少なくとも1割以上は使いましょう。
(文:二宮 清子(マネーガイド))