貧乏になる人は借金におぼれ、普通の人は借金を嫌い、お金持ちになる人は借金を活かします。借金はない方が良いとは限りません。借金を活かして資産形成をするのも一つの方法です

いい借金と悪い借金の違い

クレジットカード依存は貧乏思考の典型ですが、借金をうまく使いこなせば、それは金持ち思考の典型ということができます。いい借金と悪い借金の違いを考えてみましょう。

良い借金と悪い借金

お金を持っていることで、人は安心とパワーを持てます。だから、お金を借りてでも現金を持っているメリットは確かにあります。ただし、良い借り方でなければなりません。良い借り方とは、金利が安いこと、確実に返済できること、万が一、返済が遅れるような事態になっても重大な事態にならないことです。

人生で気をつけなければいけないのは、悪い借金をしないこと。だから、良い借金まで毛嫌いしては、合理的な選択を失ってしまいます。

住宅ローンは優良な借金

その点で住宅ローンはたいがいが良い借金です。

・金利は、約2%以内と低金利
・銀行は、確実に返せる金額しか貸してくれない
・返済計画の変更が可能である
・最悪は不動産を失うことですべてが解決する

こんな好条件でお金を借りることができる機会は、人生では、奨学金と住宅ローンくらいしかありません。これをテコにできたら、人生収支も改善します。

借金返済は堅実か?

どんな借金でも悪いものだと考える人は、お金の余裕ができたら、すぐに借金返済に充てようと考えます。一見すると、とても堅実な対処のようにみえますが、違う選択肢を検討してみるべきです。

たとえば、ローン金利が2%であるときに、3%で運用する方法があるとすれば、返済しないで、余裕資金を運用に回すことの方が経済合理性があることはお分かりいただけると思います。借入金利以上の利率で運用できるなら、お金は増えていきます。

もちろん、昨今の厳しい金融環境により、安全に3%で運用する商品などありませんからリスクはあります。しかし、いずれ投資をしてみようと思っている人なら、繰り上げ返済に充てる資金を流用してみることも考えてみて良いのではないでしょうか? 投資をするためのお金を低金利で貸してくれる銀行などないわけですから、投資したい人にとっては良いチャンスです。

それに、手持ち資産が多いことによって、精神的な余裕が持てることも、繰り上げ返済をしないことのメリットです。
(文:北川 邦弘(マネーガイド))