「400万円を貯めたい」。そう思ったなら、すぐに行動に移しましょう。でもどのように400万円を貯めたらよいのでしょうか? 5年間で400万円貯めるためのコツ3つをシミュレーションを交えてご紹介します。
「400万円を貯めたい」。そう思ったなら、すぐに行動に移しましょう。でもどのように400万円を貯めたらよいのでしょうか? 今回は、5年間で400万円貯めるためのコツ3つをシミュレーションを交えてご紹介します。

5年間で貯金400万円を貯める方法3つ

もし貯金だけで400万円を貯めようとすると、月々いくら貯金に回せばよいのでしょうか? 例えば5年間で400万円を貯めようと思うと、月々6万6666円貯金する必要があります。

<計算式>
400万円÷60カ月(5年間の月数)=6万6666円(円未満切り捨て)

現在の家計から毎月6万6666円を捻出することは可能でしょうか? もしかしたらハードルが高いと思う方は多いのではないでしょうか。

そのような方はまず、現在の「家計を見直し」を行った後に、「収入を増やす」ことと、資産の運用、つまり「投資」を組み合わせて貯金400万円目指してみたらいかがでしょうか。


1. 家計の見直しで支出を減らす

貯金400万円を実現するための1つ目のポイントは、家計の見直しによる支出の削減です。家計を改めて検証してみると、思わぬところに無駄が潜んでいることがよくあります。そんな無駄を見つけるために最も有効な手段は、家計簿をつけることです。

もし今まで家計簿をつけていなかった方は、市販の家計簿やスマホのアプリなど、自分が使いやすいと思うものを選んで、すぐにつけはじめてください。

そして家計簿はただつけるのではなく、毎月検証することも重要。例えば、「先月は外食が多かったので今月は自炊しよう」、「ガソリン代が増えちゃったので、今月は電車移動を多くしよう」など、振り返ることで何かしらの気づきが得られるからです。

家計の見直しにより、毎月1.5万円削減できたとします。その分をしっかり貯金すれば、5年間で90万円になります。

<計算式>
1.5万円×12カ月×5年間=90万円

2. 収入を増やす

2つ目のポイントは、収入を増やすことです。安定的に収入を増やすためには、現在より給与の高い会社への転職、共働きをする、パートに出るなどが確実な手段でしょう。

その他にも、今の時代は、インターネットのオークションサイトやフリマアプリで不用品を売ることや、「クラウドソーシング」と呼ばれるインターネットを通じて仕事を請け負うサービスを使い在宅でお小遣い稼ぎをするなど、視野を広げてみると収入を増やす手段は結構あるのです。

何かしらの方法で、もし今より毎月2万円収入を増やすことができ、そのお金を貯めたとしたら、5年後には120万円になっています。

<計算式>
2万円×12カ月×5年間=120万円

さあ次は3つ目のポイントを確認しましょう。

3. 資産を運用してお金を増やす

3つ目のポイントは資産運用、つまり「投資」を行うことです。預貯金だけではなかなかお金を増やすことが難しい時代。効率性を高めるために、貯金だけではなく「投資」を組み入れて400万円を目指しましょう。

とはいえ、今まで資産運用をしたことがない方は、投資に抵抗を感じることもあるのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、投資信託による運用です。投資信託とは、たくさんの投資家から集めたお金を専門家が投資家に代わって運用する金融商品のこと。専門家の運用で成果が出た場合は、投資家にその成果を分配金として還元する仕組みになっています。

投資信託の主なメリットについてまとめてみました。

・専門家にお金の運用を任せられる
・少額から投資が可能(ネット証券の投信積立なら月500円から投資できるところもあり)
・分散投資できる

投資信託は証券会社や銀行などで、証券口座を開設して購入することができます。投資初心者であれば、最初は手数料が安く値動きが安定しているインデックス型の投資信託を保有するとよいでしょう。

ただし、投資信託を含めた投資商品は元本の保証がないため、はじめる際には、事前に投資について勉強してから、自己責任の上で行うことが重要です。

もし毎月3万円を投資し、運用利回り4%を実現できた場合には、5年後に約198.9万円(投資元本180万円、運用収益約18.9万円、税金は考慮しない)になります。

まとめ

ご紹介した3つを実施した結果、貯金400万円を達成できたかについて確認してみましょう。

<計算式>
90万円+120万円+198.9万円=408.9万円

投資を組み合わせた結果、5年間で400万円以上貯めることが達成できました。
(文:小澤 美奈子(マネーガイド))