余ったボーナス、使い切るのはダメですよ。とはいっても、貯蓄するのも損をした気分になります。どのように考えたら、貯蓄にまわせるのか。そもそも、どうして貯蓄をしたほうがいいのかをご紹介します。

ボーナスを使い切るのは単なるムダ遣い

年に2回のボーナス、普段には買えない大きな買い物やローンの返済、貯蓄など使い道がほとんど決まっている人が多いでしょう。

予定通りお金を使い分けても、まだお金が手元に残っている時「パーッと使っちゃおう!」と考えがち。でも、ちょっと待って! 目的がお金を使うことなら、これは散財です。その時は消費欲が満たされるかもしれませんが、将来に何の貢献もないムダ遣いです。

たかが5万円、されど5万円

たとえば、手元に5万円が残ったとしましょう。ボーナスの金額からすれば、ちょっとしたお金かもしれません。でも、半年で5万円貯めようと思うと、1カ月に 8,350円も貯めなくてはいけません。

毎月の収支を考えた時、8,000円の節約は大変なことです。「50万のうちの5万円」と軽く思うのではなくて、「月数千円の節約を考えての5万円」と考えてみましょう。

また、このお金を将来何に使うか、使い道を決めるのもポイントです。新婚旅行で自分用のお土産を一品追加するお金、マイホーム購入時の家具をグレードアップさせるお金、などです。このように考えると、前向きな気持ちで貯蓄をすることができます。

ボーナスはいつもあるわけではない!

そして一番おさえておきたいのが、ボーナスはいつでもあるものではないということ。ということは、今回もらったボーナスの金額がいつまで続くかもわからないということ。手元の数万円分が一気にダウンすることも充分考えられます。こう考えると、この余ったお金というのは、とても貴重なものに思えてきませんか?

将来のボーナスは余るどころか、必要な出費をまかなえなくなるかもしれないということです。余ったボーナスを使い切っていては、今後の出費に耐えられないお財布事情になるかもしれませんよ。

余ったボーナスがある方、使い切ってしまう前にお金の使い道を少し考えてみてはいかがでしょうか?
(文:福一 由紀(マネーガイド))