「蓄財しなきゃいけないのは分かっているのだけど、いつも三日坊主で終わってしまうんだよね……」とお悩みの、そこのあなた。これから、たっぷりお金を貯める方法をご紹介します。

試してみませんか? お金を貯める具体的な計画例

「蓄財しなきゃいけないのは分かっているのだけど、いつも三日坊主で終わってしまうんだよね……」とお悩みの、そこのあなた。これから、たっぷりお金を貯める方法をご紹介します。

本記事ではまず、100以上の研究で効果が立証された目標達成テクニック「if-thenプランニング」をご紹介します。

そして、このテクニックを応用して、たっぷりお金を貯める具体的な計画例をご紹介しましょう。

100以上の研究で立証された目標達成テクニック:if-thenプランニング

if-thenプランニングとは、「◯◯になったら、△△をする」のように、計画を決める、目標達成のテクニックです。アメリカの社会心理学者ハイディ・グラント・ハルバーソンが、著書でこの手法を紹介しています。

この手法は、ニューヨーク大学のレビューなどで、高い効果が確認されています。だから、誰でも使える、再現性の高いテクニックだと思います。

if-thenプランニングでは、以下のように計画を立てていきます。

「夜7時になったら、飲み会に行く」
「朝10時になったら、歯医者へ行く」
「月曜日の夜21時には、テレビを見る」

このように、行動の「きっかけ」と「やること」をセットにします。セットにして計画を立てることで、あいまいに計画を立てるよりも、高い確率で計画を達成できるようになるのだとか。

ただし、がむしゃらに使えばよいわけではありません。このテクニックを使うときには、コツがあります。それは「具体性」です。

先ほどの「朝10時になったら、歯医者へ行く」という例であれば、達成率を高めたい場合は、さらに具体性を高めていくとよいようです。たとえば、

「朝9時45分になったら服を着替える」
「9時50分になったら歯磨きをする」
「9時55分に家を出る」
「朝10時00分に歯医者に着く」

のような具合です。

話をまとめると、if-thenプランニングのキモは、「きっかけ」と「やること」、そして「具体性」の3つを意識することです。この3要素を組み合わせて計画を立てることで、グンと目標を達成しやすくなるでしょう。

実践! たっぷりお金が貯まる蓄財プラン

では、この「if-thenプランニング」を貯金に活かすには、どのような方法が考えられるでしょうか? 何度も言いますが、大事なのは「きっかけ」と「やること」と「具体性」です。この3つのどれかが欠けると、達成率が落ちてしまいます。

たとえば、「毎月5万円を貯金する」や「1年で100万円を貯める」のような計画は、どうでしょうか。どれも「きっかけ」が欠けているうえ、「やること」があいまいです。よって、こういうあやふやな計画では、なかなか上手くいきません。

そこで、さらに「きっかけ」と「やること」を、具体化していきましょう。

▼「きっかけ」を考えるときのポイントは「日時」や「イベント」まずは「きっかけ」について考えましょう。きっかけを考えるときのポイントとしては「日時」や「イベント」を使って考えるとよいでしょう。

たとえば、「給料日が来たら」「ボーナスが振り込まれたら」といったタイミングを狙うと、貯金しやすいと思います。

もっと蓄財したい方は、たくさんの「きっかけ」を持つとよいでしょう。質素倹約を目指す方は、「買い物でお釣りを貰ったら(小銭を貯金する)」とか、「飲み会を断ったら(飲み代を貯金する)」といったところまで、具体的に考えていくとよいでしょう。

▼「やること」は具体的に「どう貯めるか」「きっかけ」が固まったら、次は「やること」を具体化していきましょう。ここでのポイントは、「どこにお金を置くか(場所)」や「どうやってお金を貯めるか(方法)」を具体的に考えるのが効果的だと思います。

たとえば、お金を置く場所として「貯蓄専用の口座に移動する」「貯金箱に入れる」のような方法がよいと思います。筆者は、これらの両方を実践していますし、効果があると思います。

また、お金を貯める手段としては、「自動積立を使う」のがオススメです。自動積立を使うと、いつの間にかお金が貯まっていきます(自分でも忘れてしまうくらいです)。それほど、効果テキメンです。

「自動積立」を実践する方法としては、たとえば、iDeCoのような定期積立の制度を使うのもよいでしょう。ほかにも、証券会社が手配している「自動積立」サービスに入会する方法も考えられます。

なお、自動積立を行う場合は、「定期預金」は避けた方がよいでしょう。なぜなら、定期預金は利回りが低く、効率が悪いからです。定期預金を検討している方は、同額をべつのネット証券に預け、定期的にパッシブ型の株式投信を買うか、国債を買う(国にお金を貸して、利子をもらう)のがよいです。

預金ではなく、「パッシブ型の株式投信」やら「国債」やらといったものを選んでいるのは、これらのサービスの方が、預金よりも利回りが高く、歴史的に見て運用実績の高い投資商品だからです。

このように、お金を貯める「きっかけ」や「やること」を「具体的に」考えることで、蓄財の成功率を高められるでしょう。

筆者はこれで1000万円を貯めました。

これまでお話ししたことをまとめると、以下のような蓄財プランが考えられます。これを使うと、高い確率でお金を貯めることができるでしょう。

たっぷりお金が貯まる蓄財プラン

・きっかけ:給料が入ること、ボーナスが入ること、お釣りを貰うこと、節約すること
・やること:自動積立で引き落とす。貯金で投資信託を買う。節約したお金は貯金箱に入れる

ちなみに、筆者も本記事でご紹介したテクニックを実践しています。我が家の場合は、定期預金のようなもの(共済)や、積立投資(NISA、iDeCo)を組み合わせて、ガンガン自動積立していくように仕組みを整えてあります。しばらく続けていますが、おかげさまで20代にして、1000万円以上のお金を貯めることができました。

これまでご紹介したのは、科学的根拠にもとづく、効果実証済みのテクニックです。筆者自身、身をもって効果を体感しています。ぜひあなたも、ダマサれたと思って始めてみてください。本当に、気づかぬうちにたっぷりお金が貯まっているので、びっくりすると思いますよ。

参考資料:確実に「1000万円貯めたい人」はコレをやれ!(https://allabout.co.jp/gm/gc/476190/)記事下段に記載
(文:中原 良太(マネーガイド))