日本郵政 増田寛也新社長 全容解明と再発防止で問われる手腕
かんぽ生命の保険の不適切な販売問題で、日本郵政グループは27日、金融庁と総務省から厳しい行政処分を受けたことを踏まえ、グループ3社のトップが辞任すると発表しました。後任に決まった元総務大臣の増田寛也氏らは信頼回復に向けて早速手腕を問われることになります。
金融庁と総務省は27日、内部の管理体制に重大な問題があったなどとして保険販売の業務を3か月間停止することなどを命じた行政処分を出しました。
平成19年に民営化されたあと日本郵政グループに業務停止を命じるのは初めてで、抜本的な改革を迫った形です。
平成19年に民営化されたあと日本郵政グループに業務停止を命じるのは初めてで、抜本的な改革を迫った形です。
これを受けて会社側は記者会見し、日本郵政の長門正貢社長、保険の販売を担う日本郵便の横山邦男社長、かんぽ生命の植平光彦社長が来月5日付けで辞任することを正式に発表し、この問題が42万人の社員を抱える巨大グループのトップ辞任という事態に発展しました。
日本郵政の後任の社長には、元総務大臣の増田寛也氏が来月6日に就任します。
増田氏は政府の郵政民営化委員長を務めた経験もあり、郵政事業には通じています。
日本郵政の後任の社長には、元総務大臣の増田寛也氏が来月6日に就任します。
増田氏は政府の郵政民営化委員長を務めた経験もあり、郵政事業には通じています。
一方で、27日の記者会見でも会社側は「現在詳しい調査が行われている18万3000件以外にも不適切な販売はあると認識している」とするなど、問題の全容が解明されているとは言えない状況です。
不利益を受けた契約者などからも厳しい声は収まっておらず、増田氏をはじめとする新たな経営陣は、何より全容の解明を急いで顧客対応を進め、同時に再発防止策の実行にも取り組むという重い課題で早速手腕を問われることになります。
不利益を受けた契約者などからも厳しい声は収まっておらず、増田氏をはじめとする新たな経営陣は、何より全容の解明を急いで顧客対応を進め、同時に再発防止策の実行にも取り組むという重い課題で早速手腕を問われることになります。
かんぽ生命問題 新規販売3か月停止の行政処分を検討 金融庁
2019年12月21日 6時14分
かんぽ生命の保険の不適切な販売問題で、金融庁は、かんぽ生命と日本郵便の内部の管理体制に重大な問題があったとして、新規の保険販売の業務を3か月間、停止する行政処分を検討しています。
かんぽ生命の保険販売をめぐっては、保険料を二重に支払うなど顧客が不利益を受けた契約がみつかり、会社側の内部調査で法令や社内ルールに違反している疑いのある契約が1万2836件確認され、実際に670件で違反があったことがわかっています。
金融庁は、この問題でかんぽ生命と日本郵便への立ち入り検査を行ってきました。
その結果、ノルマの達成が過度に重視されていたほか、経営陣も現場の実態を十分に把握していないなど、内部の管理体制に重大な問題があったと判断しました。
このため、かんぽ生命と日本郵便に対して新規の保険販売の業務を3か月間、停止するよう命令する行政処分を検討しています。
親会社の日本郵政に対しても、グループの統治に問題があったとして業務改善命令を出し、各社に経営責任を明確化するよう求めることも検討しています。
金融庁は、来週はじめにも会社側からこの問題に関する追加の報告を受ける予定で、それを踏まえて処分の内容を決めることにしています。
金融庁は、この問題でかんぽ生命と日本郵便への立ち入り検査を行ってきました。
その結果、ノルマの達成が過度に重視されていたほか、経営陣も現場の実態を十分に把握していないなど、内部の管理体制に重大な問題があったと判断しました。
このため、かんぽ生命と日本郵便に対して新規の保険販売の業務を3か月間、停止するよう命令する行政処分を検討しています。
親会社の日本郵政に対しても、グループの統治に問題があったとして業務改善命令を出し、各社に経営責任を明確化するよう求めることも検討しています。
金融庁は、来週はじめにも会社側からこの問題に関する追加の報告を受ける予定で、それを踏まえて処分の内容を決めることにしています。
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