上野動物園モノレール40形車両
 上野動物園(台東区)内を走るモノレールが10月31日で運行を終える。
 日本最古のモノレールで、運行維持も検討されたが、老朽化で断念。代わりに、パンダのデザインがラッピングされたバスを運行する。10月には、モノレールに感謝を伝える引退イベントも開かれる。
 モノレールは昭和32年から、動物園内の東園と西園を結ぶ300メートルを運行。年間100万人以上が利用する人気ぶりだった。線路に車両がぶら下がる「片腕懸垂式」で、同じ方式のモノレールが国内にないため、部品交換ができず車両の維持が困難になった。
 同園は10月12日から31日まで、「ありがとうキャンペーン」を実施。メッセージカードを用意し、専用ポストを設ける。26日には、小学生以下の子供に缶バッジをプレゼントし、グッズも販売する。31日の最後の運行では、50人を招待し、ラストランを体験できる。