暖房器具が手放せない冬。でも、使用量に比例して光熱費は上昇してしまいます。少しでも光熱費を節約するために心がけたいこととはなんでしょうか?
暖房器具が手放せない冬。でも、使用量に比例して光熱費は上昇してしまいます。少しでも光熱費を節約するために、心がけたいことについて考えてみました。

暖房する場所をまとめる

まず実践したいのは、暖房する場所を制限するということです。以前とは住宅事情が変わり、今や一人一部屋という家庭が多くなっています。とはいえ、各人が自分の部屋で暖房器具を使用すれば、光熱費はかさんでしまいます。

そこで提案です! たとえば、夕方から夜の9時までなど、一定時間は家族全員でリビングで過ごすというように、暖房器具を使用する場所を制限してみてはいかがでしょうか?

この方法であれば光熱費の節約はもちろん、家族間でのコミュニケーションを取る時間としても有効ですので、一石二鳥の効果が見込めますね。

暖房器具や使い方を見直そう

安全面からも、エアコンや電気ストーブを利用している人がほとんどだと思いますが、特にエアコンというのは、暖まるまでの時間が最も電力が必要になると言われています。

節約を心がけようとマメにスイッチを消す人もいるかと思いますが、短い時間その場所を離れるのであれば、スイッチは消さない方がよいことも。再始動させるための電力を使わなくすみますので、その分の光熱費の節約ができます。

そして、見直したいのがコタツの存在です。寒さは足元からと言われていますが、まさにコタツは足元を暖めるのに適した暖房器具です。エアコンに比べ、電気使用量も少なくすみます。

たとえば、1000Wのエアコンをフル稼働させたときの1時間の電気料金は約27円なのですが、コタツの強運転時(およそ200W)の1時間の電気料金は約5円、弱運転時(およそ80W)の1時間の電気料金は約2円。

1日10時間1カ月(30日間)使用した場合のエアコンの電気料金は8100円、コタツ強は1500円、コタツ弱では600円とその差は歴然です。コタツは光熱費節約の強い味方。寒い冬だからこそ、活用を!

※あくまでも料金は目安です。電力会社や契約内容、型式などによって違いがあります。

また、起床時間にあわせて、エアコンのタイマーをセットしている人も多いと思いますが、出勤や登校までの時間は限られています。特に一人暮らしであればエアコンではなく、電気ストーブを使ってスポット的に暖めると、光熱費の節約に役立ちます。実践してみてはいかがでしょうか?

電気料金の契約を見直す

冬に限ったことではありませんが、電力の自由化に伴い、各社からさまざまな料金プランを選べるようになりました。携帯電話のキャリアにあわせて電力供給会社を選ぶ、水道料金と一緒に電気料金を支払うように契約するなど、利用できる会社や契約できるプランは多くなっています。

一度、各社のホームページにアクセスして、シミュレーションするのをおすすめします。シミュレーションには、普段の電気料金などの金額を入力しますので、手元に領収証を準備してチェックしてみてください。今からでも遅くはありません。光熱費を節約して、ゆとりある家計を目指しましょう。
(文:飯田 道子(マネーガイド))