心理学者の間では「お金を持っていても、大して幸せになれないのでは?」という説があります。一体、どういうことなのでしょうか?
「お金があれば幸せになれる!」と考えている人は多いようです。ですが、本当にそうなのでしょうか?

実は、心理学者の間では「お金を持っていても、大して幸せになれないのでは?」という説がありまして。心理学者のソニア・リュボミスキーの研究によると、「お金などの環境によって決まる幸せは、10%未満の要因に過ぎない」のだとか。

ですから、「お金が欲しい!」「お金が足りない!」のように、お金に縛られ過ぎてしまうのも考えものです。そこで今回は、お金に縛られない、2つの極端な生き方をご提案します。

極論1:不労所得を作る

お金に縛られない極端な生き方の1つ目は、「不労所得を作る!」という方法です。ソニア・リュボミアスキーによれば「お金で幸せは決まらない!」そうですが、そうはいっても、「お金で不幸が決まる!」という研究もあります。

NBERのワーキングペーパーによると、「貧乏を抜け出したいなら、不労所得を作るのが確実!」なのだとか。ですから、「必要なお金は勝手に入るような仕組みを作る」のは、不幸にならないための予防策だと言えるでしょう。

ちなみに、「不労所得だけで生活したい!」という方は、2億4000万円ほどあれば十分と考えられます。ここまでお金を貯めることはできなくても、蓄財する金額が増えれば増えるほど、不労所得は増えます。

だから、「お金に振り回されたくない!」という方は、手始めに不労所得を作るために、お金をたくさん稼ぎ、たくさん貯め、上手に運用するのがよいでしょう。

極論2:お金がなくても幸せになる方法を知る

お金に縛られない極端な生き方の2つ目は、「お金が無くても幸せになる方法を知る」という手法です。

アメリカ心理学会のプレスリリースによれば、僕らはそこまでお金を使わなくても幸福感を感じることができるようです。たとえば、お金を使わずに幸福感を高める方法としては、「散歩をする」「運動をする」「瞑想をする」など、さまざまな方法があります。幸せになるのに、大してお金は必要ありません。

他にも、心理学者のエリザベス・ダンの書籍によれば、「物を買ってもあまり幸せになれない!」のだとか。欲張りな生活を求め過ぎてしまうことが、かえって幸せを遠ざけてしまうのかもしれませんな。

まとめ:2つの極論を組み合わせて、中間的な生き方を目指そう!

今回は、お金に振り回されない2つの考え方をご紹介しました。この2つの方法は、どちらも極端な方法です。だから、「不労所得だけで生きていく!」「お金を使わずに生きていく!」なんて生き方を貫こうと思っても、なかなか難しいでしょう。

ぼくらだって人間ですから、不労所得を作るよりも前に衝動買いしたいものだってできるし、無駄とは分かっていても、お金を使いたくなることだってあります。2つの考え方を組み合わせて、ほどほどに満足いく暮らしを目指すのがよいのでしょうね。

●参考文献
お金では幸せになれないので「縛られない」ことが大切(https://allabout.co.jp/gm/gc/477653/)記事下段に記載
(文:中原 良太(マネーガイド))