年収が200万円台など、収入が低めの契約社員・派遣社員、新入社員の人は、どうやってお金を貯めればいいのでしょうか。まず貯金100万円を目標に貯めたいものです。

年収が300万円未満の人は、まず最初の目標は100万円!

「年収200万円の人が100万円貯めるなんて無理!」と思ってしまいがちですが、貯金をするにあたって、収入の多い・少ないはさほど関係ありません。

年収が1000万円あっても、使い方が派手で、借金を抱えている人もいます。少ない収入でも、無理せずお金を貯めて夢をかなえる人もいます。思い立ったら吉日。スタートは早い方がいいのです!

どうして100万円なのか?

それには3つの理由があります。

・安心できる:100万円で半年間は生きられる
・自信がつく:100万円貯めたんだから!もっと貯められる
・保険のため:予期せぬ出来事に備えられる!

100万円といえば、何かあっても半年は大丈夫という安心感。そして、年収200万円でも100万円貯められたという自信につながりますし、病気になったり、仕事をやめたりという突然の出費にも借金することなく自分の貯金で対応できます。

そして、何より100万円あったらうれしいですね。貯金は10万円でもあるとうれしいですが、10万円ではすぐに使い切ってしまいます。100万円は10万円貯めた時に比べて、うれしさも10倍ということができるでしょう。

貯金100万円を何年で貯める?

年収200万円台の人は、貯めるなんて先の話と思っている人が多く、100万円貯めることを提案すると「できるんですか?」という反応が返ってきます。そこでいつも電卓を渡してこんなやりとりをします。

――100万円を1年で貯めるとすると、毎月いくら必要ですか?

「100万円÷12カ月で8万3333円! ひぇ~~、ムリムリ!」

――じゃあ、1つ桁を落としてこれなら?

「8333円。あ! これなら貯められそう」

――そうですか、じゃあ10年後には100万円貯まりますよ。

「え? ホントに!」

今まで遠かった100万円がぐっと近づいた瞬間です。年収200万円に満たない節約生活をしている人でも「貯められそうだ!」と言うのですから、きっと大概の人は貯められます。年収200万円台後半の人や、実家暮らしの人は8333円の2倍、3倍くらいは貯められそうという人が多いので、3年から5年で貯まることになります。

100万円、何年で貯められる?

それでは、毎月いくら貯めたら何年後に「100万円」が貯まるでしょうか?

(毎月貯められる額):(100万円貯まる年数)
・8333円:10年
・1万6666円:5年
・2万7777円:3年
・3万3333円:2年半
・5万5555円:1年半
・8万3333円:1年
*およその額。利息は考慮しない。

もし、100万円あったら!

早い人なら2、3年。遅い人でも10年で無理だと思っていた100万円が貯まることがわかると「実はこんなことがしたかった!」と、いろんな夢が出てきます。

・タイでのんびり仏像巡りがしたい
・年を取ったら田舎暮らしがしたいので、その資金に
・仕事をやめて専門学校に行きたい
・引越ししたい

我慢しないで100万円貯めるには?

どうせ貯められないからと、見直していなかった生活費をもう一度チェックしてみましょう。見直しポイントと節約できる目安です。

▼スマホ代一度入ったらそのままで、料金プランの見直しをしていない人は要チェック。格安スマホなど工夫の仕方はいろいろです。

⇒▲3000円

▼洋服代単価が安くても、何枚も買うと、まとまった出費になります。欲しいと思ったら、似たような物は持っていないか、今あるものとコーディネートできないかを考えて。バーゲンで買って着ない物がある時は、次回に教訓を活かします。

⇒▲8000円

▼食費仕事で夜遅くなると、つい外食が増えてしまいます。外食よりは中食、お総菜などを買えば外食の半額以下、自炊すればその半額で済みます。休日にご飯を多めに炊いて冷凍したり、ほうれんそう等の野菜が安い時に買って、これも冷凍しておけば平日の料理の手間が省けます。

⇒▲5000円

▼交際費できれば削りたくない交際費。飲み会を断るより積極的に幹事を引き受け、インターネットで割引クーポンを探したり、持ち寄りのホームパーティーなどにする手も。

⇒▲3000円

4つの項目を見直すだけで、およそ1万9000円を貯金することができ、100万円は5年で貯まります。
(文:山口 京子(マネーガイド))