遠足というと、小学生のころに「おやつは300円以内」などといわれた経験がある方も多いのではないでしょうか。実はこの「おやつは300円以内」には、「貯まるコツ」がたくさん詰まっているのです!

小学生で、すでに予算内でやりくりする体験をしている

小学生のころ、「遠足のおやつは300円以内」などといわれた経験がある方も多いことでしょう。最近は特に金額を指定せずに「食べられるだけ」とする学校も出てきているようですが、以前は金額を決められているケースが多かったですよね。実は、この「遠足のおやつは300円以内」に対しての行動に、「貯めるコツ」が隠されているのです。

ときどき出てくる質問――「バナナはおやつに入りますか?」という話はさておいて(笑)、きっとみなさん、あれこれと計算しながら、300円以内におさめるように努力していたと思います。……ということは、すでに小学生くらいの段階で、「予算内でやりくりする」ということを体験しているのですよね。

大人になると、300円から、3000円、3万円、30万円へとお金の単位が大きくなっていきますが、「予算内でやりくりする」という基本は同じ。小学生のころにできたことなのですから、大人になっても、工夫すればきっとできるはずです。

大人は、予算内でやりくりしなくても、誰にも怒られない

ではなぜ、大人になると、予算内でやりくりするのが難しくなるのでしょうか。例えば……

●欲しいものがたくさん増えた
●人とのお付き合いや突発的なことで、どうしても出さなくてはいけないお金がある
●300円なら計算がしやすいが、10万円単位になると計算が面倒だ
●現金が足りなければ、クレジットカードで支払うことができる
●さらにお金が足りなければ、キャッシングという方法もある
●予算内でやりくりしなくても、(先生など)誰かに怒られることはない

……などという理由が考えられます。そこで、基本に立ち返ってみて、「予算内でやりくりをしてみる」ということを第一に考えてみましょう。そうなると、「現金が足りないのでクレジットカードで払う」「キャッシングをする」ということは、避けたいもの。突発的な出費や人とのおつきあい費などは「必要なもの」と考えて、ある程度予測して、必ず別ドリしておくようにしましょう。

自由に使えるお金を、ざっくりと予算配分してみよう

「欲しいものがたくさん増えた」「300円なら計算がしやすいが、10万円単位になると計算が面倒だ」という場合は、ざっくりと予算を割り振りしておくことをおすすめします。自由に使えるお金が5万円の場合、飲み会が大好きなら、「飲み会は月に3万円までOK。残りの出費は、合計で2万円におさめる」などと割り振りをしてみましょう。

ファッションやメイクが大好きなら、「洋服やコスメは半年間で18万円(=3万円×6カ月分)までOK。残りの出費は、合計で月に2万円におさめる」などと決めてみてください。食費・外食費・交際費・被服費・美容費……などと細かく予算を決めると大変ですので、このようにざっくりと予算を割り振りするのがコツ。トータルの予算内でやりくりできるようになると思います。

いかがでしたでしょうか。小さいころに「おやつは300円以内」を守れた方は、きっと大人になった今も、予算内でやりくりできる素質があるはず。ぜひ、今日からトライしてみてくださいね!
(文:西山 美紀(マネーガイド))