ここ数年何かと話題に上る「若者の○○離れ」という言葉。特にバブル世代の若者のステータスだったクルマや時計、ブランドの洋服などを最近の若者は消費しなくなったと言われます。いったい本当のところ、みんなの消費動向はどうなっているのでしょうか？ TOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する？』」 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/index.html?ctg=%E9%AB%98%E6%A9%8B%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%81%E4%BD%95%E3%81%99%E3%82%8B%EF%BC%9F%E3%80%8Dの11月21日（水）の生放送では、パーソナリティをつとめる、たかみなが「若者の消費動向」に寄せられたメッセージについて答えてくれました。


※写真はイメージです。


まずは、堅実ガッチリな「お金を使わない派」の意見を聞いてみましょう。

「実家は昔からの資産家で、長女の私は幼少期から祖父母に『お金は使わずに貯めるものだ』と教えられてきました。コップから滴る水を舐めるような生活が当たり前だったので、ひとり暮らしの今もずっと節約生活が続いています。もしものために毎月貯金をしています」（20代・女性）

いやあ、金持ちほど金を使わないっていいますよね。貧乏人ほど無駄な出費（100均とかで）するってのが定説みたいで……。

「衝動買いって何ソレ？って感じですね。欲しいものがあるときは、1ヵ月考えて、それでも欲しければ買うことを考える。さらに、それを買ったことでどんなメリットがあるかノートに3つ書き出す。それでも『買うか？』と自分にファイナルアンサーを突きつけます（笑）」
（20代・女性）

いや、なんていうか。闘ってますね、物欲と。いや、消費社会と闘っているのでしょうか？ とりあえず頑張れ！

「『買ったら負け』という気持ちで生きてます。タダでもらえる物ならとりあえずもらう、食う。財布を開くときには気持ちが沈みます」（20代・男性）

ここにもまたファイターが！ 買ったら負け！ 払ったら試合終了！ 欲しがりません。勝つまでは！って、いったい何に勝つんだ。

意外なことに、今どきの若者の中にも「お金を使う派」がいました。

「好きなことには……特に、年に数回のコスプレイベントのためにお金を使います。普通の洋服は数着しか持っていないから、そんなに無駄遣いしている意識はないけど、年に衣装代（布代やウイッグ代など）が20万円くらい。でもたぶん、ほかの人と比べたら使ってないほうだと思いますよ。ちなみにランチは、おにぎりを持参。使っても500円以内です」（10代・女性）

趣味に使うお金は惜しまず、ふだんは節約している……立派なオタク女子ですね。衣装には諭吉を飛ばし、日常生活ではワンコインを握りしめる。好感度大です。

「週2で食べる焼肉はやめられない。体力第一の仕事なので、肉でスタミナをつけて明日の活力にしてます。やっぱり一番使うのは食費かな。ほかは使わないし」（20代・男性）

体は資本ですからね。ガンガン肉を食べて明日も元気に働きましょう！

「K-POPにハマっています。ライブ、CD、グッズ、関連コスメなど、好きなアーティストに関わるものはすべて買います。生きがいなので！」（10代・女性）

お小遣いを貯めて、好きなアーティストグッズを買うのって、気分が上がるんですよね。いわゆる大人買いではなく、少ない予算をやりくりして買うからこそ、気分もプレシャス。単なる消費ではなく、気持ちもアガるんですよ！

また、「お金を節約して、必要なことに使う派」の意見もありました。

「基本的には使わない派。社交辞令的に参加する飲み会などはお金も時間ももったいないので、無駄な付き合いは断っています。その代わり、趣味にはお金を使います。ちなみに毎月2万円ずつ貯金して、正月は毎年恒例の温泉の旅。消費しないストレスもあるし、いつ自分の身に何が起きるかわからないので、お金は有意義に使います」
（20代・男性）

そして、たかみなが気になったのは、この意見です。

「給料が少ないので、カットできるところは大幅に切っています。たとえば、私はファッションに興味がないので、出勤服は中のシャツ以外はほぼ同じ。ここ数年は買い替えていません。また、メイクもしないので化粧品代もほぼゼロ。その代わりに、資格試験や検定のスクール代は毎月数万円を使っています。けっこうキツいんですが、先のことを考えると、自分への投資をしないと不安なのです」（20代・女性）

たかみなは、「なんかこうやって聞いていると、消費離れって言い方が正しいのかなって感じですよね。ちょっと前だと、男性だと、クルマとか時計、家を買うんだ！とか、女性だとハイブランドを買う！みたいなところから、何か体験というか経験というか、そういうものにお金を投資する時代になってきたのかなあというふうに私は感じました」とコメント。確かに、バブル時代のように、リッチさをひけらかすお金の使い方はグンと減りましたよね。自分のための投資、本当に必要な経験への出費……今は、消費との関係を問われている時代なのかもしれません。

そして最後に、そもそも「消費って必要なの？」という意見を紹介しましょう。

「以前ネットで見た“ひと月5万円で暮らす”という記事がずっと心に残っていて。電気も水道も通っていないような場所で、自分で空き家を改修して、ちょこちょこと請負仕事だけして暮らしている“現代の世捨て人”みたいな記事だったんですけど。なんか、いろんな物を買うために無理して働くのは嫌だなと思ってたんで、すげぇ刺さったんですよね。彼の記事を読んでから、いろいろ買うのはパタッとやめちゃいましたね」（20代・男性）

う～ん。なるほど。働いてお金を稼ぎ、それを使うのが消費社会。でも、それ自体に疑問を感じる若者も出てきているのですね。使おうと思えばいくらでも使えるし、使わないと決めたら、意外と使わなくても暮らしていけるのがお金。あなたの消費動向は今、どんなふうでしょうか？

文／ガンガーラ田津美


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＜番組概要＞
番組名：高橋みなみの「これから、何する？」
放送日時：毎週月～木 13：00～14：55
パーソナリティ：高橋みなみ
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