何でも欲しがるわが子…「お金の大切さ」を理解させる方法9パターン
子どもが幼いうちは、深く考えずに「アレもコレも買って」とおねだりすることも多いでしょう。親としてはウンザリしてしまう場面ですが、「ダメ!」と怒るだけでなく、お金の大切さを教えるチャンスととらえ、上手に向き合ってみるのはいかがでしょうか。そこで今回は、独自アンケートの結果を参考に「何でも欲しがるわが子に『お金の大切さ』を理解させるセリフ」をご紹介します。

【1】「この人形は、100円ショップの塗り絵50冊分だよ」と子どもにわかるものを指標にする
「『20円のチョコ20個と同じ金額なの』と熱弁したら、ケーキを大事そうに食べていた」(30代女性)というように、ものの値段を子どもの身近なものに換算してやると、少しは金銭感覚が伝わるかもしれません。あまりしつこいと「お金に細かいママ」と嫌がられそうなので、ほどほどにしておきましょう。

【2】「パパが一生懸命お仕事して、もらってくるのよ」とお金の出所を説明する
「『お金って、水みたいにどんどん出てくるんじゃないのよ』と話したら、驚いていた」(30代女性)というように、どうすれば稼げるのか、子どもにイメージさせるのもいいでしょう。「お金はどこからくると思う?」などとクイズ形式で問いかけると、話に食いついてくるかもしれません。

【3】「ママが一日働いて、この服一枚買うのがやっとなの」と身近な例をあげる
「焼肉店で食事した帰り、『パパが一日お仕事したお金を使っちゃった』と話す」(20代女性)というように、労働の対価として得られたものを示し、実感を持たせるのもひとつの手です。なじみのあるファーストフード店のアルバイト時給で換算するのも子どもには響きそうです。

【4】「お金がないと、明日からご飯も食べられなくなるね」と先を想像させる
「『好きなだけ使ったら、どうなる?』と考えさせる」(30代女性)というように、あとさき考えずに浪費すれば大変なことになると、子ども自身の頭で理解させるのもいいでしょう。一から十まで説明するのではなく、本人が導き出した答えをベースに話を進めると、納得してもらえるかもしれません。

【5】「100円で今日と明日のおやつを買ってね」と自分でやりくりさせてみる
「『200円で、ノートと鉛筆を用意できるかな?』と促す」(30代女性)というように、お金の使い方が理解できる子には、一定額を渡し、使い道を自分で検討させる手もあります。経済観念を育てるために、ある程度の年齢になったら、お小遣い制にするのもいいでしょう。

【6】「お手伝いしたら1円あげる」とお金を稼ぐ大変さを体験させる
「『おつかいに行ってくれたら、お釣りをあげるよ』と条件を出す」(20代女性)というように、「お駄賃」制度で報酬を手にする仕組みを体験させてやるのもいいでしょう。あげっぱなしにせず、コツコツ貯めたお金の使い道まで一緒に考えてあげましょう。

【7】「見て、今日はこれしかないの」と使えるお金が限られていることを話す
「『ビーズもキッチンセットも欲しい』とごねる娘に、財布を広げて『お金が足りないよ』とアピール。何となく伝わったみたい」(30代女性)というように、目で見てわかる説明をすると、わがままぶりもトーンダウンするかもしれません。買い物には最低限の現金しか持たないようにするのも手でしょう。

【8】「これを買うなら、あっちを諦めなきゃ…」と話しながら買い物する
「私が頑張ってやりくりする姿を見せる」(20代女性)というように、日常的に財布と相談しながら買い物する様子を見せていると、お金の工面が簡単ではないことがリアルに伝わるかもしれません。自分の背中を見ていることを意識すれば、子どもの前でバンバン浪費するのも控えられるでしょう。

【9】「これが必要なの? ただ欲しいの?」と自分の考えを整理させる
「『欲しいモノといるモノを区別させればいい』とママ友に教えてもらい納得」(30代女性)というように、何でも欲しがる子には、理由まで掘り下げるアプローチも有効でしょう。「単に欲しいだけのモノ」は誕生日などの特別な日に買うとルールを決めれば、ねだる前に考えるクセがつくかもしれません。

ほかにも子どもに「お金の大切さ」を理解させるセリフがあれば教えてください。皆さんのご意見をお待ちしています。(佐々木恵美)