スマホを新機種に乗り換えた場合、これまで使っていたスマホはどうしていますか? 下取りなどで売却するのも1つの方法ですが、ここでは手元に残したまま有効活用する方法を考えてみましょう。

使わなくなったスマホの再利用法

スマホを新しく買い替えた時、今まで使っていたスマホの扱いはおおよそ次の3つに分けられると思います。1つ目は、そのまま放置。引き出しの片隅などにひっそりと眠らせておく。2つ目のパターンは、ショップなどに買い取ってもらったり、オークションなどへの売却、人への譲渡です。そして3つ目が、新しいスマホと併用して使うことです。ここでは、この古いスマホの再利用について紹介してきましょう。

Wi-Fi運用か格安SIMの利用か

SIMが抜かれた(契約のなくなった)携帯電話は、通話はもちろん、3GやLTEでの通信ができなくなります。ですがスマホの場合は、Wi-Fi機能が搭載されていますので、家庭やオフィスの無線LAN、モバイルルーターなどがあればインターネットにつなぐことが可能です。Webブラウザーをはじめ、ほとんどのアプリはWi-Fi接続で困ることはありません。


Wi-Fi環境のないところでもネット接続がほしければ、月1000円以下からある格安SIMをスマホに挿して使う手もあります。ただし、それらのサービスは基本的にドコモの回線を使っているため、ドコモの端末もしくはSIMフリー端末である必要があります。

※SIMのない端末では初期化後のアクティベーションやアップデートに支障があることもあるので注意してください。

SIMなしでも音声通話は可能!

スマホをWi-Fiのみで運用する場合、これまでの電話番号で通話することができません。また多くの格安SIMでは音声通話には対応していません。ですが最近は、アプリをインストールすることで音声通話できるサービスがいくつもあります。

よく知られているのは、「LINE」などの無料通話アプリでしょう。ユーザー同士であれば無料で音声通話やビデオ通話が可能です。ただし、電話番号のないスマホにLINEを新規登録するには、SMSが受信できる他の電話機もしくはFacebookのアカウントが必要となりますので注意してください。

一般の固定電話や携帯電話に電話をかけたいのであれば、「050 Plus」や「SMARTalk」などのIP電話アプリを入れると良いでしょう。電話番号が持てて受信も可能ですから、「家電」代わりに使うこともできます。

SIMなし、Wi-Fi接続でもGoogle Playは使えますから、アプリはお好きなものを入れていただければと思いますが、ここでは端末に搭載された機能を生かした活用方法をいくつか紹介しましょう。

ワンセグ

ガラケーでは契約がなくなると使えなくなったワンセグですが、スマホでは使える機種が多いようです(ただしSIMなしでは番組表や録画機能に制限が出る機種もあります)。デスクまわりに置いておくポータブルテレビとして最適。iPhoneに乗り換えた人も、屋内で見る分にはこれで十分ではないでしょうか。また、防水のスマホであれば、お風呂テレビとしても活躍します。



おサイフケータイ

これもSIMなしでも利用できることが多いようです。iPhoneでなければ、新しいスマホでもおサイフケータイが使えることがほとんどでしょうが、古いスマホを子供に与えた場合、お小遣いをおサイフケータイに入れて、お財布がわりに使わせても良いかもしれません。

カメラ

カメラ機能もそのまま使い続けられます。高性能なカメラを搭載しているなら、カメラ専用機としてもいいですし、メインのスマホとは違ったおもしろカメラアプリを試してみても良いでしょう。Skypeや専用アプリをインストールし、留守宅などの監視カメラとして使う方法もあります。

赤外線リモコン

最新のスマホには、赤外線通信機能を搭載した製品が徐々に減りつつあります。今はアドレス交換に赤外線を使うことはほとんどなくなりましたが、アプリを入れればテレビのリモコンとして使うことができます。(テレビの)メーカーによっては、レコーダーなども一括操作できる高機能のアプリを用意しています。
(文:小口 覺(スマートフォンガイド))