貯蓄が1000万円に達する人と達しない人とでは、どのような習慣の違いがあるのでしょうか。

1000万円貯金がある人の習慣とは?

これまで多くの貯まる人・貯まらない人に取材をしてきました。

おしゃれで可愛らしい20代の女性会社員で、手取り10万円台ながら1000万円の貯蓄があるという方にもたくさんお会いしてきました。

一方、手取りが20万円、30万円以上あっても、貯蓄が300万~500万円程度をいったりきたりという人も多くいます。

そこで、1000万円の貯蓄がある人に多い習慣について、4つお伝えします。

1:「〇歳までに1000万円貯める」という具体的な目標がある

これまで取材でお会いしてきた、1000万円の貯蓄がある人のほとんどが、「○歳までに1000万円貯める」という目標を持っていました。決して、「なんとなく貯めていたら1000万円に到達した」という曖昧なものではないのです。

具体的に目標を立て、期限を区切ることで、月々の貯蓄のモチベーションが上がります。また、ムダな出費を少しでも抑えようという気持ちが働きます。

例えば今、あなたが30歳で300万円の貯蓄があり、「40歳までに1000万円貯めたい」と思ったら、10年間で700万円を貯めるペースが必要です。

1年間あたり70万円なので、1カ月あたりは、70万円÷12カ月=約5万8000円。

つまり、月々6万円貯めていけば、40歳に1000万円貯蓄に到達できるというわけです。

ぜひ、具体的に「貯める目標」を立ててみましょう。

2:お金を使う際には、“自分軸”で考えている

1000万円の貯蓄がある人は、お金を使う際に必ず自分の価値観と照らし合わせています。

「あの人がオススメだと言ったから」「みんなが持っているから」「割引だから」などという“他人軸”で買い物をするのではなく、「自分にとって必要だから、価値があるから」という“自分軸”で判断をしています。

以前取材で印象的だったのが、1000万円以上貯蓄がある20代女性が言っていた、「たとえ有名ブランドのものでも、実物を見てペラペラな素材のもので価値がないと思ったら、私は買いません」という言葉。

つまり、「大切な自分のお金を出す価値があるか」と常に意識しながら、お金を使う習慣ができているのです。

よって衝動買いがグッと減り、ムダな出費がなくなるため、その分貯蓄が増えるということになります。“自分軸”で買ったものは、満足度も高くなるはず。

ぜひ買い物をする際には、“自分軸”を意識してみてくださいね。

3:お肌の手入れに気を付けている

意外かもしれませんが、1000万円の貯蓄があるの人の多くが、お肌の手入れに気を付けていました。

その理由は「お肌の手入れは、10年後、20年後の自分につながるから」「一度お肌がボロボロになると、リカバリーするのに大変だから」というもの。

多少高くても、お肌にあう基礎化粧品をじっくり選んでいる人が大多数でした。また、ふだんは節約をしていても、月1回はお肌のエステに行ったり、美容機器を買ったりという人もいました。

お肌のために、睡眠に気を使い、食事も気を付けている人も多くいます。これらのことは、「健康維持」にもつながり、将来の医療費や美容費の削減にもなります。

また、健康な状態なら、仕事にも打ち込みやすく、成果も出しやすくなり、収入アップも見込めるかもしれません。

良質な睡眠をとる、規則正しい生活をする、食事に気を付けるなどは、今すぐにできること。ぜひ実践してみてくださいね。

4:出費にメリハリをつけている

1000万円の貯蓄がある人は、出費を何もかも我慢しているわけではありません。

毎年海外旅行や国内旅行に行っている人や、好きなアーティストのライブに足しげく通っている人、フラワーアレンジメントやヨガにハマっている人など、「これだけは惜しみたくない」という趣味がある人が大多数でした。

ここで差がつくのが、1000万円の貯蓄がある人は、「出費が多かった場合は、他の出費を削る」という意識があること。海外旅行に行く場合は、その前後2、3カ月程度は職場にお弁当を持っていったり、外食を控えたりと、他の出費をセーブして調整しています。

何かの出費が増えたら、何かの出費を減らす。出費にメリハリをつける意識があれば、趣味などを我慢することなく、1000万円貯蓄に近づくことができるのです。

以上、貯蓄1000万円いく人の習慣4つをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

「1000万円貯めてみたいな」という方は、漠然と思っているだけでなく、まずは「〇歳までに1000万円貯める」という目標を立てるところからスタートしてみてくださいね。
(文:西山 美紀(マネーガイド))