ファストフードの株主優待券を出している銘柄の中での配当利回りランキングの2019年度最新版です!

19年度最新版! ファストフード株主優待ランキング

時間がないときに短時間で食事できたり、価格が安くてお財布が助かったりと、現代人にはファスフードはとてもありがたい存在ですよね。

最近は味や健康面で気を遣ったメニューなども登場してきており、愛好されている方も多いのではないかと思います。かくいう私も牛丼が大好きでよく行きます。

そして、ファストフードの株主優待は意外と多いのです。ファストフードをよく利用する方にはお得に利用できるファストフードの株主優待は非常に魅力的だと思います! 

そこで今回は、株主優待+配当の利回りランキングで、最上位のファストフードの株主優待はどこかを見てみたいと思います。今回は利回りの観点に加え、店舗数の多さや使いやすさなど総合的な観点から3銘柄を選出しました。

※株主優待は額面通りの評価となっています(一部筆者が推定)。予想配当+予想優待売却利回りはあくまでも参考としてご覧ください(2019年10月21日の終値で試算しております)。

それでは、第3位から順にご紹介していきましょう。

第3位:日本マクドナルドホールディングス(東証ジャスダック<2702>)

予想配当+予想優待額面利回り:2.4%

【2019年10月21日株価】5310円
【株主優待獲得最低投資額】100株=53万1000円
【今期予想現金配当(1株あたり)】30円
【株主優待権利確定月】6月、12月
【優待内容】優待食事券
100株以上……1冊
300株以上……3冊
500株以上……5冊
※バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品引換券が6枚ずつで1冊

第3位は日本マクドナルドホールディングス(東証ジャスダック<2702>)です。言わずと知れた世界最大のハンバーガーチェーンの日本法人で日本のファストフード最大手企業となります。

今回は100株を購入し優待食事券を2冊獲得したケースを想定しています(株主優待は9480円として評価し、利回り計算を行っています)。

業績については中国食肉加工工場の消費期限切れ鶏肉使用の発覚、異物混入問題と、相次いで不祥事が発生したことで客足は更に遠のき、2期連続の大赤字に陥っていた時期もありました。

しかし、販促キャンペーンや味の改良、お客を飽きさせない新商品の入れ替えなどが奏功し、客足が戻ってきました。2017年12月期は過去最高益を更新しており、営業利益ベースでは2018年12月期も連続最高益更新となっています。経営は完全に回復したといえると思います。

好業績を背景に株価は上昇し、4500~5500円程度の株価を行ったり来たりという様相です。現金配当と株主優待を合わせた予想利回りは2.4%と、やや物足らない利回りとなっています。

しかしながら、同業他社と比べると収益性には改善の余地があることから、その分株価にも上昇余地が存在すると思います。

株価に上昇余地があるのだとすれば、株主優待の利回り自体は低いのですが、マクドナルドをよく利用する人にとっては魅力的と考えることもできるのではないでしょうか? 日本株全体が調整してきたところ等で購入を検討できると良いと思います。

第2位:松屋フーズホールディングス(東証1部<9887>)

予想配当+予想優待額面利回り:2.5%

【2019年10月21日株価】3910円
【株主優待獲得最低投資額】100株=39万1000円
【今期予想現金配当(1株あたり)】26円
【株主優待権利確定月】3月末
【優待内容】100株以上で優待食事券10枚
※1枚で主要メニュー等より1品選択可。牛めし・とんかつ店舗にて利用可

第2位は松屋フーズ(東証1部<9887>)です。柱は和食ファストフード店「松屋」ですが、とんかつ店やすし店などの新業態も育成中です。

同社の株主優待は金額ではなく、1食を決める珍しいタイプ。株主優待券は松屋ではラージ定食・W定食を除く全てのメニューから1品利用可能となっていますので、利用するメニューによっては2%近くの利回りとすることも可能です。

今回は100株を購入し、優待食事券10枚を獲得したケースを想定して利回り計算をしています(株主優待は7000円とし、優待食事券は1枚700円と評価しています)。

業績はウナギや格安ステーキ業態などが好調で回復基調です。株価は2017年の初めをピークとして緩やかな下落基調が続き、2019年半ばに底打ちし上昇トレンドとなっているところです。75日移動平均線や200日移動平均線などまで調整したところで購入を検討できれば良いと思います。

第1位:吉野家ホールディングス(東証1部<9861>)

予想配当+予想優待額面利回り:3.1%

【2019年10月21日株価】2610円
【株主優待獲得最低投資額】100株=26万1000円
【今期予想現金配当(1株あたり)】20円
【株主優待権利確定月】2月末、8月末
【優待内容】飲食券(300円)
100株以上……10枚
1000株以上……20枚
2000株以上……40枚

今回の第1位は牛丼の老舗企業、牛丼国内2位の吉野家です。同社の主軸の牛丼以外にも持ち帰りすし「京樽」、ステーキハウス「どん」、讃岐うどん「はなまる」なども展開しています。

今回は100株を購入し、飲食券(300円)を年間で20枚獲得したケースを想定して利回り計算をしています(株主優待は6000円として評価し、利回り計算しています)。

2018年3月期は競争や原価・人件費の上昇で利益が落ち込んでいたのですが、商品メニューの改善や販促が功を奏して2019年3月期は回復基調となっています。

業績の回復基調を反映して株価は回復基調となっていますが、75日移動平均線や200日移動平均線などまで調整したところで購入を検討できれば良いと思います。

参考:日本株通信

※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。
(文:戸松 信博(マネーガイド))