2019年7月9日火曜日

横浜銀行と千葉銀行 幅広い分野で業務提携へ

横浜銀行と千葉銀行 幅広い分野で業務提携へ


地方銀行として資産規模がトップクラスの横浜銀行と千葉銀行は、個人向けの金融商品の提供や企業向けのサービスなど、幅広い分野で提携する方針を固めました。低金利が続いて金融機関の経営環境が厳しさを増す中、地銀の大手が異例の提携に踏み切ることになります。
関係者によりますと、横浜銀行と千葉銀行は業務提携をする方針を固め、10日、それぞれ取締役会を開いて基本合意する見通しです。

個人向けの業務では、遺言信託などこれからニーズが増えると見込まれる高齢者向けの金融サービスを共同で提供することを検討します。

また企業向けには、協調融資や取引先の企業を紹介しあって合併などを提案するビジネスで連携することを検討します。

両行は現在、互いの株式を持ち合っていますが、今回の提携で保有する株式は増やさず、資本面の関係に変更はないとしています。

横浜銀行と千葉銀行は、総資産の規模が地方銀行の中ではトップクラスです。横浜銀行は3年前に東日本銀行と経営統合、千葉銀行も新潟県や岡山県などにある地方銀行とグループをつくって、システム面の連携を進めています。

地方銀行は、日銀のマイナス金利政策の下で低金利が続いているうえ、IT企業によるキャッシュレス決済のサービスが急激に普及して、経営環境は厳しくなっています。

トップクラスの地銀どうしの異例の提携は、関東圏で築いた営業網を互いに活用して厳しい環境を乗り越えるねらいがあるとみられます。

0 件のコメント:

コメントを投稿