2019年3月31日日曜日

「キャッシュレス生活」にすれば、2.7倍も貯金ができる?

「キャッシュレス生活」にすれば、2.7倍も貯金ができる?






 クレジットカード会社の大手であるJCBの調査では、クレカや電子マネーでキャッシュレス生活にしている人のほうが2.7倍貯金できているそうです。それって本当でしょうか

キャッシュレスにする人は貯金ができる?

クレジットカード会社の大手であるJCBの調査によれば、「キャッシュレス派」と「現金派」のあいだには、なんと貯金のペースは2.7倍もの差があったそうです。男性の場合、キャッシュレス派は年105.3万円、現金派は36.1万円の貯金額だったので2.9倍、女性の場合、キャッシュレス派年68.0万円、現金派29.5万円の貯金額だったので、2.3倍となったそうです。

ここでいうキャッシュレスについては、自分でそう思うかが定義なのですが、おおむね「クレジットカードを使う」「電子マネーを使う」「(銀行口座から直接引き落とす)デビットカードを使う」が、その選択肢となっているようです。

貯金のペースが違うということは、長い目で見て貯まる金額もまったく違うものになりますが、「クレカ」か「現金」か、あるいは「電子マネー」か「現金」かで、どうしてそこまで貯蓄金額が変わってくるのでしょうか。

単純にクレカを使えばお金が貯まるわけではない

このデータの提供元はクレジットカード会社です。しかしクレカ会社の調査だからといって、現金をやめてクレカや電子マネーを使えばお金が貯まるという調査結果をウソだとか「CMに違いない」と決めつけてかかるのは、もったいない話です。

確かに、安易な電子マネー、クレジットカードの利用は、「使いすぎ」の恐れもありますので要注意です。クレジットカードは高額決済に、電子マネーは少額決済に使われがちなのですが、実際に財布からコインやお札を出して誰かに渡す、という感覚が生じないので、「お金を使った感じ」を得ない消費になります。

「財布が軽くなった」とよく言いますが、その物理的な違いが感覚的に節約を促す効果はゼロではありません。1万円札が9000円に崩れたとき、「今使った」という感覚を持つことも、やはり節約を自分に印象づけたりするものです。

「電子マネーやクレカを使えば、誰でもお金が貯まる」というのは早計に思います。では、それでも調査結果で違いが出るのはなぜでしょうか。

家計を「見える化」する意識の違いに貯蓄率の差が出る

面白いのは別の設問に違いがあることです。キャッシュレス派と現金派のあいだで「お金の管理は得意か」とする設問に大きな差が出ています。キャッシュレス派では54.8%が自信ありとしたところ、現金派は39.7%と低くなっていたそうです。

確かにキャッシュレス派になるためには、電子マネーやデビットカードの仕組みを知ったり、活用法を考える必要があります。また、最初の手続きをする必要があっても、それを乗り越えるだけの意識もあるわけです。こうした人はおそらく、家計簿アプリを使いこなして家計を把握し節約にチャレンジしたり、複数の銀行口座を意識的に使い分けてATM手数料を絶対に払わないよう工夫をしたりしていると思われます。

これに対して現金派というのは言い換えれば「何もしていない」でもあるわけで、両者の「お金を管理し、貯める意識」にも違いが出てきた、と言えるのではないでしょうか。

まずは「お得」感覚で電子マネーやプリペイドカードから始めてみよう

実のところ、もはや「現金」が一番割高な買い物方法です。なぜならクレジットカード決済には0.5%以上のポイント還元がありますし、電子マネーも0.5~1.0%相当のポイント還元があります。またプリペイドカードを使ってタリーズやエクセルシオールカフェなどで決済すると、チャージのときにポイント付与があったり、利用時に割引があったり、利用時にポイントが貯まったりします。

この春からは本格的にモノの値段が値上がりするかもしれません。単純な「お得」感覚から電子マネーを使うようにしてみて、結果として家計を把握するような流れが生まれ、節約が実現したら、これは何倍にもお得なことになります。

キャッシュレスのファミレスがオープンしていたり、世の中の流れは現金よりキャッシュレスにあります。どうせいつかは、完全キャッシュレス時代に突入するわけですから、早めにキャッシュレスを試してみてはどうでしょうか。2.7倍とはいかずとも、貯金額が今より増えるかもしれません。
(文:山崎 俊輔(マネーガイド))

老後にはいくら必要?資産運用のゴールとは

老後にはいくら必要?資産運用のゴールとは





 資産運用で大事なことは、方法以前に目的の明確化、具体化です。もし、老後の生活のための運用なら、老後に必要な金額、そして自分で用意すべき自主年金の金額、そのために現役中に投入できる資金額の把握してください。そこから人生の必要収益率が導き出されます。どのくらい増やすべきか?と収益率という指針で把握することが資産運用のスタートなんです。

老後にいくらのお金が必要かというゴールを明確に

資産運用として何をしたらよいかを探るまえに、投資の目的を具体的にしておきましょう。老後にいくらのお金が必要かというゴールの明確化です。

老後資金-公的年金=自主年金

老後に必要な全体金額から、他人が用意してくれるお金(公的年金、企業年金)を引いた残りの金額が、自分で用意すべきお金(自主年金)です。現在これから退職する世代の人たちが必要としている老後の自主年金の額は2000~3000万円というアンケート結果があります。それから推測できる将来の自主年金額は、物価上昇率3%を前提とすれば、30年後には約5000万円です。

しかし、これは感覚的な期待値なので、あまり正確ではありません。次に積み上げて計算してみましょう。現在の日本で、リタイア後の夫婦が暮らせる月の生活費が平均で22万~23万円と言われています。その12カ月の30年分は8280万円で、そのうち4割が公的年金でまかなわれるとしたら、その6掛けは4968万円。やはり約5000万円が必要な自主年金の額となります。

生活の資金と夢の資金

いずれにしても、お金の心配をしないで人生をまっとうするには、5000万円くらいの自主年金は必要なようです。その上で、老後をもう少し前向きにとらえられる人はリタイア後の夢や願望があるでしょうから、その費用も自主年金に追加して考えてください。

たとえば海外に移住したい、世界中を旅して回りたい、社会貢献のための活動をしたいなどの必要な資金額を見積もって、老後の生活費に加えておくのです。老後の必要生活費プラス夢の実現資金で、所要金額は5000万円プラスアルファとなることでしょう。

運用の指針は必要収益率

自主年金の必要最低額が5000万円であるとすれば、それを運用していくにあたって、もっと実践的な意味を持つのが「必要収益率」というキーワードです。あなたがリタイア時に5000万円の自主年金を作るために、年率で何%の運用をしたらよいか?という課題に数字で答えを持つことです。

たとえば、手持ち資金を50万円持っている35歳の世帯主が、老後のために毎月3万円をつみたてながら、30年後に5000万円の自主年金を作るのに必要な収益は?と問われれば「その人の必要収益率は8%です!」と明確な運用指針が与えられます。

8%という指針を持たずに「65歳で5000万円」だけを唱えて30年間貯め続けるのは、余りに遠い道のりです。現在の自分の自主年金作りが成功しているのか、軌道をはずれているのか、それを判断するために必要収益率を持っておくことをおすすめします。

まずは金融電卓でチェック!

自分の老後の必要資金額を把握するとともに、自分の人生を赤字にしないための必要収益率を把握しておいてください。なお、この利回り計算は複利運用を前提としていますので、市販の電卓では計算できません。

簡単に計算するツールとしてモーニングスター社の金融電卓があります。現在の自己資金、老後の必要自主年金額と老後までの年数、そして老後のために積立てられる月額を把握してから、このサイトで自分の必要収益率をはじき出してください。その数字があなたの運用のガイドラインになります。
(文:北川 邦弘(マネーガイド))

20代で100万円を貯める!必勝法とは?

20代で100万円を貯める!必勝法とは?






 20代で貯金100万円を目指す方法とは? 20代は貯蓄をしやすい年代です。貯金の仕方を解説します

貯金を100万円目指す人が心がけたいこととは?

社会人デビューをする20代。就職して給料を貰うようになり、お小遣いを貰う立場から、自分で生活を賄う立場へと変身を遂げる人も多いのではないでしょうか? 大人になったのだから、「あれこれ自由に楽しみたい!」ところですが、シングルの20代というのは、人生の中で最も貯蓄をすることが可能な時期でもあるのです。

そこで今回は、20代で100万円を貯めるためには、何を心がけていけば良いのかを考えて行きましょう。目指せ100万円! 

実家暮らしなら、給料の3割は貯蓄に回す

基本となるのは貯蓄となります。貯蓄に回せられる金額は働き方や収入で異なってきますが、実家から通勤をしているのなら手取り金額の3割は貯蓄に回すようにしましょう。

とはいえ、自分で管理すると「お金を使ってしまいそう……」という声もよく耳にします。そのような人の場合には、強制的に貯蓄に回す仕組みを作ると良いでしょう。お勧めの金融商品は、給料から天引きされる財形貯蓄です。ただし、会社が財形制度を導入していないと利用できませんので、会社に確認するようにしましょう。

財形貯蓄には、住宅財形、年金財形、一般財形の3種類があり、このうちの住宅と年金はあわせて550万円までが非課税となります。ただし、一般財形は課税されます。

とはいえ、住宅財形は住宅を購入するために、年金財形は年金として受け取るためにする貯蓄と決められていますので、結婚資金にしたい、レジャー資金を貯めたいというニーズでは使うことができませんので、20代のライフスタイルとはマッチしないことは明らかです。20代であれば、一般財形貯蓄が良いです。強制的に積立をして、「気づいたら貯まっていた」効果を実感してみて下さいね。

そして、実家暮らしと比べて貯蓄しにくいのが一人暮らし。とはいえ、何も貯蓄をしないでいると、まったく貯められなくなってしまいます。手取り金額の1割を目安にして、貯蓄に回すようにしましょう。

最強の「お母さん貯蓄」

一般財形は強制に貯蓄することができますが、面倒ながらも引き出すことも可能な商品です。引き出してばかりいたために思ったほど貯められなかった……という話もよくある話。

財形でも使ってしまいそうと思うならば、お母さん(もちろんお父さんでも可)に現金を渡して、貯蓄して貰うようにしましょう。この場合には、通帳も印鑑も、すべてお母さんに渡しておかなくてはなりませんよ。

そしてこの場合、引き出すことはほぼ不可であり、かつ、現金を渡さないときには取り立てまでしてくれるという便利な(?)システムです。ボーナス時期には、追加の貯蓄を要求するなど、まさに最強の貯蓄システムであると言えますね。自分で難しいのなら、家族の協力を得て、貯蓄をする方法も検討してみても良いでしょう。

ここに掲げたものは一例に過ぎませんが、20代は貯蓄しやすい年代であることに変わりありません。貯める習慣を身につけられるように、金融機関等の積み立て商品を研究して、自分のニーズにあった金融商品は何かを考え、見つけ出す「勉強の時間」に充てるようにしたいものです。

驚安でバカ売れ「ドンキ家電」、なんで安いんですか? ドンキで聞いてきた

驚安でバカ売れ「ドンキ家電」、なんで安いんですか? ドンキで聞いてきた






画像提供:マイナビニュース
●ドンキの「情熱価格」がすごいらしい

筆者(諸山)がマイナビニュース・デジタル編集部の新米編集、瀬尾俊輔氏から一通のメールを受け取ったのは、年が明けてしばらく経った2月のことでした。

メールによると、日本最大級のディスカウントストア「ドン・キホーテ」のプライベートブランド(PB)「情熱価格」の家電製品が気になるので、一緒に取材しないかとのこと。家電事業がメインではない企業が販売するPB家電。好奇心に釣られておびき出されてしまいました。なお、記載の価格はすべて税別です。

○ドンキの本社、中目黒にある

取材のため、やってきましたドン・キホーテ本店。すぐ奥に本社ビルがそびえています。ドン・キホーテの本社が中目黒にあるってご存知でしたか? 東急東横線/日比谷線の中目黒駅から徒歩10分、東急田園都市線の池尻大橋駅からも同じくらいの距離にあります。

瀬尾:おはようございます! 今日はズバッと決めるんで、よろしくお願いしますね!

諸山:威勢がいいですね~。いい話が引き出せるようがんばりましょう。

瀬尾:家電を安く買いたいと思うユーザーにとって、「驚安」(ドンキの造語で、「きょうやす」と読みます)をキャッチフレーズにするドン・キホーテが家電を売っているとなれば、気になると思うんですよ!

諸山:少し前ですが、50V型で5万円を切る4Kテレビは、ネットで「ジェネリックREGZA」と呼ばれてバズりましたからね。

瀬尾:そう! テレビ以外にもPB製品で、完全ワイヤレスイヤホンとか、ドライヤーとか、いろいろあるんです。でも、どれも価格が安すぎて「使って大丈夫なのかな」って思う人はいると思うんですよ。

諸山:独自のタブレット端末や炊飯器、モバイルバッテリーなんかも販売しているようですし、家電メーカーの純正品もどんなものをラインナップしているかも気になりますね。

○吸い込まれる売り場、工夫がいっぱい

瀬尾氏と一緒に、店内2階の家電売場(?)を目指します。店内に入ってすぐに気が付くのは、曲線的な通路をあえて採用していること。

店内を進んで行くにつれ、次々と気になる品物が目に入り、どんどん奥へ奥へと誘い込まれる仕掛け。ヘンゼルとグレーテルの森のようじゃないですか。

※ドン・キホーテはお店ごとに大きな裁量があり、店舗は取り扱う製品、陳列する場所などをある程度は自由に決められます。なので電化製品売り場の位置やラインナップは店舗によって異なります。ドン・キホーテ中目黒本店では、2階に多くの電化製品をそろえていました。

●なんでこんなに安いんですか?

現代の森を抜けて我々を出迎えてくれたのがこの人! ドンキのSPA開発を担当する柄澤さんです! (SPAは製造小売の略で、小売業者が自社で売る製品を自分で開発することを意味します)

柄澤:いらっしゃいませ! お待ちしてました!

勇気を試されていた瀬尾氏の声が聞こえたのか聞こえなかったのか、「NAKAMEGURO SELECTION」と書かれたボードとセットになった炊飯器を片手に、微笑みながら声をかけてくれました。

○IH炊飯器も1万円切り

柄澤:こちら、アイリスオーヤマさんと共同開発した炊飯器なんです! アイリスオーヤマさんはお米の開発もしている、お米屋さんでもあります。お米屋さんだからこそできた独自の炊飯技術を搭載し、お米本来の旨味を引き出すことで「絶品ご飯」を炊ける炊飯器なんです!

この炊飯器は、ドン・キホーテ「情熱価格」の中でも、付加価値を提案する「情熱価格プラス」で人気アイテムの1つ「米屋がこだわった三合ジャー炊飯器」。発売以来、13万台を販売しています。柄澤さんが手に持つ天面が赤のモデルは、ドンキだけの限定カラー。

3合炊きのマイコン式「米屋がこだわった三合ジャー炊飯器」は7,980円。5合炊きのIH式「米屋がこだわった五合ジャー炊飯器」も9,980円でラインナップしました。IH式を開発するにあたっては、1万円を切る価格にこだわったと話します。

○夢の50V型4Kテレビにも手が届く

「情熱価格プラス」と聞いて思い浮かぶのは、「ULTRAHD TV 4K液晶テレビ」。2017年6月に発売された50V型4Kテレビは、54800円(発売当時。2019年3月現在は49,800円)の激安価格ながら、東芝「REGZA」の高画質エンジンを搭載していることで話題になりました。

50V型の4Kテレビは累計4万台を販売するヒットとなり、続いて58V型を59,800円でリリース。最近になって43V型を39,800円でラインナップしました。

瀬尾:どうしてこんなに安いんですか? ぶっちゃけちょっと怪しい感じがします……。

柄澤:よくぞ聞いてくれました! ネットワーク機能など、テレビ視聴で必須ではない機能を省きました。

瀬尾:ネットワーク機能を省くだけで、こんなに安くなるものなんですか?

柄澤:そこから先は聞かないでください! 企業努力です!

ニヤリとやり過ごす柄澤さんでしたが、ドンキのPB製品が安いのは必要な機能だけをギュッと抽出したというほかに、販促費用をかけないことが挙げられます。基本的に販促はプレスリリースを出すだけで、広告費は一切使わないとのこと。

柄澤:本当にこだわって選びたい人は、自分で情報を集めます。圧倒的な価格で話題になれば、あとはニーズを満たせるかどうかユーザー自身で調べて、欲しければお店に買いにきてくれます。我々にとって販促宣伝の費用は、低価格実現のためにカットできるコストなのです。

瀬尾:ちなみに4Kテレビはどういうユーザーに人気なんですか?

柄澤:あまり、「こういう人」という具体的ターゲットは定めずに開発しました。年齢、男女、家族構成、収入などによるかたよりもあまりありません。

瀬尾:どこのお店が一番売れているとかってあります?

柄澤:4Kテレビがよく売れているのは、沖縄のMEGAドン・キホーテ宜野湾店です。九州・沖縄地区では最大級の広さで、駐車場は300台弱も車を止められる広さがあるので、休日などは大勢の人がいらっしゃいます。

続いて「情熱価格プラス」の中で、いま一番勢いのある製品を紹介してもらいました。

2月に発売した「360°撮影カメラ搭載ドライブレコーダー」。ドーム状のレンズを備え、前後左右を200万画素のカメラで撮影できます。価格は12,800円と、360度を撮影するドライブレコーダーの中では安い部類です。

広告は一切うっていないものの、お店に探しに来て、買っていくユーザーが多いそうです。ブラブラのぞきに来たユーザーが目ざとく見付けて、購入するケースも少なくないとか。

柄澤:シガーソケットから給電し、自動車のエンジンをかけると自動で録画を開始します。エンジンを切っていても、車の衝撃を検知すると録画してくれるんですよ。

瀬尾:360度しっかり自動録画できるのかあ。これなら高速であおられても、証拠をきっちり残せますね。

ちなみに一番の売れ筋なのに、売り場は店舗で一番奥。下手したら見逃してしまうような位置にありました。

○ドンキ社員に人気のPB製品は?

瀬尾:せっかくなので、ドンキ社員の間で一番人気のPB製品を教えてください!

柄澤:社内ですか……、う~ん。それならワイヤレスイヤホンかな。シーンに合わせて左右が独立した完全ワイヤレススタイル、左右イヤホン間をケーブルでつなぐワイヤレススタイル、有線イヤホンスタイルを使い分けられる「3WAYワイヤレスイヤホン」です。「情熱価格」の中でも、品質、機能、デザインにこだわった最上級ブランド「情熱価格プレミアム」の製品となっています。

瀬尾:やっぱりワイヤレスは人気なんですね。最近のヤングな世代はワイヤレスな印象があります!

柄澤:好みだと思いますが、最近は安くて音もいいものが増えてきたので、イヤホンはワイヤレスが主流になっています。若い世代は特にワイヤレスが人気ですね。中学生や高校生も購入する人が多く、お小遣いで買える値段に加えて、2年間の保証付き※なのも喜ばれています。

※ドン・キホーテ電子マネー「majica(マジカ)」に登録しているユーザーのみ。登録していないユーザーの場合、保証期間は通常1年です。

瀬尾:確かに最近、ワイヤレスイヤホンを使う中学生や高校生を見かけることが増えました。

柄澤:技術開発にも力を入れており、音の途切れを少なくしたことが好評です。今後はもっと音質にこだわろうと研究しています。

イヤホンコーナーはかなり充実していて、5,000円を切るものから3万円台のものまで並んでいました。

○迫力の圧縮陳列

そんなイヤホンコーナーのすぐ近くには、美容家電のコーナーがありました。上品さなどどこ吹く風、迫力の圧縮陳列です。

目ざとく、大風量ドライヤーを見付けて手を伸ばす瀬尾氏。「情熱価格プレミアム」ブランドで取り扱う、テスコムと共同開発した「プロテクトイオンヘアードライヤー」です。

柄澤:ドライヤーは電源コードを外して展示してあります。試してみたい人はスタッフに声をかけてくださいね。

ドン・キホーテはスタッフ側から接客で声をかけることはなく、ユーザーは自分の興味関心のおもむくまま、自分のペースで気になる製品を見られるのがうれしいところ。展示機はどれも、ユーザーが自由に試せるものがほとんどです。

瀬尾:ボクが思うに、ドンキって安さや品ぞろえだけでなく、24時間営業も魅力だと思うんですよ。※店舗によって異なります。都内の場合、24時間営業ではなくとも、深夜までオープンしている店舗がほとんどです。

瀬尾氏がいつになくいいことを言った。

瀬尾:たとえば真夜中にお風呂に入ったあと、ドライヤーが壊れていることに気づいたとき……すっごいよくないですか?

諸山:ないわ! だいたい、濡れた髪のままで買い物にこないでしょう。

瀬尾:なに言ってんすか。ドンキならジャージで行くのもアリかな、って思えるのが魅力だと言っているんです!! みんな冬でも、ジャージのサンダル履きでドンキ行くでしょ?

柄澤:さすがにそれはないです。

中目黒の街をなにかと勘違いしたままドライヤーで遊ぶ瀬尾氏の周りには、ほかにも目を引く品物が目白押しです。

たとえば、よそのお店ではなかなかお目にかかれない耳掃除機「Ear Cleaner」を3種類も取りそろえていて、耳掃除機を「絶対に品切れさせないぞ」という高い熱を感じられます。

●これぞ驚安、2万円のノートPC

○ノートPCが2万円??

瀬尾:さ……余興はこれくらいにして、もっとビックリするようなの、見せてもらえませんか?

瀬尾氏の顔には、「あるんだろ? もったいぶらずに見せろよ、ほらほら」と書いてあります。

柄澤:かしこまりました。とっておきをお見せしましょう。

瀬尾氏の挑発を見過ごせず、柄澤さんが案内するその先にあったのは、なんとショーケースに入った、19,800円の14型フルHDノートPC「MUGA ストイックPC2」です。

柄澤:どうです、このスペックで2万円以下の価格を実現しました! よく見てください!

柄澤:ビジネスで文書作成したり、ネットで調べ物したりといった作業がメインの人向けの仕様になっています。動画編集や3Dゲームは厳しいと思いますが、作業マシンと割り切って使えば十分な性能です。このコストパフォーマンスは、PC専業メーカーでもなかなか出せないと思います。

瀬尾:ビジネス用ってことは、MicrosoftのOffice 365も入ってるんですか?

柄澤:「WPS Office」という互換ソフトを搭載しています。Office 365を入れると倍近く値上がりしてしまいますから。

「MUGA ストイックPC2(KNW14FHD2-SR)」のスペックはこんな感じ。

CPU : Intel Atom X5-Z8350(1.44GHz/最大1.92GHz)

メモリ : LPDDR3 4GB

ストレージ : eMMC 32GB

グラフィックス : Intel HD Graphics 400

ディスプレイ : 14.1インチ IPS液晶(1,920×1,080ドット)

無線LAN : IEEE802.11b/g/n

Bluetooth : 4.0

インタフェース : USB(3.0)×1、USB(2.0)×1、Mini HDMI×1、microSDカードスロット×1、3.5ヘッドホンマイク端子×1

バッテリー駆動時間 : 約7時間

本体サイズ : W329×D219×H20mm

重さ : 約1.2kg

「2万円のノートPCなんて、うさんくさい」と思う人もいるかもしれません。取材のあとで実機を借りて使ってみました。重たい作業をさせなければ、特に支障なく利用できます。キーボードやタッチパッドも普通の操作感で、使いづらさは感じません。ただし、キーボードの一部「}]」のキーや、「_」のキーがスペースキーの右側という謎の配置で、かな入力しているユーザーはかなり苦戦するかも。ローマ字入力でも使いづらかったです。しかし「安さは正義」とも言いますから、割り切って使うのはアリでしょう。

このほか「情熱価格」ブランドからは、デタッチャブルで液晶画面がタブレットになる2in1モデル「ジブン専用PC&タブレット3」も19,800円で販売されていました。こりゃ凄い。

瀬尾:ボクとしては、PC売り場の対面にあるキャラクターグッズコーナーも気になるんですが、PCと一緒に買う人がいるんでしょうか?

○こういうのが見たかったんです!

瀬尾氏の反応がイマイチ期待と違うと感じた柄澤さん。「そうだ!」とひらめきます。

柄澤:当社にしかない、オリジナル性バツグンの製品を思い出しました!

案内した先で取り出したのは、一見なんの変哲もないBD-Rメディアの50枚入スピンドルパック。

柄澤:これも「情熱価格」ブランドです。しかもくじ付きで当たりが出るともう1パック無料であげちゃいます。

瀬尾:マジですか! どうしよう、ボク、当たりが出るまで引いちゃうタイプなのに!

瀬尾:ところでそこにぶら下がっているあれ、なんですか。

柄澤:見つけてしまいましたか……。実はこれも「情熱価格」ブランドのオリジナル製品です。当社は販促に費用をかけないので、製品名を工夫しているんです!

瀬尾:工夫しているのは名前だけじゃないような……。

その名も「押忍! ケツ毛トリマー」、もはや解説不要!!! コイズミと共同開発した製品で、価格は1,480円でした。

通路側のエンドって、量販店では一等地のはずなのに、そこに押忍! ケツ毛トリマーをズラリとぶら下げているのは、ドンキならではの面白さ。しかもこれ、なかなか売れているそうですよ。使用感は追って瀬尾氏が詳細にレポートする予定です(?) 乞うご期待。

瀬尾:ボク、もうドンキで生きていくって決めました。兄貴って呼ばせてもらってもいいですか。

柄澤:やめてください(ニッコリ)。

変わった品物。面白いPOP。そして意味の分からない陳列。魅力あふれるジャングルのような売り場。ドン・キホーテの楽しさを垣間見た取材でした。

ちなみにドン・キホーテは、親会社のホールディングス会社の社名を、今年(2019年)の2月に変更しています。

諸山:社名を変えた背景は聞きますか?

瀬尾:そういうの興味ないっす。

瀬尾氏が興味ないのでパッと済ませます。新しい社名は「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」です。なぜ変えたのかは聞いていないので不明ですが(聞けよ)、お店の名前は従来と変わりません。

つみたてNISAで利益を最大化する投資先の選び方

つみたてNISAで利益を最大化する投資先の選び方








 つみたてNISAで利益を最大化する投資先の選び方をご紹介します。これから「つみたてNISA」を使おうか悩んでいる方は、本記事の内容を役立てていただければ幸いです
2018年から始まったつみたてNISA。今回は「つみたてNISAで利益を最大化するコツ」というテーマで記事にしました。これから「つみたてNISA」を使おうか悩んでいる方は、本記事の内容を役立てていただければ幸いです。

そもそも「つみたてNISA」って何?

お決まりではありますが、「つみたてNISA」のことを知らない方もいるかもしれません。本節では、つみたてNISAについて、ざっくり復習します。つみたてNISAのことをご存知の方は、読み飛ばしていただいて構いません。このまま、次節へと進んでください。

つみたてNISAとは、資産運用に使える貯蓄制度です。つみたてNISAでは、年40万円までの投資を上限に、20年以内に得られた利益を非課税にすることができます。この制度を使うことで、資産運用を一定期間、非課税で行うことができます。

通常、株式投資などで得られた売買差益のうち、約20%が課税されます。たとえば、100万円の利益が出たら、20万円は税金で取られる計算です。しかし、つみたてNISAを使うと、この課税が20年間なくなります。100万円の利益を出したら、そのまま100万円を受け取ることができます。20万円の税金を取られることはありません(=20万円を得する!)。

つみたてNISAで利益を最大化する投資先の選び

復習が終わったところで、本題へ移ります。これから、つみたてNISAで利益を最大化する投資先の選び方をご紹介します。単刀直入に、結論からお伝えします。投資信託を選ぶときには、次の2点に注意しましょう。

●株式に連動した投資信託を買うこと
●インデックス型の投資信託を買うこと

その1:株式に連動した投資信託を買う

つみたてNISAの利益を最大化する1つ目のコツは、「株式」に連動した投資信託を買うことです。つみたてNISAで買うことのできる投資信託は、投資先が大よそ2種類に分かれています。

1つ目は、「株式」に連動した投資信託です。この投資信託を買うと、幅広い企業の株式に分散投資を行うことができます。

2つ目は、「バランス型」(または「ターゲット型」)と呼ばれる投資信託です。バランス型の投資信託は、株式のみでなく、国内外の債券などに分散投資できます。

これだけを聞くと、「幅広く分散している、バランス型の方が安全なのでは?」と思うかもしれません。しかし、こと「つみたてNISA」においては逆効果となる可能性が高いので、バランス型は選ばない方がよいと思います。

「株式」に連動した投信を選ぶのが得となる理由としては、「つみたてNISA」の性質によるものが大きいです。そもそもつみたてNISAは「投資で得られた利益が非課税となる」制度です。ですから、「つみたてNISA」と低リスク低リターンとなる、「利益が出にくい商品(バランス型)」とは相性が悪いのです。

株式投資の平均的な利回りは、「年あたり金利+4~5%!」というのが、一般的な見解です。しかし、バランス型の投信では、株式に加えて、利回りの低い債券にも資金を分散します。それこそ、「株式1:債券1」に配分するようなバランス型投信を買った場合、利回りは半分の「金利+2~3%」まで目減りしてしまうでしょう。利益が半分になれば、節税効果も半減してしまいます。

以上から見ても、「バランス型投信」は、つみたてNISAに不向きな投資商品と言えるでしょう。

とはいえ、どうしても「株式に全額を投入するのは不安!」という方は、「つみたてNISAでは株式に連動した投信を買う!」のと同時に、「つみたてNISAの枠外で、債券に連動した投信も買ってバランスを取る!」のがベターだと言えるでしょう。こうすれば、少なくとも節税枠を無駄遣いする心配はなくなります。

その2:インデックス型の投資信託を買うこと

つみたてNISAの利益を最大化する2つ目のコツは、「インデックス型」の投資信託を買うことです。

つみたてNISAに限らず、投資信託には「インデックス型(またはパッシブ型)」と、「アクティブ型」の2つの種類があります。

1つ目は「インデックス型(パッシブ型)」と呼ばれる投資信託です。インデックス型の投資信託では、「運用成績を市場と連動させること」を目標に運用を行っています。機械的に投資先を選ぶ分、手数料を安く抑えることができます。

2つ目は、「アクティブ型」と呼ばれる投資信託です。アクティブ型の投資信託では、プロの機関投資家(ファンドマネージャー)が、投資先を選びます。プロを手間をかけて投資をプランするので、その分、多くの手数料がかかります。

普通に考えれば、「やっぱりプロに運用を任せた方が安心!」と思う方が多いでしょう。しかし、これも間違いである可能性が高いので、勘違いしないように注意しましょう。

プリンストン大学の名誉教授をつとめる経済学者、バートン・マルキール氏は、著書の中で、「株式市場の未来は予測不可能なので、プロに運用を任せても意味が無い!」という旨を伝えています。ほかにも、「アクティブ型の投資信託の過半数が、インデックス型の投信の成績に負けている!」という事例が報告されています。ですから、投資信託を選ぶときには、プロが運用してくれるかどうかは関係ないと考えておきましょう。

同氏の別の記事によると、「手数料(経費率)の安い投資信託」「売買回転率の低い投資信託」ほど、運用利回りが高い傾向が確認されたのだとか。投資信託を選ぶときには、ブランドやネームバリューに惑わされず、手数料や売買回転率に注目して選ぶように心がけましょう。

まとめ:投資方針を間違ってしまえば、せっかくの節税制度も台無し

「つみたてNISAは節税できてお得!」なんて話をよく聞きますが、それもこれも、上手に資産運用ができるのが前提です。投資方針を間違ってしまえば、せっかくの節税制度も台無しですから、正しい使い方を覚えておきましょう。

●参考文献
つみたてNISAで利益を最大化する投資先の選び方(https://allabout.co.jp/gm/gc/478020/)記事下段に記載

安達祐実 子役時代のお小遣い制を告白 雑誌取材「10円」、ドラマ「200円」…

安達祐実 子役時代のお小遣い制を告白 雑誌取材「10円」、ドラマ「200円」…






安達祐実
 女優の安達祐実(37)が30日放送の日本テレビ「嵐にしやがれ」(土曜後9・00)に出演、子役時代のお小遣い制などのエピソードを語った。

 2歳でデビューし、今年で芸能生活35年を迎えた安達。子役時代のギャラは母親の安達有里(61)が「管理していた」が、知らないうちに、自宅がリフォームされていたり、ヴィトンのバッグがたくさん転がっていたそう。

 本人はお小遣い制だった。雑誌取材1回「10円」、ドラマ出演「200円」、CM出演「500円」の単価で、「母に請求書を出す」システムだった。「おかげで金銭感覚がマヒすることがなかった」と振り返るが、「でも、裏では…。ヴィトンが動いていたわけだ」と嵐の大野智(38)に指摘された。

 母親には初恋の人を横取りされた過去もあった。

 幼稚園のとき、レギュラー番組のADだった青年に恋をし、バレンタインデーにチョコレートを渡したりしていたが、ある日、「きょうから(彼が)お父さんよ」と母に告げられたという。「やけに学校から帰ると自宅にいるな、と思っていた」という。

 中一のとき、伝説のドラマ「家なき子」に出演、名セリフ「同情するならカネをくれ」が新語・流行語大賞にも選ばれ、社会現象を巻き起こした。撮影のときは、相棒の犬といつも一緒にいるため、ズボンのすそに「カワハギなどの好物の餌」を仕込んでいたといい、「すごく臭かったと思う、私が…」と安達。

 高校では松本潤(35)とクラスメートになったと明かした。「堀越の芸能コースは、朝礼やホームルーム、昼食は3学年一緒だった。(2学年下の)松本さんが入学する前に『来るよ、来るよ』とうわさになっていた。入学してくると、MJ来たな…」と回想したが、当の松本は「そのころはMJと呼ばれてないでしょ」と苦笑いしていた。

キャッシュレス派の貯蓄高は現金派の2.4倍、1年で約50万円の差 「非現金派」率が高いのは30代男性

キャッシュレス派の貯蓄高は現金派の2.4倍、1年で約50万円の差 「非現金派」率が高いのは30代男性






JCBは3月28日、「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査」の結果を発表した。調査は今月8日~11日の4日間、全国の20歳から69歳の男女1000人を対象にインターネットで実施した。
全回答者に新年度の目標を聞いたところ、 1位が「貯蓄」(38.3%)で 5年連続トップ。2位は「生活費の見直し・節約」(28.4%)で、3位「仕事や家事の効率 UP」」(21.7%)、4位「ダイエット」(20.5%)、5位「趣味力 UP」(17.5%)となっている。節約志向、貯蓄志向は依然として高いようだ。

20代女性のキャッシュレス派も昨年より10ポイント増加


昨年1年間で増やせた貯蓄額を聞いたところ、最も多かったのは「0円」で39.8%。次いで、「1万円~50万円未満」が28.6%、「50万円~100万円未満」が12.7%、「100万円以上」が14.1%となり、0円と答えた人も含めた平均貯蓄増加額は57.2万円だった。
昨年1年間で増やせた貯蓄額を、買い物の支払い方法で分けると、キャッシュレス派の平均貯蓄増加額は83.2万円、現金派の平均貯蓄増加額は34.2万円と、大きな差が開いた。キャッシュレス派は現金派の2.4倍、貯蓄額を増やせたことになる。
男女別に平均貯蓄増加額をみると、男性はキャッシュレス派が102.4万円、現金派が45.8万円、女性はキャッシュレス派が61.6万円、現金派が23.3万円だった。男性は、キャッシュレス派は現金派の2.2倍、女性は、キャッシュレス派は現金派の2.6倍貯められていることになる。男女とも、キャッシュレス派のほうが現金派よりも貯蓄力が高い。
回答者全員を対象に、自分はキャッシュレス派か現金派かを聞いたところ、キャッシュレス派を自認する人は39.8%で、昨年より5.7ポイント増加した。性別・年代別に見ると、30代男性と60代男性でキャッシュレス派が急増し、それぞれ52%(昨年39%)、50%(昨年34%)と半数を超えた。30代男性は全ての性別・年代の中で最もキャッシュレス派が多かった。
昨年キャッシュレス派の割合が低かった20代女性と60代女性もキャッシュレス派が昨年より10ポイント上昇。20代女性で37%、60代女性で39%となっている。
新年度の貯蓄目標額を聞いたところ、「100万円台」との回答が最も多く 18.3%だった。「100万円以上」は 34.6%で、3人に 1人。0円(目標額なし、14.7%)も含めた平均貯蓄目標額は 257.2万円だった。

結婚できない “いい年をした” 男女の共通点に「親離れ・子離れ」の呪縛

結婚できない “いい年をした” 男女の共通点に「親離れ・子離れ」の呪縛





結婚難民になる前に……(写真はイメージです)
 “親離れ”という言葉がありますが、婚活中の30代、40代、50代の中に、これができていない方たちがとても多く見受けられます。また、そういう方の親は、“子離れ”ができていません。 
 婚活ライターをしながら、仲人としてもお見合い現場に携わる筆者が、目の当たりにした婚活事情を、さまざまなテーマ別に考えてゆく連載。今回は、『いつまでも親離れ子離れできない人たちの婚活事情』です。

県内の男性と結婚してほしい

 一夫さん(51歳、仮名)は、九州の出身ですが、都内の大学を卒業後は都内のメーカーに就職をし、そこからずっと関東圏内での暮らしをしてきました。現在は、埼玉に一戸建てを購入し、東京の大手町まで通勤しています。
 51歳という年齢ですが、結婚したら子どもを授かることを望んでおり、お見合いを申し込むのは30代後半から41歳くらいまでの女性でした。
 ところがアラフォー女性で、“できることなら最後のチャンスで子どもを授かりたい”と思っている方たちは50代の男性は敬遠して、なるべく年の近い男性と結婚をしたがります。それは、稼ぎ手になる男性にできるだけ長い年月働いていてほしいからです。
 こうした事情で、子どもを望む50代男性は出産可能な年齢の女性とお見合いが組めず、みなさんがとても苦労をしているのです。
 ところがある時、一夫さんがお申し込みをかけた九州在住の敦美さん(37歳、仮名)から、お見合い受諾のお返事がきました。お写真を見るととても可愛らしい女性だったので、一夫さんは大喜びでした。
「コメント欄に『同郷ですね』とひと言入れたのがよかったのでしょうか。親近感を持ってくれたんでしょうね。お見合いに行ったら、帰りに実家にも寄って、父や母の顔を見てこようと思います」
 そんな話をうれしそうにしていました。
 そして、お見合いの日程調整を始めたのですが、数日後、突然女性の相談室から、お見合いキャンセルの連絡がきました。その理由がこうでした。
「敦美さんの親御さんが、関東圏にお嫁にいくことを反対しているので、今回のお見合いはキャンセルにしたい。できたら県内で相手を探してほしいと言っているんです」
 敦美さんのプロフィールには、“男性は同じ県内の方限定”などとは書かれていませんでした。そして、自分の意思で受けたお見合いだったはずです。
 それなのに、37歳のいい年をした女性が親に言われたことに従って、いったん受けたお見合いをキャンセルする。
 そもそも九州は、独身男性不足で婚活女性たちは、お相手探しにとても苦労しています。九州では探せず、関西方面にお見合いに行く女性もいるほどです。
 そんな状況なのに、ご自身が住んでいる県内限定で結婚相手を探したら、見つけることはとても難しくなります。誰の結婚か。親の結婚ではなく、ご自身の結婚なはずです。

国際結婚ができない理由

 40代後半、50代の男性で、「お子さんが欲しい」と言っている男性たちが、日本人女性とのお見合いを組むのはとても難しいのは前述しました。そこで仲人としては、「国際結婚も視野に入れませんか?」と1度はすすめます。
 ところが、9割方の男性が、「国際結婚は考えていません」とおっしゃるのです。
 一夫さんもそうでした。国際結婚を考えられない理由は、こうでした。
「中国、タイ、フィリピン、ベトナムなど、アジアの国の女性と国際結婚をするなら、親が “親子の縁を切る”と言っています。反対を押し切って結婚をして、子どもを授かったところで、祖父母から認めてもらえない孫はかわいそうだし、私たち夫婦も不幸になるだけです」
 本当にそうでしょうか?
 結婚は当人同士の問題です。20歳を過ぎて成人したら、親の許可がなくとも婚姻届は提出できるのです。当人同士がしっかりと関係を築きあい、そこに生まれてきた子どもにたくさんの愛情をかけて育てるなら、その子どもは幸せでしょう。祖父母に認めてもらえなくても、孫は自分を不幸だと感じないはずです。
 国際結婚に関しては、本人よりもとにかく親御さんが反対をします。昭和の前半に生まれた親たちの頭の中には、「結婚するなら日本人と」という考えが強く根づいている方たちが多いのです。
 そういえば、テニスの大坂なおみさんのお母さまのご両親も、ハイチ系アメリカ人のレオナルドさんとの結婚に大反対をしたとか。2人は反対を押し切って駆け落ちしたそうです。絶縁の時期もあったようですが、今や祖父母にとってなおみさんは“自慢の孫”。お爺さまは、ワイドショーのインタビューで、なおみさんがお寿司好きなことを目尻を下げてお話ししていました。

42歳男性の実家暮らしの理由

「これから本腰を入れて婚活をしようと思っているのですが、実家暮らしというのは、(婚活に)デメリットになりますか?」
 面談にやってきた巖さん(42歳、仮名)が、私に聞いてきました。
 実家で暮らしている男性を、よく思わない女性はとても多いのです。なぜなら実家暮らしの男性は、炊事洗濯を母親にやってもらっているために、結婚しても、家事を“女性がやって当たり前”と思っている人が多いから。
 もちろん、メリットもあります。実家暮らしの男性は、家賃がかからないぶん、無駄遣いをしなければ貯金ができます。ただ、多くの女性が“実家暮らしの男性は、自立していない”と見てしまいます。
 巖さんの年収は、850万円。ひとり暮らしをしても十分にやっていける金額を稼いでいました。
「なぜ実家から出ないのですか?」と聞くと、こんな答えが返ってきました。
「母親が、私が家を出てひとり暮らしをするのをとても嫌がっているんです」
 42歳の息子を手放せない母親。子離れができていません。
 人間、年を重ねるほどに心細くなっていきますから、こういう母親は、息子が「結婚する」と言い出した途端、どんな女性を連れてきても大反対をする傾向にあります。さらに、“母が嫌がっているからひとり暮らしをしない”という息子も“親離れ”ができていませんよね。

親も子も自立してこそいい関係が築ける

 親がいなかったら子どもは、この世の中に誕生しません。生まれてから、愛情を注いでもらい大きくなる。お金をかけてもらい教育を受ける。親を大切にする気持ちは、決して忘れてはいけないものだと思います。
 でも、成人して仕事を始め、自分でお金を稼ぐようになったら、親を大切にする気持ちを持ちつつも、ひとりの人間として自立することも大事ではないでしょうか?
 また、親も子どもは自分の所有物ではありません。成人したら、ひとりの人間として尊重し、自立を促し、自分から切り離していくのも親の務めです。
 親も子も、自立してこそいい関係が築けるのです。親離れ、子離れができていない親子が結婚難民となっていきます。
鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『最短結婚ナビ』http://www.saitankekkon.jp/

衝動買いを招く3つのタイミングと対処法

衝動買いを招く3つのタイミングと対処法







 アンケート調査結果で判明した、ぼくらの「衝動買いを招く」3つのタイミングを紹介します。併せて、これらのタイミングで衝動買いを防ぐための対処法を考えてみました
調査会社のアスマークが行った2012年のアンケート調査によると、「よく衝動買いしてしまう」「たまに衝動買いしてしまう」という人は、消費者の約7割にのぼるのだとか。衝動買いは資産形成の敵ですから、防げるものはできる限り防いでおきたいものです。

今回は、アンケート調査結果で判明した、ぼくらの「衝動買いを招く」3つのタイミングを紹介します。併せて、これらのタイミングで衝動買いを防ぐための対処法を、それぞれ考えてみました。

衝動買いを招くタイミングその1:「期間限定」セール

衝動買いを招くタイミング1つ目は、「期間限定」のセールです。たとえば、「30%オフで買い物できるのは、今週末まで!」のようなセールです。ぼくら消費者は、「限定」という言葉に弱いです。期間限定もそうですが、「数量限定」や「地域限定」といった言葉にも、つい引っかかってしまいます。この「限定」という言葉のせいで、不要な衝動買いをしてしまったという方はたくさん居るはずです。

「期間限定」という言葉に惑わされないためには、一度「限定」という言葉を忘れるのが得策です。それと同時に、消費者行動論でいう、「問題認知」について考え直してみるとよいでしょう。ここで考えるべきことは2つです。

1つは「そもそも、この買い物は、自分に必要なものか?」と考えてみましょう。「限定」という言葉に惑わされそうになったときには、「不要な買い物をしているのではないか?」と、自問自答してみるとよいでしょう。

それでも、「限定」という言葉には魔力があります。冷静になれば「こんなモン、要らないなぁ……」と思うようなものでも、限定性を理由に、「でも限定だし……」としょーもない買い物をしてしまう可能性があります。

そこで、もう1つ、「限定」という言葉の魔力をかき消す質問としては、「もし、この商品が限定じゃなかったとして、それでも自分は買うだろうか?」と考えてみるのもよいでしょう。

まとめると、「期間限定!」「地域限定!」「数量限定!」という言葉に惑わされそうになったときには、「本当に必要か?」「限定じゃなくても買うか?」の2点について、一度考え直してみるとよいでしょう。

衝動買いを招くタイミングその2:「前から欲しかったもの」との再会

衝動買いを招くタイミング2つ目は、「前から欲しかったもの」との再会です。たとえば、半年前から欲しかった腕時計を、たまたまデパートで見つけた場合などが挙げられます。欲しいものを手に入れることは悪いことではありません。とはいえ、人間の物欲には際限がありませんので、何から何まで欲しいものを買っていたら、破産してしまいます。

よって、前々から欲しかったものが目の前に現れた場合は、「そういえば欲しかったけど、どうして今まで買わなかったのだっけ?」「今、買うのがベストなのだろうか?」と、今まで買わなかった理由を、改めて思い出してみた方がよいでしょう。

幸福とお金に関する研究を手がける心理学者、エリザベス・ダンらの研究によれば、幸福につながりやすい買い物の特徴として、「モノを買うよりも、経験を買った方がよい!」ことを発見しました。「どうしても買いたい!」と衝動がおさえられない場合は、最後の砦として、「この買い物をすることによって、自分はどのような経験が得られるのか?」を想像してみるとよいでしょう。モノを買うこと以上に、経験を買うことに重点を置くことで、買い物の失敗を減らすことができるでしょう。

特に注意すべきは、「ブランドに依存していないか?」という点です。甲南大学の論文によれば、「ブランド依存のような保守的思考を持つ」人ほど、衝動買いをした場合も満足度が低い可能性が示唆されています。

自分の地位(ステータス)を誇示するための出費は、幸福につながらない可能性が高いので、止めておいた方がよいでしょう。特に、高級車やマイホームを買っても幸福感が上がらないという調査結果があるので、気を付けましょうね。

衝動買いを招くタイミングその3:「ボーナス」などの臨時収入

衝動買いを招くタイミング3つ目は、「ボーナス」などの臨時収入が入ったときです。ボーナスが入ったときは、モラル・ライセンシングが起きやすく、「これまで頑張った自分へのご褒美に、ちょっとくらい贅沢してもいいよね……?」と考えがちです。自分へのご褒美を買ってあげることも大切なのですが、今まで頑張って貯めた貯金を浪費してしまえば、これまでの苦労が水の泡です。

よって、臨時収入を受け取ったときには、「使っても良いお金は◯万円まで」のように予算を決めておくことをオススメします。それと同時に、証券口座などでお金を予算以上使えないように、自動引落などを使って貯蓄用口座へすばやく移動し、使いたくても使えなくしてしまうのが得策でしょう。

まとめ:衝動買いに走りやすい3つのタイミングに要注意!

以上が、ぼくら消費者が衝動買いに走りやすい3つのタイミングでした。「期間限定セール」「前から欲しかったもの」「ボーナス」、いずれか1つくらいは、身に覚えがあったのでは? 本記事の内容を知ったことで、あなたが買い物で後悔する回数が減れば、嬉しく思います。

●参考文献
衝動買いを招く3つのタイミングと対処法(https://allabout.co.jp/gm/gc/477996/)記事下段に記載
(文:中原 良太(マネーガイド))

「家計管理」は夫婦のどちらがやるべき?

「家計管理」は夫婦のどちらがやるべき?







 「夫婦の財布はどちらが握るのか?」新婚時にはこういった話し合いも必要ですが、大事なことは他にもあります。

お金に関することも夫婦で共有すること

家庭では夫と妻、どちらが財布を握るのがいいのでしょうか? この問いの答えとしては「時間があって管理が上手な方がすれば良い」ということになりますが、私が常日頃お伝えしていることは、「結婚は共同生活なので、お金に関することも夫婦で共有してくださいね」ということです。

実際に、私のところに相談に来るお客様の7割の女性が、3割の男性が財布を握っています。男性が財布を握っている場合、その男性の性格は几帳面な方が多いように感じます。

夫婦のお金のトラブルは離婚に繋がりやすい

離婚の原因のランキングでは、借金やギャンブル、浪費といったお金のトラブルは常に上位に挙がっています。夫婦で家計の確認を定期的に行わないことで、次のようなトラブルをよく見かけます。

◆夫は稼ぐことが仕事だからと、妻に管理を任せきりにしてしまったことで、家計がひっ迫していることを夫に伝えられず、妻は自分でなんとかしようとキャッシングを繰り返し、気付いたら多額の借金を抱えていた。

◆財布を握っているほうに浪費癖があり、気付けば貯蓄も底をつき、多額の借金を抱えていた。

◆大きなミスや事故をして、多額の支出があることをパートナーに伝えられず、借金で賄い、返済ができなくなったところで発覚した。

◆本当の家計状況を知らずに、お金はあると思い込み、高額な買い物や無駄使いをしてくる。

◆家計の為に節約しても、パートナーが無駄使いしてしまい、何の意味もなくなってしまった。

◆知らない間に、パートナー名義の借金やクレジットカードを作っていた。

皆さんの身近のところでも上記のようなケースがあるのではないでしょうか? このようなことを防ぐためにも、お金に関することについて2人で確認し合うことはとても大切です。普段の管理はどちらかに任せても、節目節目で現在のこれからの収入と支出、資産と負債について確認し合いましょう。

お金のことでケンカするのは当人達も嫌ですが、それを見る子ども達はもっと嫌な気持ちになり、お金に対してネガティブな感情を植え付けてしまいます。親としても「夫婦で家計をコントロールする」姿を見せたいものです。

夫婦別財布でも、一緒に取り組もう

夫婦別財布の場合でも、生涯を共に過ごすつもりなら、やはり収入と支出、資産と負債の確認はある程度しておくことが大切です。住宅ローンや子どもの教育費、老後資金といった多額な支出に関してはやはり夫婦が協力し合ってお金を準備しなければいけませんので、お互いのお金のことを全く知らないと、気付けばお互いに貯蓄がゼロだった……いうことにもなりかねません。

また、財布の距離が開きすぎると、夫婦の距離も開きやすくなりますので、程よい距離感を保ちましょう。

しかし、夫婦で資産を築きたいと思うならば、2人で一緒にお金のことに取り組むことで、資産作りに成功する可能性は高くなります。早い時期から2人で力を合わせて始めれば、早い段階で資産が劇的に築けるようになるでしょう。パートナーと夢を叶えることができれば、それは最高に幸せなことだと感じます。
(文:二宮 清子(マネーガイド))

2019年3月30日土曜日

住宅ローン控除にミスが?控除し過ぎた人はどう対応する?

住宅ローン控除にミスが?控除し過ぎた人はどう対応する?









 住宅ローン控除を適用するためには、いろいろな要件を満たさなければなりません。住宅ローン控除等について誤りがあった、3つのケースを紹介します

国税庁の発表は?住宅ローン減税のミスとは?そもそも何が問題なの?

国税庁の発表 によると、住宅借入金等特別控除(以下:住宅ローン控除)に関して、平成25年分から平成28年分までの所得税の確定申告書を提出した人のうち、最大で約1万4,500人について申告誤りの是正が必要であることが判明したとのことです。

住宅ローン控除を適用するためには、いろいろな要件を満たさなければなりませんし、決まった方法により控除額を計算しなければならないのですが、今回、住宅ローン控除等について、次の3つのケースで誤りが見つかりました。

【ケース1】住宅ローン控除と贈与税の住宅取得等資金の贈与の特例を受けた

住宅ローン控除と贈与税の住宅取得等資金の贈与の特例について、あわせて適用を受けた場合の住宅ローン控除額の計算に誤りがあったようです。

新築や購入等した家屋を居住の用に供した年分又はその前年分において、その家屋を取得するにあたり贈与を受け、その受贈額について贈与税の住宅取得等資金の贈与の特例の適用を受け、かつ、その家屋について住宅ローン控除の適用を受けるときは、住宅ローン控除額の計算上、贈与の特例の適用を受けた受贈額を家屋の取得価額等から差し引く必要があるにもかかわらず、誤ってその減算をしていなかったというものです(国税庁HPより)。

3,500万円のマンションを購入した場合で、親から500万円の贈与を受け、住宅ローンを3,200万円(年末残高3,100万円)組んだ場合。

親からの贈与がなければ、「購入金額 3,500万円 > 住宅ローン(残高) 3,100万円」 のため、3,100万円をもとに計算することになります。

ところが、親からの贈与があり、住宅取得等資金の贈与の特例を受けていると、「購入金額3,500万円 - 親からの贈与額 500万円 = 3,000万円 < 住宅ローン(残高) 3,100万円」となり、3,000万円をもとに計算するほうが正しいということになります。結果、100万円が過大となり、その1%の10,000円が過大控除(還付)となっていることになります。

【ケース2】住宅ローン控除と居住用財産譲渡の特例との重複

住宅ローン控除と居住用財産を譲渡した場合などの、譲渡所得の課税の特例との重複適用があったようです。

新築や購入等した家屋を居住の用に供した年分及びその前後2年分ずつの計5年分の間に、居住用財産を譲渡した場合などの譲渡所得の課税の特例の適用を受けた場合には、その家屋について住宅ローン控除の適用を受けることができないにもかかわらず、適用を受けていたというもの(国税庁HPより)。

これは単純に、住宅ローン控除の適用ができないのに適用してしまったケースなので、適用を受けた住宅ローン控除全額が過大控除(還付)となっていることになります。

なお、居住用財産を譲渡した場合などの譲渡所得の課税の特例は、主に以下のとおりです。

・居住用財産を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例(措法第31条の3第1項)
・居住用財産の譲渡所得の特別控除(措法第35条第1項(同条第3項の規定により適用する場合を除きます。))
・特定の居住用財産の買換え及び交換の場合の長期譲渡所得の課税の特例(措法第36条の2、措法第36条の5)

【ケース3】年収2000万超の人が直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税の特例の適用ミス

贈与税の住宅取得等資金の贈与の特例のうち、直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の、贈与税の非課税の特例の適用における所得要件の確認もれもあったようです。

国税庁HPによると、直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税の特例については、その適用を受ける年分の所得税の合計所得金額が2,000万円超である納税者は、その適用を受けることができないにもかかわらず、誤って適用を受けていたとのことです。

これは、住宅ローン控除ではなく贈与税の話です。合計所得金額が2,000万円超の人は、直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の、贈与税の非課税の特例を適用できないのに、適用してしまったということです。

今後の対応は?

国税庁HPによると、修正が必要と見込まれる納税者には、所轄の税務署から申告内容を見直し、申告誤りのあった内容の是正と不足分の税額の納付を行うように連絡がされるようです。税務署から連絡があった場合には、誤りがないかどうかを確認しましょう。

住宅ローン控除で注意すべきは?

税金を計算する際には、さまざまな要件等が存在します。その要件を見落としてしまいますと、のちのち、想定外の納税が発生してしまうケースも珍しくありません。本件においては、贈与税の特例を適用した方がよいのか、贈与額はいくらにした方がよいのか、住宅ローンはいくらいにした方がよいのか、など、専門家と共に、タックスプランニングを十分に検討しておくことをお勧め致します。
(文:坂口 猛(マネーガイド))

本当に必要?金持ち流「年賀状」についての考え方

本当に必要?金持ち流「年賀状」についての考え方








 時代が変わり、これから先の未来、年賀状を送るという行為はお金持ちとは逆行する習慣になるかもしれません。

年賀状、何気なく送っていませんか? どう付き合う?

年始に年賀状を送ることは季節の礼儀の1つとして、今年も準備をしている人も多いと思います。しかし、時代が変わり、これから先の未来、年賀状を送るという行為はお金持ちとは逆行する習慣になるかもしれません。大きいのは時間のロスです。年賀状を書くには時間がかかります。何百枚も送る場合、1カ月ほど前から準備する人もいます。

さらに、自分が送らなかった相手から賀状が届いたら、返事を書く。すべてが元日に届くとは限らず、2日や3日にも届くから、それにも返事を書く。年賀状の取り置きがなくなれば、コンビニに買いに行く手間も発生する。そのコンビニも、だんだんと在庫がなくなり、別のコンビニをはしごして探す。

ここに膨大な手間と時間がかかりますし、「返事を書かなければ」という心理的負担もかかる。もちろん、年賀はがき代も馬鹿にはならないでしょう。

確かに、電話と手紙しか伝達手段がなかった時代、年賀状は意味のある行為でした。しかし、メールやSNSが普及した現在、特に若年層を中心に、あえて年賀状で近況や挨拶を送る重要性は低くなっていると言えるのではないでしょうか。

かつて親しかった人や、学生時代の同級生など久しく会っていない人でも、フェイスブックなどでつながっていれば、いつも会っているようなものです。お互いに近況も知っているから、改めて時候の挨拶をするほうがむしろしらじらしいというか、挨拶の重複感を覚える人もいると思います。

私が近年出会ってきた若い起業家は、ほとんどの人が年賀状を出しません。お歳暮もお中元も暑中見舞いも送りません。ではこれを無礼だと感じるかというと、私は特にそうは思いません。ここに礼儀という常識も変化していることに気がつきます。

実際、年賀状を送ってこないからといって、その人と付き合う・付き合わない、あるいは取引する・しないしないということはなく、年賀状は無関係です。

つまり、彼らと私の人間関係にとって、年賀状のやりとりは特段ポジティブな影響をもたらさないし、ビジネスにも何ら関係がありません。逆に年賀状を書くのはいい人、書かないのは無礼な人ということで、付き合い方が変わるという人のほうが、性格に問題ありと言えるのではないでしょうか。

年賀状を出す・出さないを使いこなすことがカギ

それにむしろ年賀状を出さないことで、相手に返事を書くという負担をかけさせずに済むため、現代流の気配りにもなることがあります。世の中には、盆暮れ正月も関係なく、仕事や勉強に励む超多忙な人も少なくありません。そういう相手にとっては、自分は礼儀のつもりでも、気配りの押し付けに感じる可能性もあります。ならば、フェイスブックやLINEで直接メッセージを送ればよく、時間も省けるし、費用もタダ。

もちろん、年賀状が無意味だと言っているわけではありません。年賀状はいまだに「常識」と考えている人もいるからです。たとえば上下関係を重んじる業界の人やSNSなどをやらない年配者、昔ながらの礼儀や風習を大切にする人には今でも大切な行為でしょう。フェイスブックやLINEだと物足りないと感じる人もいれば、失礼だと感じる人もいるかもしれません。

つまり、礼儀も常識も時代とともに変わるし、年代や立場、人の価値観などによっても捉え方は千差万別であり、ならばこちらも臨機応変に使いこなせばよいということです。

年賀状の考え方はビジネスにもつながる

年末ということで年賀状を例に出しましたが、何が言いたいかというと、単に「常識だから」「習慣だから」という理由で盲従するのではなく、「それが礼儀だ」「それは無礼だ」と自分の価値観だけで判断するのでもなく、環境や相手に合わせる柔軟さを持とうということです。

それは当然ながら、お金の稼ぎ方、使い方の柔軟さにもつながるはず。なぜなら、お金持ちの多くは、時代の変化を先取りし、一般人が非常識と思えることをやっているからです。
(文:午堂 登紀雄(マネーガイド))

50代で貯金ゼロの家庭が見直したい家計費目は?

50代で貯金ゼロの家庭が見直したい家計費目は?







 50代で貯金ゼロの崖っぷち状態の家庭がけっこうあるようです。そのまま貯金ゼロで60代以降に突入したら、蓄えのない老後生活はとても厳しいもの。そんな老後にしないよう、家計費を見直して貯金できるように、そして、貯金を増やせるようにしましょう

最初に住居費・生命保険・通信費を見直して

家計管理の世界でよく言われることですが、貯金は「余ったらしよう」では貯まりません。貯金分は先取りするに限ります。貯金ゼロ家庭は、これができていないか、できていても毎月の支出が多くて貯金を取り崩してしまうことが多いようです。ですから、先取り貯蓄と、それを取り崩さない習慣を身につけましょう。50代から貯金の本格的スタートでは遅いですが、やらないわけにはいきません。

貯金ができない家庭にいきなり「手取り月収の20%~30%を先取り貯金しろ」と言うのも酷なので、まずは10%を目標にしましょう。その10%をねん出するために、最初に、効果が高いとされている住居費・生命保険・通信費を見直してください。

住居費は、賃貸住まいなら家賃の安いところに引っ越すことを検討して。ただ、最寄駅から遠すぎて帰りのタクシー利用が増えることがないように、物件を選びましょう。

住宅ローンを借りている家庭は、金利は低いレベルか確認を。高めのようなら、借りている金融機関に金利を下げてもらう交渉をするか、借り換えを。ただ、借り換えはコストがかかるので、コストとの見合いで効果があるかの見極めが必要です。なお、借り換えは、返済額を減らすより、返済期間を短くしてなるべく早く返済が終わるようにしましょう。

生命保険は、かけ過ぎていないかチェックを。50代なら子どももある程度成長しているので、死亡保障を減額できるはず。そして、貯蓄性のある保険は保険会社に予定利率を確認し、2.75%以下なら払済保険に変更するか解約しましょう。

通信費はスマホを利用している人が増えていることで高止まりしている家計費目です。家族で同じ携帯会社にして家族割を受けたり、データを分け合ったり、あるいは思い切って格安スマホに変えればかなりの節約ができます。

その他の費目も見直したい

前段の3費目で、目標の10%をねん出できない家庭は、次の費目を少しずつ節約してみてください。ねん出できた家庭も、貯金に回すお金を多くするため、節約を実行して。

・食費
・水道・光熱費
・日用品、衣料費
・レジャー・教養費
・おこづかい

車を持っている家庭は、本当に必要かよく考えて。週末しか使わないなら、レンタカーやカーシェアリングを利用する方法もあります。

節約しにくいのは、子どもの教育費でしょう。しかし、節約の聖域をなくさないと貯金はできません。塾代などがかさんでいるようなら、子どもと相談してやめる決断も必要でしょう。

一方、節約しない方がいいのは医療費です。こじらせて大病になって入院したり、働けなくなると貯金どころではないからです。ただ、過剰診療にならない程度を心がけてください。

このようにして貯金に回すお金の目標を20%、30%と上げていきましょう。50代から家計費をスリム化しておけば、60歳や65歳で再雇用になって収入が減っても、対応しやすいでしょう。
(文:小川 千尋(マネーガイド))

買わなきゃ損!家事に役立つダイソーのアイテム4選

買わなきゃ損!家事に役立つダイソーのアイテム4選








 ありとあらゆる商品が揃う100均ショップ。でも、「便利だけれど、商品がたくさんありすぎて困ってしまう!」なんてことも。

家事に役立つ100均グッズをピックアップ!

最近の100均ショップは、家事にDIY、ファッションにコスメ、おもちゃやパーティーグッズなど、ありとあらゆる商品が揃っています。でも、いざ買い物に行くと、「便利だけれど、商品がたくさんありすぎて困ってしまう!」なんてことも。

そこで、生活に役立つアイテムを中心に、おすすめグッズを厳選してご紹介します。

類似品含め、他のお店でも購入することができる場合もあります。また、店舗によっては商品が置いていない場合もあります。ご了承ください。

1:ラップが要らないシリコーン製ふた


その名の通り、ラップ代わりになるシリコン製のフタ。直径17cmまでの丸い容器の上に置いて、ポンと軽く押すとピタッとくっつきます。

耐熱温度が230℃で耐冷温度が-40℃なので、電子レンジやオーブン、冷凍庫でも使用OK。余ってしまった料理を耐熱容器に入れ、これでフタをして、冷蔵庫で保存。もう一度食べたいときは、そのまま電子レンジで温め直すなんてことも可能。ラップをかける手間がなくなります。

2:電子レンジでパスタ


1人分のスパゲティを茹でるのなら、鍋でお湯を沸かすよりも電子レンジを使った方が簡単な上に時短になります。パスタクッカーも100均ショップで購入でき、味もお湯で茹でたときと遜色ありません。

一緒に野菜などを入れれば、具材も合わせて茹でられます。容器のままでソースまで和えてしまえば、洗い物も最低限です。

3:袋キャップミニ


小麦粉やパン粉、塩、砂糖など粉末の調味料を開けたあと、その口を輪ゴムやクリップで留めることが多いです。袋キャップは、袋をカットした部分に取り付けると、ワンタッチで開けられるキャップになります。

粉ものの調味料は開け閉めのたびにこぼれやすいですが、これをつけると、その心配がなくなり、また開け閉めの都度輪ゴムを留める手間もなくなります。

4:セスキ炭酸ソーダ


掃除や洗濯に使えると人気のセスキ炭酸ソーダも100均で見つかります。ドラッグストアなどでも購入できますが、量が多めのものが多いので、一人暮らしなら100均で買う方がちょうどいいかも。

水に溶かしてスプレーに入れて吹きつけると洗剤代わりに。ニオイもなく、洗剤と違ってべたつかないので、使いやすい場合も多いです。血液や皮脂といった汚れにも強く、汚れた洗濯物をつけ置きしておくと、キレイに落とせます。
(文:河野 真希(レシピガイド))
素晴らしい!

空いた時間に少しでも稼ぎたい方には【プチジョブ】

年収200万~300万円の人のふるさと納税の上限額の目安は?

年収200万~300万円の人のふるさと納税の上限額の目安は?








 年収200万円と年収300万円のサラリーマンのふるさと納税の上限額を紹介します。上限額とは、最低負担額2000円で済む寄付金額の目安とします

年収200万円のサラリーマンのふるさと納税の上限額は?

年収200万円(給与所得)のサラリーマンの場合、ふるさと納税の上限額の目安はいくらでしょうか? 上限額とは、最低負担額2000円で済む寄付金額の目安です。前提として、所得控除は、配偶者控除(一般)・配偶者特別控除はなし、扶養控除、基礎控除と社会保険料(年収の15%とみなす)のみを考慮して計算しています。

1.独身者又は夫婦共働きの場合(所得控除は社会保険料控除と基礎控除のみ)
約15,000円 (うち2,000円は負担額)

2.専業主婦(夫)やパート(配偶者控除適用)の場合(所得控除は配偶者控除と社会保険料控除、基礎控除のみ)
約7,000円 (うち2,000円は負担額)

3.上記2に高校生がいる場合(所得控除は配偶者控除と扶養控除、社会保険料控除、基礎控除のみ)
0円

年収200万円では、専業主婦やパート(配偶者控除適用)と高校生の扶養親族がいる場合、上限額が0円となり、ふるさと納税をしても税の軽減を受けられませんので、寄付額がそのまま負担額となります。ご注意下さい。

一方、年収300万円のサラリーマンの上限額は?

年収300万円(給与所得)のサラリーマンの場合、上限額の目安は以下になります。前提は、前述の年収200万円と同様とします。

1.独身者又は夫婦共働きの場合(所得控除は社会保険料控除と基礎控除のみ)
約28,000円 (うち2,000円は負担額)

2.専業主婦(夫)やパート(配偶者控除適用)の場合(所得控除は配偶者控除と社会保険料控除、基礎控除のみ)
約19,000円 (うち2,000円は負担額)

3.上記2に高校生がいる場合(所得控除は配偶者控除と扶養控除、社会保険料控除、基礎控除のみ)
約11,000円(うち2,000円は負担額)

※総務省ふるさと納税ポータルサイトを参照

この金額はあくまでも試算(目安)となりますので、実際に寄付を行う場合には、寄付先に確認をするようにして下さい。なお、公開されている試算できるサイトもありますので、信用できるサイトであるかを判断しながら、活用するようにして下さい。

このように、ふるさと納税の上限額は、年収により異なります。また、配偶者控除や扶養控除、医療費控除などの所得控除、そして、配当控除や住宅ローン控除などの税額控除によっても異なりまので、実際に寄付を行う際には、十分に注意・検討することをおすすめします。
(文:坂口 猛(マネーガイド))

2019年3月29日金曜日

「積み立て上手」がお金持ちになる早道

「積み立て上手」がお金持ちになる早道








 「積み立て」と聞くと、地味でコツコツとやっていくイメージがあるかもしれません。でも残念ながら、一気に100万円貯められる裏技はありません。最初の100万円も「積み立て」の1000円、1万円から始まります

意識しないで機械的に積み立てるのがイチバン!

積み立てと聞くと、地味でコツコツとやっていくイメージがあるかもしれません。でも残念ながら、一気に100万円貯められる裏技はありません。最初の100万円も「積み立て」の1000円、1万円から始まります。

積み立ては確かに地味でコツコツと辛抱が必要ですが、今は、一度決めてしまえば自動的にお金が貯まるシステムがたくさんあります。預貯金だけではなく、投資商品でも積み立てシステムが数多くあります。システムの良さは、毎月の貯蓄や投資を意識しなくてもいい、という点です。つまり、収入から確実に貯蓄と投資に回し、残ったお金で生活できれば、貯蓄がない!なかなかお金が増えない!という不安や悩みから解放されるのです。

お金のことを考えるのが面倒くさい、管理をするのが苦手という人こそ、積立貯蓄を活用すべきです。

どんな貯蓄目的でも「積み立て」から始まる

貯蓄の目的の主なものは、子どもの教育費、住宅取得の頭金、いざというときのため、そして老後資金。いずれも大事な目的で、それをひとつずつクリアしていかなければいけません。これからの時代は、1つずつではなく、時期が重なるライフプランの人も多いはず。そうなると、目的ごとに貯蓄を振り分けていくことになります。このときに生きてくるのが「積み立て」です。

子どもの教育費なら「学資保険やこども保険」。これも毎月の保険料で積み立てをするということ。住宅取得の頭金なら、「財形住宅貯蓄」。勤務先が制度を導入していれば、会社の給料から天引きされるので、確実に貯まります。老後資金なら、実際に必要になるまで時間があるので、個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)や、つみたてNISAなどを使った「投資の積み立て」という選択もでてきます。

このように、どんな貯蓄の目的であっても、「積み立て」が基本となり、資産を積み上げていくことができるのです。

目的にあった自動積立システムを利用する

積み立てで間違えていけないのは、目的に合ったシステムかどうかという点です。

たとえば、あと3年後に住宅購入を考えている人が、投資の積み立てをしてはダメ。3年後に万が一損失が出ていたら、希望する住宅を購入できなくなるかもしれません。物件のランクを落とすことも検討しなくてはいけません。これではせっかくの積み立ても生きてきません。子どもの教育費も同じ。投資の積み立てをして運用に失敗となった場合、子どもの夢さえも失わせてしまいます。

こうした、近い将来、確実に使うお金は、預貯金など元本が確保されている、満期時の受取額が確定しているマネー商品のシステムを利用しましょう。

一方で、実際に使うのが30年後、40年後の老後資金を、限りなくゼロに近い金利の預貯金で積み立てても、元本の積み上げにしかなりません。投資の積み立てを早いうちから組み込んでおく必要があるのです。

よく、投資は100万円、300万円と、ある程度まとまった貯蓄ができてから始めるべきと言われますが、積み立て投資は毎月100円、1000円と少額からできるものです。確実に貯めたい貯蓄と同時に始めていいのです。これが30年後、40年後には、預貯金だけでは得られない果実を得るための唯一の方策と言えるかもしれません。
(文:伊藤 加奈子(マネーガイド))