貯まる人・貯まらない人、数百人に取材をしてきて、ボーナスの使い方によって「貯まる・貯まらない」が大きく分かれることを実感しています。今回は、「貯まる人診断」をしてみましょう!

質問に答えていくと「貯まる人」かどうかがわかる!

ボーナスシーズンです。ボーナスが出る方は「何に使おうかな」と楽しみにしているかもしれません。もしかしたら、既にボーナス払いをしていて、使い道が決まっている人もいるかも?

これまで数百人のお金が貯まる人、貯まらない人に取材をしてきて感じることは、ボーナスの多い少ないではなく、「ボーナスの使い方」が大きな差になると感じています。では、あなたの場合はどうでしょうか? 質問をしていきますので、ぜひチェックしてYESかNOか、考えてみてください。

Q1)ボーナスは使う予定がすでに決まっている

▼YESの人YESの方にお聞きします。次のAさん、Bさんのどちらに近いでしょうか?

Aさん「お金が足りなくなってボーナス払いをしたので、使う予定が決まってるんです」
→あなたは「貯まらない人」かも……。
急に何か大きなものが欲しくなり、手元にお金がないのでクレジットカードでボーナス払いをしたのかもしれません。ボーナス払いは、未来の自分からの「借金」です。万一、ボーナスが出なくなったり、減額されたりする可能性もあるので要注意。今後はこのような「ボーナス払い」はできるだけ避けて、日々の手取り月収や貯蓄から支払うように、計画を立てていきたいですね。

Bさん「来春に旅行に行きたいと思っていて(またはこの冬買いたいものがあって)、ボーナスが出たら考えようと思っている」
→あなたは「貯まる人」かも。
大きなお金を使いたいけれど、「具体的なことは実際にボーナスが出てから考えよう」という計画性が感じられます。ボーナスの範囲内で調整しながら、“身の丈に合った”お金の使い方をできるといいですね。

▼NOの人→「貯まる人」の可能性大。
ボーナスをあてにしていないので、普段の手取り月収でやりくりできているようですね。ただし、預金残高が急に増え、気持ちが大きくなって衝動買いをしてしまうことには気をつけましょう。

Q2)ボーナスは、一部~半分は貯蓄しようと思っている

▼YESの人→まさに「貯まる人」ですね。
ボーナスのうち、できれば半分~3分の2程度を貯蓄に回したいところ。年間貯蓄額がいっきにアップします。取材で貯蓄の達人にお会いすると、ほとんどの方がボーナスを半分~3分の2程度貯蓄しているんです。ぜひ、実践してみてくださいね。

▼NOの人→あなたは「貯まらない人」かも……。
最初から貯蓄するつもりでいないと危険です。ボーナスが入って預金残高が急に大きくなると、気持ちも大きくなって、ついムダなものにもお金を使ってしまいがち……。貯蓄にはなかなか回せません。最初から「ボーナスは半分貯蓄する」などと決めておき、ボーナスが出たら、すぐに別の口座に分けておきたいですね。

Q3)ボーナスは、全部貯蓄しようと思っている

▼YESの人→一時期的に「貯まる人」かもしれませんが、ちょっと待ってください。
貯蓄がたくさんある人や収入が多い人なら、ボーナスをすべて貯蓄しても問題ないかもしれませんが、それ以外の人は要注意です。なぜなら、ボーナスは、普段なかなかできない体験ができるチャンスだから。ワンランク上のサービスを受けてみたり、自己研さんとして勉強代に使ってみたり、旅行をして新しい体験をしてみたりと、何か新しいことに挑戦するきっかけをくれるものです。

もし「ひたすら貯めること」で一時的にお金が貯まったとしても、10年、20年という長い目で考えてみると、「貯蓄残高は増えたけど、経験値はあまり増えていない……」ということになりかねません。ムダ遣いしましょう、という意味ではなく、自分にとって意味のあることや価値のあることに、普段よりちょっと多めのお金を使う大チャンスなのです。

ぜひ、ボーナスの一部は貯蓄しつつ、一部は自分自身のために必要なことに使ってくださいね。

▼NOの人→「貯蓄」を確保できるかが、分かれ目です。
「貯まる人」になりたい方は、半分くらいを貯めるようにしてみてください。残りの半分は、今の自分と将来の自分、それぞれに意味のあることに使うようにしてみてくださいね。

以上、ボーナスの使い方によってわかる「貯まる人診断」をお届けしました。もちろん、これらには例外(一人暮らしや結婚の予定があるので、今回は全部貯蓄したい等)もありますので、一般的な診断と思っていただけたらと思います。

ボーナスシーズンは、ネット銀行を中心に定期預金の金利もアップします。ボーナスの一部貯蓄先として、あわせてチェックしてみてくださいね。
(文:西山 美紀(マネーガイド))